見出し画像

東北大生の実習 ~農学部・農学研究科編~ vol.2

東北大学 サイエンス・アンバサダー(SA)農学研究科 ののです✿
前回は農学部、特に植物系で必修の実習についてまとめました。
今回は私が印象に残っている実習についてお伝えします!

※実習内容は当時のもので、現在は内容が変わっている可能性があります。

学部生対象

復興・IT農学実習 

主に1年生が対象の実習です。川渡フィールドセンターを中心に実習を行いますが、特徴的なのは被災地エクステンションです。実際の被災地を訪れることで震災での被害や、今後の復興や地域振興に向けて学ぶことができます。以前は1泊2日で福島県葛尾村に滞在して現地の方へインタビューを行い、グループディスカッションを通して農業・農村の復興プランを考え、発表したこともありました。
自分の学びを社会にどのように活かすか、大学の外の方と交流しながら、考えを深めることができる貴重な経験になります!
(現在は詳細が変わっている可能性がありますが、被災地エクステンション自体は実施されているようです。)

葛尾村見学

森林生態論実習  

植物生命科学コースの3年生が対象の実習です。2泊3日で川渡フィールドセンターにて行われます。森林に入り、木々の形態観察を行って樹種を同定します。また、森林と動物の関係を学ぶことを目的に罠を設置して、ネズミの生け捕りなども行います。

森林に生えるきのこ

大学院生対象

主に生物生産科学専攻向けの実習です。

森林生態論実習  

川渡フィールドセンターで行われます。コロナ以前は泊りでの実習だったそうですが、私達は日帰りで2回、川渡へ行きました。履修者は20名に制限されていて、超えた場合は抽選になるので気をつけてください。
森林微生物の調査として捕獲した生物を顕微鏡で観察したり、河川保全に関する単元では川に入って生物を捕まえたりしました。

スギ林

最後に
大学に入学してすぐは、講義を受けるだけで高校と何が違うんだろう?と思うことがありました。
でも、大学ではさまざまな実習を通して体験し、より深く考えて理解するという、貴重な体験が得られます!
実際に感じたことや学びを普段の生活に活用することで、毎日の大学生活も楽しくなると思います!

農学部・農学研究科の実習について知っていただけたでしょうか?
記事へのコメントやSAへの質問は、いつでもこちらのフォームよりお待ちしております。

゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+

編集後記

振り返ってみると、大学一年生の時に行った福島県葛尾村での経験が、今の研究生活でも活きているなと感じます。東北大学はいろんなことに挑戦できる環境が揃っていると思います♪(のの)

東北大学サイエンス・アンバサダー(旧サイエンス・エンジェル)
次世代の研究者を目指す中高校生に「こんな女性研究者もいるんだ!」「科学って楽しい!」という思いを伝えるため、2006年に結成。年度毎に学内で公募され、総長に任命された 東北大学の自然科学系10部局に所属する女子大学院生が、中学・高校での出張セミナーや科学イベントで科学の魅力と研究のおもしろさを伝えている。2021年度より、自然科学に加え人文・社会科学も含めた科学分野としての活動がスタート。メンバーは宇宙・自然・ロボット・環境・ヒトや動物の身体のしくみなど、それぞれの専門分野で日々研究中。2022年度より、サイエンス・アンバサダーへ名称が変更。

#東北大学 #理系 #理系女子 #理系大学院生 #理系大学生 #大学生活 #実習 #野外実習 #女子高生 #大学受験 #リケジョ #サイエンス #サイエンスコミュニケーション


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?