18 凍ったフロントガラスに殺菌用アルコール
タイトルでネタを書いてしまったようなもの。コロナ禍でどちらのお宅にも消毒用のアルコールスプレーがあるのではないかしら。
フロントガラスが凍ったとき、消毒用のアルコ―ルスプレーであっさり融かすことができます。
「食品にかかっても安全」がうたい文句の台所用殺菌スプレーでも同じです。
フロントガラスの氷に水をかけると、氷より温かい水は冷やされ冷たい氷は温められます。冷やされる水が十分な量あって、冷やされても0℃以上なら凍りません。ところが氷が0℃になって融けるより先に水が0℃以下になると、凍ってしまいます。
氷は融けるときに大量の熱が必要な物質です。すべての物質の中でも大きい方です。
温度は変わらないのに個体が液体になるのにはエネルギーが必要で、水の場合1gの0℃の氷が0℃の水になるのに80カロリーと言われます。これは20℃の水1gが沸騰する熱量です。
計算上のイメージでは、0℃の氷に同じ重さの80℃のお湯をかけると、全体が0℃の水になります。それくらい氷は融けにくいのですね。
一方消毒用のアルコールはエチルアルコールが70%~80%入っています。エチルアルコールは水より冷えやすく、氷を融かすには水よりたくさんの量のアルコールが必要です。その代わり、凍る温度が-114℃ととても低いので、凍ったガラスにかけても凍りません。
寒い日が続きます。朝、車のフロントガラスが凍っていたら、食品用の殺菌スプレーかコロナ禍でたくさん使われた消毒用のアルコールスプレーを吹きかけてみてください。面白いほど氷が融けていきます。
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