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#読書感想文

#10 読書感想|傲慢と善良についての一考察 ~終わらない日々にサファイアを~

#10 読書感想|傲慢と善良についての一考察 ~終わらない日々にサファイアを~

 小説を読んだ率直な感想ですが「え、なにこの小説。グロくない?」です。いま私の頭の中にこんな煽り文が浮かんでいます。

「今日はみんなに、ちょっと婚活をしてもらいます。」

集められた結婚適齢期の男女。

その家族。

彼らを取り巻く友人知人。

登場人物の傲慢さを次々と撃ち抜く作者のペン。

流れ弾に当たり積みあがる読者たちの屍。

君は、スナイパー・辻村深月のエイムから逃れることはできるか。

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世之介に会いたくて、ただ会いたくて。

世之介に会いたくて、ただ会いたくて。

「世之介」は、実在する人物ではない。
井原西鶴の「好色一代男」の世之介でもない。
吉田修一氏の小説「横道世之介」の主人公、横道世之介のことだ。
「横道世之介」は毎日新聞の連載小説で、2009年に単行本化されている。

もう20年も前に、友達に薦められて、吉田修一氏の「パレード」や「パーク・ライフ」を読み、それから出す作品を追いかけて読み続けていた。
私の個人的な意見だが、吉田修一という作家は、現代

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明るい諦念 森鷗外「高瀬舟」 【読書感想文】

明るい諦念 森鷗外「高瀬舟」 【読書感想文】

あらすじ

安楽死がテーマと言われるけれど

 「高瀬舟」は、安楽死についての小説として有名です。私自身、こどもの頃に母親にそう教えてもらった記憶があります。京都の繁華街を流れる高瀬川と小説のギャップが大きくて、寂しい気持ちになったものです。

 でも、今回久しぶりにこの小説を読み直してみると、書かれているのは所謂「安楽死」とは違うように感じました。
 文字通りの意味では、書かれているのは「自殺幇

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3冊同時に出版することの効用:Amazon ランキング第2位***

3冊同時に出版することの効用:Amazon ランキング第2位***

さてさて、出版業界の鉄則を破って、なぜ3冊同時に出版すると、よいことがあるのか、主観のみの方法をご紹介します。

以下の3冊を今月出版。

読み放題サブスクされてる方は無料。

 

本題。なぜ3冊まとめて出版するといいのか。

1 クリエイティブテンションが上がる

クリエイティブテンションとはMIT(マサチューセッツ工科大学)のセンゲ教授が提唱した概念。ビジョン(自分がありたい姿)と現状とのギ

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思考も行動も習慣付けが大事。「投資家みたいに生きろ」を読んだ。

思考も行動も習慣付けが大事。「投資家みたいに生きろ」を読んだ。

「投資家みたいに生きろ」を読みました。

「投資家として生きる」ではなく「投資家みたいに生きる」です。

投資家は普段どの様に暮らしているか、どんな思考をしているかというのを教えてくれて、投資家みたいに生きるとこんなに良いことあるよ、と教えてくれる本でした。

読んでいて面白かったところをピックアップします。

「これって投資?それとも浪費?」本では「これって投資?それとも浪費?」という自問自答が

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