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駐在妻のメンタルブレークダウンと初挑戦のバックギャモン大会の話

ラクダのミルクがお気に入り

10月に入り50℃だったアブダビも少し涼しくなってまいりました。私も滞在4ヶ月が経ち、この国で最も恐ろしいとされる7,8月(酷暑!外出はまず無理)を経験し、ただでさえ新入りなのに、周辺の顔見知りの人々は皆一時帰国したりで孤独にどっぷり浸かった2ヶ月だった。夫は典型的古い日本のサラリーマンで夜は飲み、土日はゴルフ、自分の精神を浮上させるのは、自分でなんとかするしかない、人に助けてもらえるものではない。大体こんな楽な生活させてもらっていて、孤独がなんちゃらとか言ってる時点で終わってる←いやいや確かに駐在妻の深刻な問題だが、日本とは違ってレールは敷かれてないのだから、自分で自分を立ち上がらせなきゃね。


まずは孤独から脱出するのが先決である。


ちょっと前までサマードレスなど着てキャピキャピしていた筈がメンタルブレークダウンすると、どんどん自分に無関心になっていく。食べ物もどうでもいい、シャワーも入るが髪は洗う必要ない等。早朝のスイミングは習慣として続けているが、それ以外はひきこもりパソコンの前で勉強したり、Netflix、youtube、読書したり、いくらでも蟄居生活を続けれる方なので、これを続けてはまずい!メンタルが壊れると取り返しがつかない。アラームを発動させ積極的に行動することにした。



蟄居生活から脱出するには?

蟄居生活はやめて外に出るにはどうすればいいか?夜中に散歩するくらいしかない。または隣のコンラッドホテルの1Fの素敵〜なオープンスペースのカフェで一杯40AED(1600円!この価格でも相当安い、居住者ディスカウント)のアイスラテを飲んで、山崎豊子の『沈まぬ太陽』の続きを読んでまったりするか、

Conrad Hotel、Abu Dhabiの1階のカフェ素敵でオススメです

それくらいしかない。顔見知りの韓国人女性やルーマニア女性の住人を誘ってみたが、皆自分の生活リズムがあるから夜突然カフェに降りてくる人はいなかった。じゃ、コミュニティに入ろう→ただ集まって駄弁るような女子会はつまらん(一度経験したが、元気なアメリカ人グループが中心で、もっとインテリな集まりが良い)→ボードゲーム!バックギャモンは高校生の時にハマったのでそれをもう一度練習し直すことにした。なんと2024年現代では、Youtubeで沢山試合が見れるし、チュートリアルの動画も山程あった!(ありがとう配信の方々!)→Backgammon Galaxyという本気で本ゲームに取り組んでる人達が鍛える有料サイトでも何度も練習を重ね、キューブの遣い方が分からず負ける率が多かったが、advanceの人にも時々勝てたので意気揚々とドバイの大きな大会、#Oasis International Backgammmon Cup 2024に参加した。

なんと無謀にもドバイで行われた大きなバックギャモン大会に参加した!

真剣な試合会場

これは5日間続く大会で、優勝者の賞金がUS$500,000というビッグな大会。日本からも8~9人参加。日本人参加者の中にチャンピオンもプロの方も参加され、試合をこの目で見ることができた。世界中から尊敬されているyoutubeで常々視聴していたスーパーグランドマスターのバックギャモン界の神様や、各大会で勝っている実力者だが話しやすい人達、またその神様のお母様、中級者で準決勝まで進んだ素敵な80歳の女性などともお友達になれて楽しかった!

決勝ではないが多分最後の方の試合
決勝戦はブルジュハリファ(世界一高いビル)の頂上で決戦。中継が地味過ぎて伝わり切れず残念
女性参加者は全体の20%くらいか?でも皆さんパワフルで素敵な人が多かった
大会後砂漠で受賞式&パーティ
くるくる回る踊り子さんたち
授賞式
クレオパトラのような彼女と写真を撮りたかったが何故かカメラマンが乱入(というかこの人は入るつもりもないのに他の人に無理に入れられた)

バックギャモンの Dubai Oasis International Cupが楽しかったのでその後更に体調悪化


重ね重ね贅沢だが、帰宅してまた体調悪化した。その理由は、
1.5日間が楽しかった
2. 自分のゲームの出来なさに意気消沈した
3. 気持ち悪いホテル滞在経験ー会場のHyatt Regencyでは高いので、少し安めのホテルにしたら、そこでは永遠に部屋から出ていかない虫と共存するー
4. アブダビと違って結構お金にシビアな対応を受けた
5. 人を人とも思わないドバイの労働環境を見て(建設現場)ショックを受けた



今後はもうメンタルブレークダウンはないと思う

しかし休んでいる間、ずっと自分に対峙したら、次に何をすれば良いかが明確になった。新しい環境の中で色々チャレンジを繰り返し失敗も繰り返し、その国、その場所で最適解を見つける。これがひょっとしたら私の人生の中では通常運転かもしれない。転校、転勤を繰り返して来た人にはこの気持ちがわかるでしょう。ではまた次回回復しパワーアップした話をしたい。


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