倉庫マネージャーとは?~序章~
倉庫マネージャーという言葉の発生
何年も前から物流倉庫での管理者としてのお仕事を「倉庫マネージャー」と呼ぶようにしています。
これは求人サイト等のタグ付けでは従来から「倉庫管理」という括りがあり、それとほぼ同等です。ちなみに「倉庫作業」という括りもあります。
しかし、管理という言葉以上に、倉庫管理という仕事がオフィスワークの「中間管理職」とオーバーラップする業務範囲なので、マネージャーという言葉にその職務のイメージを託している形です。
倉庫マネージャーが実際にアサインされる業務(例)
・倉庫の稼働管理
(別途詳しく説明しますが、イベントの式次第に沿って担当者に
指揮命令するディレクター等のイメージです)
・オペレーション上のトラブル対応
・日常では起こらないトラブル対応
(災害時とか、急な来客とかいろいろ)
・荷主対応
(基本、倉庫は商品・荷物を入出荷したい誰かのために仕事をしています)
・採用/労務業務
(どれくらい専任として行うかは職場ごとに違いますが、必ず関わります)
・教育研修
(作業を教えたり、教える人を育てたり、
教えるためのマニュアルを作ったり、ルールを整備)
・資材発注
(工場長などと同じで、倉庫マネージャーは基本”営業される”側)
・人の発注
(ほぼ例外なく、人材派遣会社に繁忙期等に足りない人材を発注します)
・人員計画の策定
(日々の必要人数や倉庫で抱える複数の工程に合わせた配置を考えます)
・シフト作成
(アルバイトさんが主戦力になることが多く、シフト作成には知見が必要)
・システム対応
・日々の締め作業
・建屋の施設管理
(倉庫である以上どこかの建物が職場で、そこの管理やオーナー対応)
結局のところ、商品(モノ)と向き合うのが倉庫オペレーター(作業者)で、
人と向き合うのが倉庫マネージャーの仕事です。
時間もそうですが、業務の重要度を掛け合わせて、
「9割が人対応」というのが倉庫マネージャーの仕事です。
センター長=倉庫マネージャー?
倉庫マネージャーっぽい言葉で「センター長」という言葉があります。
文字通りの「〇〇物流センター」の責任者としてのセンター長です。
他に「所長」(歴史のある会社は営業所長のようにこの言葉を使います。)
これは職制・ポジションとしての責任者の位置づけで、職種というよりはポジションです。
何故こういう説明をするかというと、倉庫がよほど小規模でなければ管理者は複数名いることが普通です。
理由は以下、
・倉庫の規模や抱えるエリアや工程の数によっては、
一人では管理しきれないことに対して複数の人が必要
(下位のリーダーレイヤーに任せることも多いが)
・土日休みで平日日勤のみという倉庫はレアで、
週休二日制だと管理者1人でもシフト上成立しない
・全体の人数に対してある割合の管理者レベルが期待される
(倉庫の特性にもよるが、
オペレーションがシンプルな倉庫で2割3割と管理者がいると、
結局、その管理者層の半分以上が作業者堕ちしてしまう)
従って、
ポジションがなくとも「管理者レイヤー」を期待される人を倉庫マネージャーと呼びます。
そしてそれはホワイトカラーと同じでマネジメントに要求されることは担当者とは全く別物であるため、明確化が必至なのです。
(但し、倉庫の場合はプレイングマネージャーになることが多い)
余談
昨日は公休日だったので、今日から毎日投稿していきます(・ω・)ノ