【すずめの戸締まり】戸締りとは何なのか【映画感想】
見てきた感想です。
”戸締り”とは何なのか考えたけど分からなかった随筆です。
ざっくり感想
新海監督らしい二人の恋愛ストーリーと主人公のすずめの成長譚でした。
普通に面白かったです。
古事記っぽい神様的な要素がフィクションの根幹にあってアニメーションとしての深みもあって素晴らしかったです。
戸締りとは?
すずめや草太が災害を防ぐために”扉”を閉じます。
これが一番の戸締り要素でしょう。
この物語のメッセージとは?
すずめの成長は災害によって家族を失った悲しみを受け入れて前に進み始める部分でしょうか。
つまり、受け入れがたいほど悲しい喪失でもそれを受け入れて前を向こう。まだ前を向けない人もいづれ向けるようになるよ。というメッセージを感じました。
具体的には東日本大震災が舞台装置として使われていましたね。
新海監督の創作の根底にあるメッセージなんだと思います。
戸締りとは?
前述の通り今回のメッセージはトラウマを乗り越えるものです。
そこで自分との対話を通して、辛い記憶を想起し、受け入れるわけですね。
この流れと”戸締り”が噛み合っていないように感じました。
”戸締り”で鍵をかけるというのは、「記憶に蓋をする」とか「記憶を封印する」という意味にも取れてしまいます。
この部分が私には分からなかったです。
タイトルにも入れて、作中でも一番目立つ行為だったので誤解を生んでも”戸締り”でなければいけない理由があるのでは?と思ったのです。
メッセージは「辛い過去を乗り越えて前を向く」だと思っているので、作話の時点でそれを補強するタイトルや行為にも出来たはずだと。
いまいちシナジーが無いんですよね。
むしろアナジーです。
その上で”戸締り”にしなければならない理由こそ、もう一つのメッセージなのではないかと思いました。
しかしそれが思いつかなかったので今回の随筆になりました。
さいごに
このメッセージが分かる方がいらしたらコメントなどで教えていただければ幸いです。
また、もう一回見に行く方はこの視点で見てみても面白いかもしれません。
まあ、そういう部分にはメッセージが無い可能性もあるので見当違いの話だったかもしれません。
君の名は。とか天気の子、とかもタイトルになっているのはフィクションや創作部分のキャッチ―な要素なので、今回もそうかも。
こんな考えたけど分からんかった記事でした。
そんなのでも最後まで読んで頂きありがとうございました。