側弯症発覚から手術を決断するまで

はじめに

小学6年生で側弯症が発覚し,コルセット治療を経て21歳で手術しました
手術に至るまでの流れをその当時の心情を思い出しつつ書いてます

簡単な時系列

小6 小学校の健康診断で側弯症の疑い
   コルセット治療スタート
高1 勝手にコルセットをつけなくなる
大1 都内の大学に進学
大3 側弯症手術で有名な大学病院の診察を受ける
大4 手術が確定,夏休みに手術

側弯症発覚

小学6年生の4月,健康診断で脊柱側弯症の疑いありと診断された
近所の整形外科でX線撮影したら既にコルセット治療の角度になっていた
(T1-T6 25°,T6-L1 34°,L1-S 14°)

当たり前に自覚はなかったしまあ大したことないだろうと思いながら,
紹介された大学病院を受診することに

コルセット治療(小・中学生)

5月頃に大学病院の整形外科を受診,改めて角度を測り直しても
やはりコルセットが必要な角度だったため,コルセット治療がスタート

小学生の時は私服だったのでコルセットが目立たない服を選んでた
体育の前後はコルセットの着脱のために保健室に寄らないといけないし,
修学旅行も動きにくいまま行かないといけないし,
なんで私だけこんな目にって思いながら生活してた

中学に入ると制服になって,夏の白シャツが透けることとか
くびれが左右で違ってスカートが傾くことが気になるようになった
運動部に入部したけど,やっぱりコルセットの着脱は面倒で,
でもこれ以上進行したら両親が悲しむと思って頑張ってた

今考えると別にコルセット着けてることがバレても構わないし
側弯症であること自体別に一生懸命隠すほどのことでもないけど,
当時はバレたくない,不自然に思われたくないって必死だったかも

そんなこんなで中学3年間はお風呂と部活以外はコルセットを着けて生活
年3回の長期休みには大学病院を受診して経過観察
でも角度は大きくなるばかりでちょっと諦めモードに
中3の3月時点で(T1-T6 34°,T6-L1 38°,L1-S 14°)

コルセット治療(高校生)

どうせコルセットを着けても進行するなら
高校では側弯症を気にせず楽しみたいと思い,夜間のみ着用するように
中学生の時ほど側弯症をコンプレックスに思わなくなり,
友達と過ごす中で自然に側弯症であることを伝えられていたし
偶然クラスにコルセットしてる友達もいて,初めて側弯症の友達に会えた
(誕生日も一緒で運命感じた)

高1,2とあまり大学進学を考えずに過ごしていたけど,
高3の8月時点で(T1-T6 31°,T6-L1 46°,L1-S 21°)まで進行したので
手術も視野に入れながら進学先を探すように

地元には側弯症の手術件数の多い病院がない,
東京に出た方が選択肢が多そうという理由で都内の大学に進学決定
高校卒業時に地元の大学病院ではコルセット治療は終了と言われた

大学病院受診と手術決定

大学に進学して2年間は側弯症のことを忘れてた
ただ,高3の時の角度と長時間活動したときの背中の疲労感が気になり
家の近くで側弯症も見られる整形外科を受診したところ,
Cobb角49°と微妙に進行していたので,念のため手術件数の多い大学病院へ

大3の夏に,後に手術することになる大学病院を受診
既に50°近い角度であること,今までの治療歴,年齢などから
今後も進行する可能性があるということで手術を勧められた
しかし,もう就活が始まっており,必修の授業も多かったので
4年生の夏まで待って判断することにした

大4の7月に再度大学病院を受診したところ,Cobb角は54°になっていた
この1年間で5°も進行していること,来年には社会人で時間がないこと,
若いうちの方が回復が早いことなどを検討して
夏休み中に手術をすることに決めた
(卒研の指導教員には研究スケジュールに関してとても心配された)

おわりに

側弯症が発覚してからおよそ10年の間,常に手術の選択肢が頭にあって,
これからも背中の重さや進行することへの恐怖に耐えるくらいなら
せめて真っ直ぐにしてしまおうと思うようになっていたので,
手術の決断はそれほど難しいものではなかったかも

でもそれは10年という時間があって,その間に大人になったからこそで
中学・高校生の自分だったら決断できなかっただろうから
同じ側弯症でももっと若くに手術してる子たちはすごいと思う
自分で決められる年齢まで,私の意志を尊重してくれた両親にも感謝

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