おうちでできる!木星のもようの描き方
こんにちは!カガクテラスの廣瀨です。
以前、書いた「木星探査機・ジュノー」の記事。
その中で、ご紹介した木星の写真のような、ぐにゃぐにゃマーブルもようは、実は簡単につくることができるんです!
この写真が、木星探査機・ジュノーが撮影した木星の表面です。
(NASA提供)
このマーブルもようの作り方は、日本や世界で昔から芸術家たちの間で使われてきた技法の一つです。
その技法はマーブリング、日本語では、墨流し(すみながし)と呼ばれています。
今日は、マーブリングでマーブルもようをつくって、自分だけのオリジナルの”木星”をつくってみましょう!
準備物
まず、準備するものは、
・マーブリング液
・画用紙
・トレー
・竹ぐし
・新聞紙
です。
マーブリング液は、カラフルな6色セットで1,000円ほどで販売されています。
文房具店や通販サイトをのぞいてみてください。
例えば、Amazonだと
https://www.amazon.co.jp/%E5%A2%A8%E9%81%8B%E5%A0%82-%E5%BD%A9%E6%B6%B2-%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0-6%E8%89%B2%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88-15620/dp/B000H6CM4Y
のような商品が見つかります。
マーブリング液の代わりに、書道などで使う黒や朱色の墨汁を使ってもできます。
竹串は、割りばしやストローなど細長いものであれば、何でもOKです。
新聞紙がない場合は、汚れてもいい水を吸い込みやすい紙を使ってください。
つくり方
(1)トレーに水を入れます。
(2)好きな色のマーブリング液を1滴、トレーの中の水の上に落とします。
2~3色使うと、カラフルで楽しくなりますよ!
(3)竹串でやさしく水面をかきまぜます。
注意点が2点。
1点目は、ぐるぐる勢いよくかき混ぜず、本当にやさしくかきまぜてください!
2点目は、トレーの底にたまっている絵の具には、竹串で触れないようにしましょう!
水面が木星のようなマーブルもようになってきます!
そっと息を吹きかけても、面白いマーブルもようができますよ。
(4)画用紙をマーブルもようの水面にやさしく落とします。
水面の”ここだ”と思うマーブルもようの上に画用紙は落としてください!
その部分のもようが紙に写し取られます。
そして、どんなマーブルもようが写し取られたか、見たくなる気持ちをぐっとこらえて、すぐに次の(5)をやってください!
(5)すぐに画用紙を水面につけた面を下にして、新聞紙の上に置き、軽く押さえます。
これは、画用紙についた余分な水分を取り除く作業です。
(6)完成!!!
皆さん、どんな木星ができましたか?
マーブルもようづくりのカガク
マーブリング液や墨汁には、油が含まれています。
その油を絵具の成分と混ぜることで、色がつきます。
それを水の上に落とすと・・・
皆さんは、ラーメンを食べるとき、ラーメンのスープの表面を見たことはありますか?
こんな感じですね。
よく見るとラーメンのスープの表面には、油が浮かんでいます。
水に油を入れると、水と油は混ざりあわず、油が水の表面に浮かんでくるのです。
これは、油の方が、同じ容量(体積)で比べたとき、水よりも軽いためにおこる現象です。
マーブリングも、この性質を利用して、色のついた油だけを水の表面に浮かべています。
そこに画用紙をのせて、表の油を画用紙に吸い込ませ、もようを写し取っているのです。
木星のもようづくりは、水と油が混ざりあわず、油が水面に浮かんでくるという性質をうまく使っていますね!
応用編
つくり方の
(4)画用紙をマーブルもようの水面にやさしく落とします。
の前にあることをすると、
こんな風にマーブルもようの中に好きな絵を白く残すことができます。
さて、どうやったと思いますか?
実は、画用紙に水で絵を描いておいたのです。
水と油は混ざりあわないのでしたね。
画用紙にもともと水がついていると、その部分には油がつかず、マーブルもようの色もつかないという仕組みです。
画用紙に水で絵を描いたら、水が乾かないうちに、マーブルもようを写し取ってくださいね。
紙でできた丸いコースターを使うと、より木星の雰囲気がアップしますよ!
今日は、自分の”木星”のつくり方でした!
ぜひ一度、皆さんも自分の木星をつくって、マーブルもようを楽しんでみてくださいね!