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髪のダメージを左右する髪の空洞化とは?

今回は髪の毛の『空洞化』についてお話いていきます。

「髪の空洞化」と聞くと、何かとても悪いように感じます。
この「髪の空洞化」、年齢や性別に関係なく誰にでも起こりうる髪の現象です。

原因や予防方法など、ご説明していきます。
今日からさっそく、ご自身の髪をチェックして対策してみてください。

”TVでも紹介された髪の空洞化とは?”


髪はダメージを受けると内部の空洞化という現象が起きます。

髪はキューティクルと呼ばれる組織でうろこ状に表面を覆われていますが、カラーやパーマはもちろんのこと、毎日浴びる紫外線やシャンプーでもこのキューティクルはダメージを受けてゆきやがてはがれてしまいます。

すると、うろこ状のキューティクルから内側のタンパク質などの栄養成分が流れて出てしまい、内部が空洞化する、という現象が起きるのです。

テレビでは街頭で、しっかり髪のケアをしているという女性に髪が空洞化しているかを調べる特殊な装置を当てたところ、20人のうち18人に、空洞化現象が見られたそうです。

自分ではきちんとケアしているつもりでも、知らず知らずのうちに毎日のダメージが確実に積み重なっているという事です。


”髪のダメージの主な原因”

そもそも、空洞化を促進してしまうヘアダメージは何が原因なのでしょうか?

◎パーマやカラー、縮毛矯正などの薬剤ダメージ
◎アイロン、ドライヤーなどの熱ダメージ
◎紫外線やプールの塩素、海などでの環境ダメージ
◎タオルやクシ、ブラシなどの摩擦ダメージ

他にも色々ありますが、ダメージが積み重なっていく原因は主にこの辺りが多いでしょう。それでは髪がダメージを受けるとどのような事が起こるのでしょうか。

”空洞化が髪にもたらす現象”


髪がダメージを受けるとキューティクルが損傷していきます。そこにカラー剤などのアルカリのダメージが加わると、髪の内部のタンパク質の流出が始まってしまいます。

この内部流出が進行していくと髪の内側に『ダメージホール』という空洞が出来上がっていきます。この『ダメージホール』が髪のダメージを大きく進行してしまう空洞化の原因です。

髪の空洞化が進み『ダメージホール』が多くなってくると髪の状態は以下のように変化して行きます。


◎ダメージにより髪の空洞化が進みダメージホールが増える。

◎空洞部分に水分が入り込み、髪がふやける。(柔らかくなり切れやすくなる)

◎ふやけた髪は水分を吸い込みやすくなるため、湿気に弱くなる。(髪の親水化)

◎柔らかくふやけた髪は内部に水分が入り込みやすいため、内部のタンパク質が水分に溶けて流れ出るため空洞化がより進行する。

◎ダメージホールがさらに増加した髪は、水分保持力を失いバサバサに乾燥しやすくなる。しかし、より多くの水分を含みやすくなっているので濡れると異常に吸水して、なかなか乾かなくなってしまう。(でも乾くとバサバサ)


こんな感じでどんどんヘアダメージが進行してしまいます。


”トリートメントは髪の空洞化には効果なし?”


皮膜トリートメントも内部の空洞を埋めるためにいろんな物を髪に補給しています。それが、『髪の栄養成分』と言われるものです。

そしてそれが出ていかないようにコーティング施すのですが、髪の周りを覆ってしまうコーティングにはデメリットがあることはお伝えしてきました。


コーティングが髪のキューティクルに悪影響を与えて負の連鎖が始まります。実は、皮膜系トリートメントも髪内部の空洞化を埋めるために、『髪の栄養成分』というものを補給していきます。


タンパク質の類似成分の『ケラチンPPT』やタンパク質同士を接着している『間充物質』であったり、髪から流出してしまった様々な成分に『似せて作った擬似成分』を浸透させて以前のような状態に戻そうとするのです。


ですが、あくまで似せて作ったものであり『偽物』なので、髪と結合も同化もしないため簡単に抜け出て行ってしまいます。それを少しでも抑えるために髪の表面をコーティングして蓋をします。

つまり、内部の隙間に色々詰め込んで蓋をして出ないようにしているだけ。

ただしこのコーティングが髪に悪影響を及ぼし、ダメージスパイラルに陥る『皮膜髪』になってしまう可能性があるのはご存知でしょうか?

”連鎖する髪のダメージスパイラル”

美容室のトリートメントが髪のダメージに繋がる2つのパターンをご紹介します。

▶️ダメージスパイラル パターン1

美容室に来店、髪を良くするためにトリートメントをする

強いサロントリートメントで髪をコーティング(ファンデーション)

厚塗りになり、肌にするファンデーションのように髪に負担がかかる。

結果として、髪が乾燥・硬質化してゴワゴワの手触りに!
最初に戻る♪

▶️ダメージスパイラル パターン2

ホームケアで手触りがツルツルになるものを常用している

美容室に来店

手触りだけが良くなり、誤った判断をされ、強すぎる薬剤を使われ傷む

髪の傷みが気になるからサロントリートメントをする

カラー・パーマ施術

直後に強いシリコントリートメントで髪をコーティング

薬剤が髪の中に残留したまま閉じ込めてしまう

結果として、薬剤が残留してしまい、さらに髪を傷める

髪を良くするためにトリートメントをする

(パターン1へつづく)

これがどんどん髪が悪くなる負のループです。


トリートメントを続ければどんどん良くなる!ということはなく、『トリートメントは髪を傷ませる』というのはこういう間違った使い方が原因の場合が非常に多いので注意が必要です。

では、空洞化を改善する方法ないのでしょうか?

”空洞化はどうしたら防げるか”

残念なことに、一度髪が空洞化してしまうと、完全に元に戻すことはできません。そのため、健康な髪を維持するために毎日のお手入れをしっかりとしていく必要があります。

では、どうしたら空洞化は防げるのでしょうか。
まずは、シャンプーから見直しから始めましょう。

ポイントは予洗いです。予洗いとは、シャンプーの前に髪をお湯でよく流すことです。こうすることによって汚れの8割は落ちるので、通常よりも泡立ちが良くなります。

キューティクルは濡れた状態の摩擦により剥がれてしまうため、泡立ちを良くして強く擦らずに揉むように優しく洗うように意識することで、髪1本1本の摩擦を防ぐことができます。


次に大切なのはドライヤーです。髪を乾かす時は毛先ではなく根元を中心に行います。
一番ダメージの多い毛先を必要以上に乾燥させてしまうのを防ぐことで、さらにダメージが進行するのを抑える効果があります。

一番やってはいけないのが、髪が濡れた状態で寝る(ドライヤーをしない)ことです。一番傷みやすい濡れたままの髪は、枕などの摩擦で最大限にダメージを受けてしまいます。しっかりと乾かしてから就寝する習慣を作りましょう。

空洞化に効果があるケアって何をしたらいいの?

一度空洞化してしまった髪は、見た目にもパサパサと乾燥しうねってしまいます。

空洞化を改善する手段として、登場するのがシザーハンズオススメの『ハーブトリートメント』。

こんな感じで髪密度を上げていくことができます。

ダメージを進行させる原因となる『ダメージホール』を埋めて髪を強化。
さらに髪を引き締めることによって水を弾きやすい健康的な状態に変化させていきます。

また、このハーブトリートメントは皮膜を張る必要がないので、髪の基礎力が低下することなく髪を傷みにくい状態に強化していくことが可能です。


『髪を直していく』ヘアケアではなく『髪を傷みにくい状態に髪質改善する』
ヘアダメージを改善していくためには、表面的にごまかすことではなく傷んでいく原因をなくしていくこと、これが唯一の方法といえます。

”髪質改善には頭皮ケアも重要”

そしてこれから生えてくる新しい髪のために、頭皮のマッサージで血行を良くしたり、シャンプー前の予洗で汚れを落としてシャンプーのダメージを減らすなど、日々できることから始めてみましょう。

一度傷ついてしまった髪は戻せませんが、これから生まれてくる部分を大事にすることで、この先の自分自身の髪に自信が持てるように日々のケアを怠らないようにしましょう。


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