kojikoji 127 _ STUDIO75覚書 vol2
6月の後半。
この時期、kojikojiさんは学業で忙しかった模様。
そのあいまにデモスケッチの録音をしていたようだ。
『ほろよい』のデモデータがBASIくんから送られてくる。
それと
とある曲のリンクが。
いわゆるリファレンスだ。
BASIくんがそのリファレンスで伝えたかったことは
kojikojiさんの歌とギターが前面にきて
そこに
パーカッション類とかストリングスとか
音数少なめに支えるアレンジ。
作業に入る。
まずいくつかの
パーカッションループのレイヤーを試してみて
それを曲の土台にする。
出し入れして”控えめ”ながらも動きを作る。
ストリングスもそっと”控えめ”に存在させる。
次にメリハリを作るため
フィルやロングキックを要所で使い
当初はドラムビートを入れないつもりだったが
アレンジしていくうちに
「聴こえてきた」
ので途中と後半にキック&スネアを入れる。
「BASIくん、こんな感じでどお?」
「いいですねぇ~」
「よかった」
「ちょっとハデさを抑えたいです。
リズムのハネ具合ですかね・・?」
「オッケー」
しばし作業。
パーカッションのノリをスクエア気味にする。
「BASIくんどお?」
「いい~ですねっ
…あの構成のメリハリをもっと付けたいです。
ギターとパーカッションの”抜き”をナンタラカンタラ…」
「じゃあこういう感じでナンタラ?」
「ドラムビートの入り方もナンタラできますか?」
「オッケー
ナンタラカンタラナンタラ…
…ん…詰めてく作業はまたミックスダウン時にしましょうっ」
「わかりましたカンタラっ」
7月頭。
BASIくんから『いつかのDays』のデモデータがくる。
それと一緒に
kojikojiさんライヴで
その歌を歌っている映像が送られてくる。
はじめてkojikojiさんの姿を見れました。
それと
すでにこの時点で『いつかのDays』の世界を
完全に作りあげていることが印象的でした。
送られてきたデータは
kojikojiさんのデモ歌
と
kojikojiさん自身がループさせているギター。
最初はこのギターを使わず
違う方向からアレンジをすすめた。
この時期はSmall Circle of Friendsの
ライヴツアーもあって
この曲に関しては
プリプロに「ひと月」
掛かることになった。
作業はまず
コードに合わせて
ピアノサンプルをチョップしたものを土台に
ストリングサンプルをレイヤー。
ラップ部分(?)はトラックを展開。
・・・。
と
ここまでやったところで
「・・ちょっとやりすぎかな?」
と思いはじめて
kojikojiさんのギターループを元にした
アレンジも作りはじめる。
というわけで2バージョンできました。
「BASIくーん。どっちがいいですかねー?」
「どっちもいいですね~でもギターの方が大大大好きです」
「だよねー」
ギターループバージョンで作業続行。
途中のインターバルでのシンセの具合や
リズムが抜けてクラップだけになるところなどを
BASIくんと相談しながら詰めていく。
7月も終わろうとするこの頃に
レコーディングの詳細が決まる。
9月の頭に
大阪のアルケミースタジオで
kojikojiさんの歌とギターのREC。
以上
『ほろよい』『いつかのDAYS』制作過程でした。
次回は大阪でのレコーディング
そして
ミックスダウン&マスタリング
完成まで
です。
kojikojiさんの「制作覚書」初めて読んでいただいてたら
vol 1も読んでみてください。
こちら。
もしくは、今一度。