LubuntuでMinecraft Fabric サーバーを建てる
Forgeサーバーを作っていたが、Fabricが必要になったので新規に作り直した。手順とつまづいた所の備忘録。
0.目標
Ubuntuの軽量フレーバーであるLubuntuを使ってFabric鯖を建てる。
Windows 11からリモートデスクトップでLubuntu鯖にアクセスする。
今回は身内用なので24時間稼働をする必要がないため、プレイするときだけ鯖を立ち上げる形にする。
サーバー(ホスト): Lubuntu 21.10, Java 17, Minecraft 1.18.1, Fabric 1.18.1
クライアント: Windows 11
1.Lubuntuをインストールする
公式サイトからダウンロード。私は21.10をダウンロードしたが、2022年6月にサポート期限が切れるので注意。2022年中に22.04LTSが出るので今後作る人はそちらにした方が良い。
Rufusを使ってUSBメモリインストーラーを作る。ISOを選ぶだけ。
USBインストーラー作成後、サーバー用のPCに挿して電源を入れる。
Del連打でBios設定画面に入りBoot設定でUSBから起動させてあげる。
Ubuntu等と違ってLubuntuの場合、まずUSBメモリだけでLubuntuが立ち上がり、その後、デスクトップのインストーラーを使ってインストールする形となる。
インストール後、USBを抜く指示があるので、USBを抜いてエンターで再起動。SSD(HDD)からLubuntuが起動する。
2.Lubuntuの初期設定
・ダウンロードサーバーを日本に変更
左下のマーク-設定-Software Sourse
Ubuntu Software-Download from-日本のサーバー
・ソフトウェアの更新
左下のマーク-設定-Apply Full Upgrade
・日本語入力(Fcitx5-mozc)のインストール
左下のマーク-システムツール-QTerminal
$ sudo apt install fcitx5-mozc
$ im-config -n fcitx5
$ sudo reboot
#ターミナルで上を1行ずつ入れてエンター。$マークは入れない。
#最初の1回だけパスワードを聞かれるのでパスワードを入力してエンター。
#パスワードを入れてる最中は何も表示されないので、気にせず最後までパスワード入力してエンター。
・IPの固定
右下のnetworkを右クリック-Edit connections…-下の歯車から
IPv4を手動で設定する。
・Firefoxの日本語化
右上のハンバーガーマーク-Setting-Language-English(US)をクリック-Search for more languages…-Select a language to add…-"日本語"
(Japaneseではなく日本語なので注意!)
あとはOKを選び再起動を促されるのでブラウザを再起動で日本語化。
・リモートデスクトップ(xrdp)の準備
xrdpを入れる。
$ sudo apt install openbox-lxde-session
$ sudo apt install xserver-xorg-core xorgxrdp xrdp
$ sudo apt install xserver-xorg-input-all
xrdpのポート変更(セキュリティのため)
・Java 17を入れる
$ sudo apt install openjdk-17-jre
・Firewall(ufw)の設定
マイクラとxrdpのポートを開放する。tcpだけで良い。
マイクラの初期ポートは25565 (マイクラポートを変更する場合はここで変更しておく)
xrdpのポートは自分で変更した値
・スクリーンセーバーの無効
左下のマーク-設定-ScreenSaver-モードをDisable Screen Saver
3.リモートデスクトップ接続する
Windows 11の左下のwindowsマーク-リモートデスクトップと入力する。
リモートデスクトップ接続を開く。
コンピューターに「固定したIP:指定したport」を入力。
例: 192.168.1.3:12345
オプションから画面サイズを変更できるので適宜。
接続設定を保存してRDPファイルを作るとワンクリックで接続できるようになる。
4.Fabricサーバーを入れる
入れたいバージョンを指定する。Modの関係で私は1.18.1をダウンロードした。
デスクトップの左上のユーザー名フォルダをダブルクリックして開いてその中にfabricフォルダを作る。
ダウンロードフォルダからfabricフォルダにダウンロードしたjarファイルを移動させる。
QTerminalを開いて
$ cd fabric
$ java -Xmx2G -jar fabric-server-mc.1.18.1-loader.0.13.3-launcher.0.10.2.jar nogui
#1.18.1の場合
eulaの同意を求められるのでfabricフォルダ内にあるeula.txtを開く。
false → ture
に変更して保存。
server.propertiesを開いてポート番号を変更できる。
Fabricフォルダを右クリックして、新規作成-空のファイル-start.sh-OK
start.shをダブルクリックでテキストエディタが開くので下記をコピペして保存。
#!/bin/sh
java -Xmx6G -jar fabric-server-mc.1.18.1-loader.0.13.3-launcher.0.10.2.jar
#上はメモリを6Gにしている。ファイル名は各自変更
QTerminalを開いて
$ cd fabric
$ chmod +x start.sh
fabricフォルダのstart.shダブルクリック-「端末内で実行」でサーバーが起動できる。
マイクラのGUIが立ち上がる。初回起動では新規worldを生成するので少し時間がかかる。For help, type "help"と出たら正常に起動している。
Windows側でマイクラを立ち上げてマルチプレイから接続を確認してみる。
確認が済んだらマイクラのGUIでstopと入力するとサーバーがセーブして終了する。
あとはMODフォルダに入れたいMODを入れる。
外部の人とやるには別途ルーターのポート開放が必要になる。これはルーターのメーカーによって違うので各自ググって欲しい。
5.終わりに
久しぶりにLinuxを触れた。わからない事だらけなのでインターネット上に情報を残してくれている先駆者に感謝。
最初GUI版のUbuntuで作ったが、重かったりxrdpでエラーを吐いたりしたのでLubuntuで作り直した。軽量で驚いた。初心者はUbuntu ServerのCUIで頑張るより良いのではないかと思った。
構築後に振り返りながら書いているので間違っているところがあれば指摘をして頂けたら嬉しい。