2020年8月前半に解説した科学ニュース一覧
2020年8月1日から15日までに解説した科学ニュースの一覧だよ！
頭の1ツイート目のみを載せていて、解説はリプライで続いているから、ぜひ読んでね！
※2020年8月5日に紹介した、精子の動きに関する論文は撤回されています。
遺伝子の働きを調べる「遺伝子ノックアウト」を、アメリカケンサキイカ (Doryteuthis pealeii) で行う事に成功したよ。これはイカやタコを含むグループ、頭足類では初めての成果なんだよ！
— 彩恵りり (科学系ニュース解説アカウント) (@Science_Release) August 1, 2020
Highly Efficient Knockout of a Squid Pigmentation Genehttps://t.co/tcymzNUVdT
量子の世界においては「バタフライ効果」はない。こんな興味深い結果がシミュレートされたよ！これは量子コンピューターにおける情報の保持に関して興味深い結果になるんだよ！
— 彩恵りり (科学系ニュース解説アカウント) (@Science_Release) August 2, 2020
Recovery of Damaged Information and the Out-of-Time-Ordered Correlatorshttps://t.co/rrwBGRmspI
深海の海底堆積物から、栄養と酸素を与えるだけで微生物を復活させる事に成功したよ。最も古い時代だと1億150万年もの古さだけど、99.1%もの微生物が復活したんだよ！
— 彩恵りり (科学系ニュース解説アカウント) (@Science_Release) August 3, 2020
Aerobic microbial life persists in oxic marine sediment as old as 101.5 million yearshttps://t.co/drCLx48eRA
ファンデルワールス結合という非常に弱い結合でくっついている層状の化合物の結合力を、陽子を間に入れる事で高める事が出来るという実験結果が発表されたよ！
— 彩恵りり (科学系ニュース解説アカウント) (@Science_Release) August 3, 2020
Gate-Tuned Interlayer Coupling in van der Waals Ferromagnet Fe3GeTe2 Nanoflakeshttps://t.co/gK2Z32i1mM
大マゼラン雲で1987年に発見された「SN 1987A」の残骸中に中性子星がある事が今回初めて確認されたよ！年齢が33歳とこれまでで最も若いこの中性子星は、中性子星の初期段階を示す貴重な観測情報だね！更に、中性子星の表面の情報も与えてくれるんだよ！
— 彩恵りり (科学系ニュース解説アカウント) (@Science_Release) August 4, 2020
NS 1987A in SN 1987Ahttps://t.co/1nxM76B8Ff
※下記、精子の動きに関する論文は撤回されています。
ヒトの精子の泳ぎは、尾を左右に振るのではなく、尾と頭を回転させる歳差運動だった事が明らかになったよ！350年もの科学者のイメージを覆す発見だよ！
— 彩恵りり (科学系ニュース解説アカウント) (@Science_Release) August 5, 2020
Human sperm uses asymmetric and anisotropic flagellar controls to regulate swimming symmetry and cell steeringhttps://t.co/7FzFLjWv90
火星に存在した川は上を氷に覆われていた。そんな研究結果が発表されたよ。意外な印象を受けるかもしれないけど、もし火星に生命がいたとしたら、こっちの方がより都合がいいんだよ！
— 彩恵りり (科学系ニュース解説アカウント) (@Science_Release) August 7, 2020
Valley formation on early Mars by subglacial and fluvial erosionhttps://t.co/T2Usqe4jad
通常は細胞表面に存在しない脂質による構造色で、滅多に存在しないメタリックブルーの実をつける…。トキワガマズミ (Viburnum tinus) の実の分析結果から、意外な結果が導き出されたんだよ！
— 彩恵りり (科学系ニュース解説アカウント) (@Science_Release) August 7, 2020
Viburnum tinus Fruits Use Lipids to Produce Metallic Blue Structural Colorhttps://t.co/k3KZGKvirV
ハッブル宇宙望遠鏡が皆既月食時に反射した地球の光を紫外線波長で観測し、大気中のオゾンを観測する事に成功したよ！これは他の惑星を観測する足掛かりとなる成果だよ！
— 彩恵りり (科学系ニュース解説アカウント) (@Science_Release) August 9, 2020
The Hubble Space Telescope's Near-UV and Optical Transmission Spectrum of Earth as an Exoplanethttps://t.co/Mcs6cSQFze
存在時間がとても短く、これまできちんとした値を観測することができなかった「フランシウム」の核磁気モーメントを、これまでの4倍も精度よく観測する事に成功したよ！
— 彩恵りり (科学系ニュース解説アカウント) (@Science_Release) August 9, 2020
Nuclear Magnetic Moments of Francium-207–213 from Precision Hyperfine Comparisonshttps://t.co/Ke7Ix8KzGP
セントロサウルス (Centrosaurus apertus) の腓骨に骨肉腫が発見されたよ。侵攻性の悪性腫瘍、平たく言えば健康を脅かすがんが恐竜の化石で発見されるのは初めてなんだよ！
— 彩恵りり (科学系ニュース解説アカウント) (@Science_Release) August 9, 2020
First case of osteosarcoma in a dinosaur: a multimodal diagnosishttps://t.co/RaataYcXTp
身体の動きを見なくても、脳波の記録だけで「レム睡眠」と起きている状態を区別する方法が発見されたよ！これまでノイズとしか思われていなかった脳波に、それを区別する要素がある事が見つかったんだよ！
— 彩恵りり (科学系ニュース解説アカウント) (@Science_Release) August 10, 2020
An electrophysiological marker of arousal level in humanshttps://t.co/jthIb0ITEZ
超長基線アレイが「TVLM 513–46546」という恒星に惑星を発見したよ。史上2番目の位置天文学法で発見され、小さな恒星では珍しい土星質量の惑星など、複数の珍しい要素を含んでいるんだよ！
— 彩恵りり (科学系ニュース解説アカウント) (@Science_Release) August 10, 2020
An Astrometric Planetary Companion Candidate to the M9 Dwarf TVLM 513–46546https://t.co/yuvW816WA8
テトラクォーク候補「X1(2900)」「X0(2900)」が発見されたよ。とてもユニークなのは、テトラクォーク候補としては初めて4種類のクォークで構成されている事と、チャームを持つらしい事だよ！
— 彩恵りり (科学系ニュース解説アカウント) (@Science_Release) August 12, 2020
B→DDh decays: a new (virtual) laboratory for exotic particle searcheshttps://t.co/gsfCeekcrP
重い白色矮星は遠い未来には超新星爆発を起こすかもしれない。何も変化が無いはずの星の究極の運命が予測されたよ。ちなみにどれくらい未来の話かと言えば、1の後に0を1100個から3200個を付けた年数というとんでもなく先の話だよ！
— 彩恵りり (科学系ニュース解説アカウント) (@Science_Release) August 13, 2020
Black Dwarf Supernova in the Far Futurehttps://t.co/VvGOHvFtyb
量子コンピューターに必要な基本的な現象「コヒーレント」の継続時間を0.022秒まで伸ばす新しい手法が発見されたよ！これは従来の1万倍も長い上に、手法を応用しやすいという点でとても使い勝手が良いんだよ！
— 彩恵りり (科学系ニュース解説アカウント) (@Science_Release) August 14, 2020
Universal coherence protection in a solid-state spin qubithttps://t.co/hgw8JNq76J
1万4000年前の氷河期末に絶滅したケブカサイ (Coelodonta antiquitatis) の絶滅原因について、DNAを解析する事で、気候変動による可能性が高い事が判明したよ！
— 彩恵りり (科学系ニュース解説アカウント) (@Science_Release) August 14, 2020
Pre-extinction Demographic Stability and Genomic Signatures of Adaptation in the Woolly Rhinoceroshttps://t.co/6lkgHnMmQr
TNT、ペンスリット、硝酸アンモニウムといった、異なる種類の爆薬やその原料の蒸気を嗅ぎ分ける機能を、アメリカトビバッタ (Schistocerca americana) をベースとしたバイオロボットで実現する事に成功したんだよ。
— 彩恵りり (科学系ニュース解説アカウント) (@Science_Release) August 15, 2020
Explosive sensing with insect-based biorobotshttps://t.co/gAgrMGPK0H