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第3声の認識不足と間違った練習法
第3声の基本体
中国語ネイティブは、低音から音尾上昇。
ノンネイティブは、低い第1声、半3声など、音尾の上昇なし。
この基本体が分かっていても、初級時の音読や会話で、速度を遅くしたり、ポーズを置いて練習すると、後に音節があっても単音節のように発音する機会が増え、第3声音尾が不必要に上昇する癖がついてしまいます。
単音節の第3声を、音尾を上昇させずに発音するのは、不自然で難しいですから。
你最近好吗?
Nǐ zuìjìn hǎo ma?
最近はお元気ですか。
我身体不好。
Wǒ shēntǐ bù hǎo.
私は体調がよくありません。
例えば、こういう短文を読むとき、“你・我”で休まず、“你最近・我身体”をひとかたまりで読むようにすることが肝心です。
主語の“你・我”は、強調でもない限り、後にポーズを置きません。
学習を始めて間がない人は、一気に読んだり話したりできませんから、適時ポーズを置いて練習するのは構いません。
“你最近”の後は、リズムから考えてポーズを置いても構いません。
しかし、リズム的には、“我身体不好”も本来なら“我身体”の後にポーズを置いて構わなかったのですが、“体”が第3声のため、音尾の上昇癖がつかないよう、ポーズを置かないほうがベターです。もし言いにくいのなら、さらに速度を落としてください。
とにかく、第3声音尾上昇癖をつけないことが優先です。
発音矯正で、不必要な第3声音尾上昇で引っかかる人がとても多いのは、初級時の認識不足と練習法の間違いによるものだと考えています。