みそじにミソジニー & #MeToo
ミソジニー (misogyny) は、女性に対する軽視、嫌悪を差す言葉で、女性嫌悪、女性蔑視の意味である。
アメリカ合衆国の元大統領、ドナルド・ジョン・トランプをミソジニストとしてさまざまな媒体が取り上げた、あのミソジニスト(女性蔑視者)の関連語だ。
ハリウッドにおけるジェンダー格差
女性軽視の実態は、世界中にある。ハリウッドの映画界では以前から男女格差が問題になっており、給料はもちろんのことを、女性キャストや女性スタッフ、女性監督の数、作品における女性の扱いなど、その問題は多岐にわたる。
南カリフォルニア大学の研究チームが2007年から2016年までの売上上位の劇場公開作品を調べた結果、計1,114人の映画監督のうち、女性は45人しかいなかったことが明らかになった。
賃金の差は 1,650倍
性別による賃金格差も深刻で、映画『ゲティ家の身代金』の撮り直しが行われた際、10日間の撮影で主演のミシェル・ウィリアムズのギャラが10万円弱だったのに対し、助演のマーク・ウォールバーグには約1億6,500万円がのギャラが支払われていたことが明らかになり大問題となった。
さらに映画『抱きたいカンケイ』でアシュトン・カッチャーと共演したナタリー・ポートマンは、自身のギャラがアシュトンの3分の1であったことを英マリ・クレールのインタビューで話している。
ナオミ・マクドーガル・ジョーンズの著書『The Wrong Kind of Women: Inside Our Revolution to Dismantle the Gods of Hollywood(原題)』によると、2018年のアメリカ国内興行収入上位100作品のうち、女性が主人公の作品は31%にすぎず、#MeToo 運動の影響もあって他の年と比べるとこれでもよい方の数字だったという。
日本のジェンダー格差
日本のジェンダー格差については言うまでもない。次の記事にもあるように日本のジェンダーギャップ 指数は156カ国中120位である。
男性側のミソジニー
男性側のミソジニーの例として、女性に対する性的暴力やセクハラ、制度的差別などに加え広告や映画、報道における女性蔑視の表現などが挙げられている。
女性側のミソジニー
女性側においてミソジニーは、女性の体に対する羞恥心、拒食症などの摂食障害、さらに女性であることに起因する劣後感や無価値感といった「女性であることが嫌だ」という感情の形を伴う。
ミソジ(三十路)にミソジニー
ここでゴロった理由は、日本では女性が歳をとると「ババァ」扱いされることについての抵抗である。ステレオタイプ的な見方をもつ男のなんと多いことか。女は「女の子」からいきなり「ババァ」になるなどと聞くたびに思うことである。
日本の#MeToo運動
日本の#MeToo運動に火がついた事件としては、ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS記者のジャーナリスト、山口敬之氏から性暴力被害にあったとして損害賠償を求めた訴訟の控訴審がある。東京高裁は1審の東京地裁判決に続き、2審でも山口氏に賠償金の支払いを申し渡した。と説明。山口氏の名誉毀損の訴えも棄却されたと伝えた。
その折、日本の#MeToo運動を象徴する女性が勝利を勝ち取ったと報じた米国「タイムズ」紙は、当初伊藤さんが警察に暴行を報告したとき、事件を公にすることを思いとどまるよう言われたことや、最終的に山口氏に逮捕状が発行された後に、説明なしに取り下げられたことを報道した。伊藤さんは泣き寝入りすることを拒否したが、これは、こうした事件において女性被害者が無視され、差別されがちなシステムへの勇気ある挑戦だったと解説した。また、日本の性犯罪の発生率は欧米に比べて低いが、実際の被害件数は、警察へ通報される件数よりもはるかに多いと述べた。
ボストンマラソンは1972年まで男性オンリーだった。
ボストンマラソンで女性が正式に参加を許可されたのは1972年になってからが初めてだ、という事実に驚く人も多いと思う。男だけが許されていたボストンマラソンで、キャサリン・スイスさんは1967年4月19日に完走してみせた。マラソンの間中ずっと、彼女は周りの男から強制的に追い出しの行為を受けた。その写真が以下の通り。
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女性が全ての人と同じような権利と誇りを持って生きていける日はまだ遠いが、希望を失ってはいけないと思う。私たちは私たちにできることを一つひとつするだけだ。もし賛同していただけるならフォローとスキの手を差し伸べていただけるととても嬉しい。
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