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【男女の産み分けは可能なのか?】
家業が江戸時代からやっている事もあり、代々男の子を産む事に、強い想いがある家に育ちました
僕の家に限らず、昔から「男女の産み分け」や「一姫二太郎」みたいな話しはよくあると思います
個人的には、家業を継がせたい想いがそこまでなかった事もあり、男の子が欲しいとか女の子が欲しいなど特に気にしていませんでしたが、周りからのプレッシャーなどから、(産む側の女性は特に)気にする人は気にすると思います
そこで今回は科学的に男女の産み分けが可能なのか書いていきます
結論から言ってしまえば、自然受精での産み分けはほぼ無理です
しかし、体外受精(IVF)においては、男女の産み分けは技術的に可能です
胚の染色体検査(PGT-Aなど)を行うことで性別を特定し、希望する性別の胚を移植することができます
ただ、この方法は倫理的・法的な問題があり、日本では、性別選択目的での胚移植は基本的に禁止されています
一部の国では医療上の理由(遺伝病回避など)でのみ許可される場合がありますが、社会的理由での性別選択は制限されています
男女出産比率の動物研究を見てみると…
ある研究では、南部ゾウアザラシのコロニーにおいて、父親の生殖成功が男児の出生比に影響を与えることが確認されています
具体的には、父親の相対的な生殖成功が高いほど、男児を産む確率が増加することが言われていて、父親の優位性が男児の生存率や将来的な繁殖成功に寄与する可能性があるのではないか?と言われています
※参考文献
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/mms.13108
別の研究では、母親は配偶者の特性に基づいて子の性比を調整することがあるとも言われています
特に、魅力的なオスと交尾した場合、母親は男児を多く産む傾向があるという仮説が提唱されています
この現象は、オスの魅力が子の将来的な繁殖成功に寄与する可能性があるためではないか?と考えられています
※参考文献
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/brv.12220
最近のラット研究では、遺伝的相同性が子の性比に影響を与えることも言われています
特に、遺伝的に近い個体間での交配は、男児の出生比を低下させる可能性があり、これは近親交配が遺伝的多様性を減少させ、結果的に子の性比に影響を与えるためだとされています
※参考文献
研究自体も臨床試験があまり行われにくい分野でもあり、動物実験がメインですが、あくまでこれらの研究を参考にするなら、多少は男女の産み分けは可能かもしれません
しかし、これらは複雑なメカニズムから生み出されたものなので、まだ実験レベルを抜けきっていません
今後の研究によってさらに明らかにされることを期待しています
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