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覚悟という言葉のもつ品性


覚悟という言葉が好きなのか、よく使っていることに自分でも気づく。なぜ好ましいと感じるのか。そこには潔さと品性が感じられるからではないか。

自分で決めたことに自分で責任を取るというのは、人間の基本的な態度である。それに覚悟がなければ、なんだか背骨のない生き物になったみたいで、
まあ、それはそれでいいのだけれど。

ただ覚悟があるのとないのでは、逆境にあったときに違いが出てくる。
背骨なしのくにゃったした生き物になるか、きちんと立っていられる人間であるか、その違いだ。

そこにはどんな経歴で何を達成してきてかという外側の商品ラベルとしての自分というよりもむしろ、何を考えてどんな資質の人間かという「あり方」が重要な意味をもってくる。

「あり方」とは例えば、どれだけ人の話しをていねいに聞けるか(途中で自分のことを話したくなったり、たずねられてもいない助言をしたりせずに)、辛いことがあったときの気持ちを切り替えの速さ、困難からの起き上がりのスピードなどだ。

若い時は学歴や職歴い傾倒するのもよいけれど、それだけではいつか崖が来てしまう、というのは誇張された表現に聞こえるようだけれど、外側の自分だけでは、この野生に満ちた世界を生きていくのは難しいと感じている。

だから覚悟しておきたい。
覚悟さえしておけば、後はなんとでもなる。





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