登録セキスペとは何か(1)概要編
こんにちは。
この記事は、情報処理安全確保支援士試験(以下、SC)合格を目指している方や、キャリアに悩むSEの方等を対象としている記事です。
今回は、SC合格者が権利を得る登録セキスペについて、調べてみた結果を書いてみました。
真剣に調べた上で、極力シンプルにお伝えしたいと思います。
詳しく知りたい方は、本文中に引用元のサイトを記載してますので、ぜひそちらもご覧ください。
1.登録セキスペとは
はじめに、登録セキスペについて紹介します。
簡単にいうと以下のような感じです。
国家資格
サイバーセキュリティ対策を推進する人材のこと
登録するとリストに載り、検索して発見されることになる
士業だが、独占業務はない(≒登録セキスペにしかできない仕事はない)
更新制であり、更新するには講習を定期的に受ける等が必要。
登録セキスペになる(または更新する)ためには費用がかかる
2.登録セキスペになるメリット
私はSCを受験して結果待ちの状況ですので、登録セキスペではありません。
なのでここでいうメリットは、あくまで調べた情報によるものです。
登録セキスペになるメリットには、以下のようなものが挙げられます。
知識の最新化
資格の維持のため、毎年講習を受ける必要があります。
そのため、最新技術等へのキャッチアップがしやすいという点はメリットとして考えられます。専門家同士の繋がり
講習については対面で実施するものもありそうなので、同じ登録セキスペ同士でのネットワークが構築できる点もメリットとして考えられます。就業機会の増加
これは一般的な資格のメリットかと思いますが、資格を持っていることで一定の知識があるということをアピールすることができます。
就活や転職活動で活かすことができるでしょう。以下のIPAのサイトに詳しく記載もありますので、ぜひ読んでみてください。
以下のIPAのサイトに詳しく記載もありますので、ぜひ読んでみてください。
3.登録セキスペの現状の問題点とこれから
こちらは主に経済産業省の情報を基に書いています。
簡単に言うと、費用にメリットが見合っていないということです。
さらっと言っていますが、大きな問題ですね。
このままではわざわざお金を払ってまで資格を維持しようとする人は減ってしまうでしょう。
そこで、経済産業省は動き始めています。
ワーキンググループでまさにこの点が議論の的になっているのです。
簡単にまとめると、今後は登録セキスペを中小企業に紹介(仲介?)し、企業のセキュリティ強化を図る動きが具体化してくると思われます。
登録セキスペ側からすれば、個人としての活躍の場が増え、収入源の一つとすることができるようになるのだと思います。
(個人の予想(願望)を含みます。)
むしろ上記のようなことをしないのであれば、わざわざ登録セキスペとしてリストを開示している意味はないのではと思いますよね。
副業が盛んになっている今、この動きが実現すれば登録セキスペを目指す人は増えるのではないかと思います。
登録セキスペ制度の有効活用に期待ですね。
(まずならないことには意味がないですが…)
経済産業省の以下のサイトに議論の経緯等も記載されていますので、ぜひ読んでみてください。
(埋め込み不可のため、リンクを記載しています。)
4.最後に
今回は自身が登録セキスペになれたとして、どんなメリットがあるのか、登録セキスペの今後の動向の考察も含めて記事にしてみました。
企業にセキュリティ対策の強化が求められている現状、登録セキスペに求められる役割も大きくなるのではと思います。
SC合格を目指している者にとっては活躍の場が広がることはとても望ましいことです。
自身の努力が必要なのはもちろんですが、ぜひ国も後押しして制度を有効活用させて欲しいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。