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ヨーロッパ文化教養講座(題名のない音楽会「嫌われているけど大人気!ブルックナーの音楽会」)

2024/07/07
どちらかというと、苦手のブルックナー。
今年は生誕200年なので、オケの公演プログラムにはブルックナーが多くて「あああ」と思っていたが、苦手な理由を沼尻竜典マエストロが見事に解き明かしてくれた。
オケは沼尻マエストロが音楽監督を務める神奈川フィル。
コンマスは、JNOの東亮太君だった。

沼尻マエストロによるとブルックナーが苦手な人には大きく理由が3つある。この3点を裏返すと好きな人の理由になる。

1.メロディが口ずさめない
メロディが3オクターブ跳躍したりして人間の声ではカバーできないダイナミックレンジがある。
->オーケストラでしか表現できない音楽だということ。

2.重い
大編成のオーケストラで大音量ユニゾン「ブルックナーユニゾン」で音を出す。ブルックナーが元々教会のオルガニストだったから。
->大迫力で力が入る

3.長い
1曲60分~80分
8小節に1分掛かったりする。
->音に浸れる?

なお、ブルックナーは、「ブルヲタ」というマニアックなファンが多く、男性が多いそう。
男性1人で聴きに来る人たちが多く、休憩時間は男性トイレに行列ができる。これを「ブルックナー行列」というそうだ。

司会の石丸幹二さんが、沼尻マエストロに「ブルックナーは聴衆に苦手だと言われて本人は気にしているか?」という質問をしたところ、「気にしていない。何故なら彼の音楽は聴衆に聴かせるためのものではなく、神さまに聴かせるためのものだから」と回答。
完全に納得した。

小生は、ワーグナーもマーラーもどちらかというと、苦手だが、上記の同じ理由が当てはまると思って、とてもためのなる話だった。

WIKIでブルックナーの交響曲を調べてみた。版によって違うようだが、長い方を選択。5番が最高傑作という意見が多いようだ。

交響曲ヘ短調(通称第00番)『習作』45分
交響曲第1番ハ短調 50分
交響曲ニ短調(通称第0番)『無効 annuliert』46分
交響曲第2番ハ短調 70分
交響曲第3番ニ短調(『ワーグナー』)70分
交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』72分
交響曲第5番変ロ長調 78分
交響曲第6番イ長調 55分
交響曲第7番ホ長調 65分
交響曲第8番ハ短調 90分
交響曲第9番ニ短調 90分(未完成部分を補筆して演奏)

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