とりあえず、自分でやってみる
私は下調べがとっても苦手。
やったことないことを、頑張って調べてみたところで、基準がわからないから判断しようがない。なので、調べる気になれない。結果やってみてから考える、という人生を送っている。
大学進学の時もそうだったし、大学院進学もそう。就職もそう。
ついでに言うなら、結婚も子育ても。やってみないとわからない。
やってみて、気がついたことを自分の学びとしてその後の人生に基準作りに役立てている。
そんな私に似たのか、関係ないのか…
息子が自分の人生で大実験を行っている。(本人はそういう言い方してないけれど…)
ここ数か月、睡眠時間が不規則で、スッキリ起きれないことも多い。
頭痛に悩まされることもある、息子。最初の頃は私もとても心配して、
「思春期内科や、睡眠障害を見てくれる病院もあるよ。」
「しんどかったら薬を使って、生活ペースを改善するのもひとつの選択肢やで。」
という話をしたこともある。それでも息子は、
「周りが許してくれるのであれば、まずは自分自身で何とかしたいねん。この生活が苦しいとか、しんどいとかって悩んでないから。」
と説明してくれた。
自分がやりたいようにやってみる。
その中で学んだことを、自分の生きる糧にする。
息子なら、必ずそれが出来るはずだ。
私はそう感じたので、息子の選択を応援することにした。
学校の先生や、ダンナ、親族にもそう説明した。
息子の日々の生活だけをみていると、到底うまくいってるとは思えない。
でも、間違いなく息子の表情は明るくなっているし、息子の口からでてくる言葉も前向きになっている。
かつては、
「どうせ俺はできへんねん。」
「やってもうまくいくわけないし。」
頑張り屋さんの性格の割に、後ろ向きな発言ばかりを繰り返していた。
今は、
「とりあえずやってみるねん!」
「自分でやってみたいねん!」
自分のやりたいを積極的に伝えてくれるようになった。
母親として、生活リズムを崩す前になんとか別の方法で前向きになれなかったかな、私のサポート力が足りなかったかな、と思う事もあったけれど。
自分で決めて、自分でやってみないと納得しない息子の性格を考えると、本人が選んだ道がやっぱり最善だったんだと思う。
日常のちょっとしたことが、息子にとっては本当に大きな喜びのようで、
「ご飯に海苔とラー油かけたら、バリうまい!」
ってすっごい笑顔で報告してくれたりする。
その笑顔がとびっきり無邪気でかわいくて、あ~、ほんとに息子の選択を応援してよかったな~っていう気持ちをしみじみと味わわせてもらえる。
息子の視点や発想はとっても面白くて、私にもものすごくいい刺激になる。
息子のどんな発見を教えてもらえるのかが、私の楽しみの一つだったりする。
人生何が起こるかわからないけど、今を楽しむ余裕があれば、きっと未来も楽しくなるだろうと私はいつも思っている。