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2022年4月の記事一覧

明るい諦念 森鷗外「高瀬舟」 【読書感想文】

明るい諦念 森鷗外「高瀬舟」 【読書感想文】

あらすじ

安楽死がテーマと言われるけれど

 「高瀬舟」は、安楽死についての小説として有名です。私自身、こどもの頃に母親にそう教えてもらった記憶があります。京都の繁華街を流れる高瀬川と小説のギャップが大きくて、寂しい気持ちになったものです。

 でも、今回久しぶりにこの小説を読み直してみると、書かれているのは所謂「安楽死」とは違うように感じました。
 文字通りの意味では、書かれているのは「自殺幇

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「note創作大賞」の最終結果を発表します! #創作大賞2022

「note創作大賞」の最終結果を発表します! #創作大賞2022

2021年11月15日〜2022年2月6日に、KADOKAWA、幻冬舎、ダイヤモンド社、テレビ東京の協力を得て、「note創作大賞」を開催し、16,848件もの作品をご応募いただきました。たくさんのすばらしい作品を投稿いただき、ありがとうございました。

審査員による選考の結果、下記のように受賞作品が決定しました。受賞作品は、賞に応じた副賞の授与と、各社との書籍化、映像化等の話し合いを進めていく予

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いい文章を書き続けたいあなたへ

いい文章を書き続けたいあなたへ

「いい文章って、どんな文章?」

って聞かれたら、なんて答えます?

こんな感じでさ、いろんな答えがあると思う。

もう今は「1人1ブログ」の時代って言われてて。

この時代を生きるみんなが、文章を書いて発信してる。
だから、「いい文章を書けるようになりたい」って思う人、多いと思うんだ。

私もかつて、そうだった。

文章が好きだった。
読むのも書くのも大好きだった。
あんまり勉強は好きじゃなかっ

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タイトルが素晴らしいのは

タイトルが素晴らしいのは

広告会社の広報誌を作っていた頃は、コピーライターさんとお話しすることが多くて、それはそれは学びの多い現場だった。普段はコピーライターをしている方が、取材をし、それを原稿にして掲載するのだけど、

タイトルの付け方やリード文、短いセンテンスにこそ原稿よりも面白みを感じました(私にとっては、です)。その度に自分とは違う脳みその使い方をしているんだな、と呆然とするというか、圧倒されましたね。

また、コ

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【態度変容】商売人を夢中にさせるnoteの書き方をWebライターが解説します

【態度変容】商売人を夢中にさせるnoteの書き方をWebライターが解説します

商売人なら一度は聞いたことがあるはず。"態度変容"というキーワード。"態度変容"をテーマにnoteを書けば、商売人から熱視線を浴びること間違いなし。実はWebライターもこの"態度変容"に夢中だよって話。

態度変容とは何ぞやスーパーザックリ解説すると・・・
態度変容とは「お客さんが態度を変える瞬間」のことです。

例えばこんな瞬間を経験したことはありませんか。

ある親子が仲良く新しい靴を買いに行

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イーロン・マスクも大好きなバーニングマン

イーロン・マスクも大好きなバーニングマン

バーニングマンという壮大なアメリカのイベントをご存知だろうか。ネバダ州のブラックロック砂漠で毎年開催されるイベントで、何千人という「バーナー (バーニングマン参加者の呼び方)」が参加する。砂漠で繰り広げられる音楽とアートの異次元の祭典である。 

バーニングマンが開催される期間は1週間。 会場はアメリカネバダ州の砂漠を「ブラックロックシティ」と名付けていて、普段はただの砂漠が開催地となっている。

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1+1=2にならない場合

1+1=2にならない場合

当たり前だが、1に1を足せば2である。

これは説明する必要もない当然のことだが、しかし、映画においては「1+1=2」という単純な関係にならない場合もある。

映画における編集理論例えば、黒人物と白人物二人が会話しているシーンがあるとする。

その場合、最初に向かい合う二人を映し、その後白人物を映すことで「黒人物と白人物が何か会話している(白人物が黒人物に向かって何かを話している)」ということがわ

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