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【シティリーグベスト4&CL宮城5-3】一撃ルギア、記録と考察【全文無料】

 強者もすなるnoteといふものを、凡夫もしてみむとてするなり
 はじめまして、そーどです。

 シティリーグシーズン3、CL宮城と立て続けに一撃ルギアでそこそこ好成績を残せたので調子に乗ってnoteを書いてみることにしました。採用理由や対面での立ち回りについて書き残していきたいと思います。

 あっと言う間にスノーハザード&クレイバースト(以下SV2P/D)発売日を過ぎてCL新潟を迎えてしまい、情報の鮮度/Zeroですが新デッキについての考察も盛り込んだので読んで頂けると幸いです。

 前置きが長いのでデッキレシピにだけ用がある方は3.まで飛ばしてください。


1.環境予想

 (※ここからSV2P/D発売前)

 最初に言ってしまいますが、自分は割と環境読みや対策をサボりがちです。
 だいたいの場合、単純にパワーが高そうなデッキの中で動きが気に入った物を選び、その時メジャーな苦手対面への対策カードを組み込んで終わりです。
 先着制だった頃のシティリーグ@柏とか環境デッキよりも変な独自構築と当たることの方が多かったからね。変態構築をねじ伏せる暴力こそが至高

 そんな人間の環境考察です。

 最新弾のトリプレットビートでは環境を一変させるような新デッキタイプが現れず、遭遇し得るデッキの傾向はスカーレットex&バイオレットex環境と大きくは変わらないのではないかと考えていました。
 一方で、ジェットエネルギーの登場や有名選手のシティリーグ上位入賞により、白ルギアが台頭したりロストバレットにかがやくリザードンが採用される傾向になったり等既存のデッキタイプに変化と強化がもたらされた弾でもありました。
 そこで、以下のような環境を想定していました。

Tier1
 
ロスバレ(リザードン型)、ミュウ
Tier2
 
ロスバレ(リザードン型以外)、ロスギラ、ルギア(一撃、白)
Tier3
 
アルギラ空ピカ、サーナイト、ミライドン

2.デッキ選択の経緯

 もともと一撃ルギアはSVレギュ開始直後に新弾のカードが入手困難になった場合に備えて作っていたサブデッキで、シティリーグへの起用が決まったのは前日でした。
 当時はかがやくアマージョの存在を考えていなかったため、火力と耐久はあるがロスバレに対してはロストマイン→月光手裏剣でアーケオスを倒されてエネルギー供給が止まって負けるデッキと考えていました。

 そこで、シティリーグ10日前までは2月に自主大会で優勝したリファイン型パルキアを使うつもりでした。

リファイン型パルキア、解体前最終形
デッキコード[fbfv1v-KJSh4q-FVkF5F]

 サーナイト系列で山札を掘りながらパルキアでサイドを取り、最後に山札0枚→エネルギーリサイクル×2→アルカナシャインでエネ加速→アクアストームを決めることをコンセプトにしたデッキです。
 Vやexを並べる各種デッキには滅法強いのですが、ロスト型にはロストマインでキルリアを集中狙いされて負けることが多かったため、ロストマイン耐性の高いデッキを模索していました。

 そんな時期にトリプレットビートが発売され、ジェットエネルギーに乗って現れたのが白ルギア。
 このデッキの特徴はカビゴン(S10a)を複数投入し、技のデメリットをジェットエネルギーで踏み倒せることです。
 技効果無効、ウッウで倒すには2回攻撃が必要、かがやくリザードンをダブルターボ込みでワンパン可能というロスバレ特効な性能に飛びつき、一撃ルギアから白ルギアに組み換え。
 シティ2日前の練習会にも持ち込みましたが、今度は火力不足による対ギラティナ性能の低さが露呈したため没に。プレイングでカバーできるようになるには時間が足りなかった・・・

 白ルギア研究の過程でかがやくアマージョの回復が対ロストマインに有効らしいと聞いて結局一撃ルギアに戻したのがシティ前日の夕方。判断が遅すぎて鱗滝さんにグーで殴られそう。

 アマージョのおかげでアーケオスが倒されて機能停止することが少なくなり、高火力・高耐久・ロストマイン耐性を兼ね備えたデッキをようやく手にすることができました。

3.デッキレシピ

 シティリーグの結果を踏まえて調整を施したため、シティ版とCL版で一部カードの採用枚数が違います。
 シティ版の方が苦手対面が少なく汎用性は高いです。一方、CL版は空ピカ対策を切って雪道ミュウへの対策を厚くしています。

シティリーグ版
デッキコード[cDc4ax-Im1TA5-88D88D]
CL版
デッキコード[FFVf55-g20Bjh-vFVkkF]

3-1.ポケモン

・ルギアV×4、Vstar×3
 最初のターンでルギアを置けないとゲームにならないので素引きしやすいようにVは最大枚数採用。ライコウVやメロエッタ等が後攻1ターン目からルギアを倒しに来るケースもあるため、できれば2体置いておきたい。
 上記の事情で場に出したルギアVが2体とも生き残った場合、後の負け筋にならないように全てのルギアを進化させる必要がある。Vstarは最大2枚使う想定でサイド落ち考慮の3枚採用。

・アーケオス×4
 コイツをトラッシュできないとどうしようもない。素引きしてハイパーボールや各種ドローサポートのコストにできると初動の要求値がかなり下がるので4枚採用。

・ネオラントV×2
 ルギアデッキにおけるこの魚の出番は以下の2つ。
 ・序盤にアーケオスをトラッシュに送る時
 ・終盤にボスやツツジを使う時
 アクアリターンで山に還れなくなったため、使用回数=採用枚数。

・バンギラスV×2
 このデッキの主砲。ルギアかネオラントが倒されることを想定すると2枚採用で充分。
 主にHP230以上の相手を技名通り一撃で破壊するのが仕事だが、HPが高く山雪崩も最大140ダメージ出せるため、非V相手に序盤からデッキ破壊とサイド取得を同時に行う場面も多々発生する。

・イシヘンジン×1or2
 地味に多芸な過労死枠。2枚あると心強いが1枚でも割となんとかなる。
 穴抜けの紐でルギアを引きずり出されないようにする身代わり、闘弱点のVやexを低リスクで倒す鉄砲玉、輝くリザードンへのカウンター役を一手に担う。
 一撃エネルギー2枚付けた大地の鼓動ではヤミラミを倒せないことに注意。

・かがやくアマージョ×1
 一撃ルギアをTier1に押し上げた立役者。2枚以上入れるとデッキ登録できなくなるため1枚採用。
 ベルト付きウッウ×2をルギアが耐え、ロストマイン+月光手裏剣によるアーケオス2体取りに3ターンかけさせることでロスバレにサイドアドバンテージを握られなくなり勝率が大幅にアップした。
 ロストマインも広範囲にバラ撒くほど回復の影響を受けやすくなり、終盤の複数取りはほぼされなくなる。
 ジェットエネルギーで被弾したバトルポケモンをベンチに下げると追撃にボスを要求させることになり、複数回の回復を見込める。

・ノコッチ×0or1
 ルギアの耐久力強化パーツ。環境によって入ったり入らなかったり。
 ミライドンはイシヘンジンとバンギラスで殴り倒せ、ロストライコウではロストマインの餌になるので優先度は低いが、空ピカは入れないと高確率で詰む。

・ドラピオンV×0or1
 対ミュウを盤石にするために採用。1枚で充分仕事はこなせる。
 1ターン目でルギアを1体しか置けなかった場合、ルギア(1)を倒される→ルギアを2体出す→ルギア(2)を倒される、という負けパターンに入ってしまうため、ルギアの3体目をドラピオンに置き換えることでサイドレースで食らいつきながら相手にルギアとドラピオンのどちらを倒すか選択を迫ることができる。

・バケッチャ×1
 ミュウが序盤から使ってくる雪道ジャッジマンによるロックを解除するために必要。スタートした時が不味過ぎるので1枚採用。
 引ける可能性としては(ネスト以外のボール系2種8枚+バケッチャ)⋙スタジアム5枚なのでスタジアム5枚目を入れるならこちらを入れたい。

3-2.トレーナーズ

・キャプチャーアロマ×4
 コイン次第でサーチ対象が変わるため肝心な所で当てにならない場面もあるが、ノーコストで全ポケモンにアクセスできるデッキ全体からのサーチ手段はコレしかないので4枚採用。進化のお香返して

・ハイパーボール×4
 アーケオスのトラッシュ手段その1。コストが重い時もあるが、サポート権を使わないトラッシュ手段兼サーチと強力なので4枚採用。

・ネストボール×2
 種ポケモンをノーコストで出せるが、終盤腐りやすいので2枚採用。
 このデッキの場合、初動で置いたルギアがそのままアタッカーになれるため後続アタッカーを急いで置く必要が無いのも枚数少なめの理由。

・活力の壺×3
 一撃アタッカーが倒された後で一撃エネルギーを回収するために使う。
 3体倒される時にはだいたい負けているので最低限必要な枚数は2枚。各種コストで一撃エネルギーを捨てた時の補填やサイド落ち考慮で3枚採用。

・博士の研究×2
 このデッキは捨てたいカードと捨てたくないカードがハッキリと分かれているため、手札をすべて捨ててしまうこのカードは使いにくい場面もあり2枚だけ採用。
 序盤はヒガナでアーケオスをピンポイントで捨て、終盤にいらないルギアやアーケオスが手札に溜まってきたらこのカードで捨てながら次必要なカードを引くために使うことが多い。

・ヒガナの決意×2
 アーケオスのトラッシュ手段その2。他のデッキで博士4枚が占める大量ドロー枠を割いているため2枚採用。
 現環境は1ターン目にバトルVIPパスで大量展開するデッキが多く最大値の6枚ドローができる場面は多め。相手が「初手VIPパス2枚使えたわw」と言ってきたら「じゃあ5枚引くわw」と返そう。

・ボスの指令×2
 数多の勝敗を分けてきた説明不要の必須カード。セレナと合わせて4枚あると余裕を持って素引き、使用が可能。
 相手ベンチにVが並ばない環境になってきたら3枚に増やそう。

・セレナ×2
 アーケオスを捨てながらドローできるボス枠。ゲノセクトやレジエレキを呼び出せるため今回はボスと2:2採用。
 縦引きサポートが少ないため、相手ベンチにVが並びにくい環境になってきても1枚は入れておきたい。

・バーネット博士×1
 アーケオスのトラッシュ手段その3。使い所が少ないため1枚採用。サイド落ちしても泣かない。
 このカードの有無で初動の要求値はかなり低くなる。具体的には

バーネット無し
・ルギア2体を場に出す
・アーケオスを2枚手札に加える
・アーケオスをトラッシュする
・ルギアVstarを手札に加える
最大でボール系5~6枚とトラッシュ効果付きのドローサポートが必要

バーネット有り
・ルギア2体を場に出す
・ネオラントとルギアVstarを手札に加える
・ネオラントでバーネットをサーチ、アーケオスを2枚トラッシュする
ボール系最大4枚が必要

・ジャッジマン×1
 サイド枚数に左右されない手札干渉。トラッシュ効果が無くドロー下振れのリカバリー手段に乏しいこのデッキでは多投はリスクが大きいため1枚採用。
 ツツジ共々イシヘンジンやアーケオスで攻撃しながら使うことでサイドレースを有利に進めやすくなる。

・ツツジ×1
 サイド枚数に左右される方の手札干渉。そうそう多用できるカードでもないため1枚採用。
 バンギラスのよるLO勝ちが見えている時には使えないのが難点。

・テーブルシティ×2
 自分が恩恵を受けられず相手に活用されがちなスタジアム第1位。雪道対策でスタジアムは4枚は入れたい。
 自分だけ使ってストームダイブで捨てると「コイツ性格悪いな」みたいな顔をされることがあるが気にしない。

・崩れたスタジアム×2
 アマージョと並ぶ守りの要。ネオラントの枚数分は欲しいため2枚採用。
 ベンチをネオラント以外非Vで固めてこのカードでネオラントをトラッシュできると相手のボスやロストマインの価値を大きく損なうことができる。

3-3.エネルギー

・いちげきエネルギー×4
 バンギラス、イシヘンジン共に色付きエネルギーは最大2枚必要なので、アタッカーを2体用意できるように4枚採用。
 活力の壺で回収できるため、どうしてもハイパーボールやヒガナのコストでエネルギーを捨てる必要が出てきた時はこのカードを選ぶことになる。
 シンオウ神殿が貼ってある時はルギアにも付けられる。

・ダブルターボエネルギー×3
 ダブル無色採録じゃダメだったんですか。4枚では多く2枚では少ないため3枚採用。
 このエネルギーを使うと手貼り+プライマルターボ1回で全アタッカーが動けるため、アーケオスを1体しか出せなかった時は慎重に使う必要がある。

・Vガードエネルギー×2
 有効な対面が割と少ないため最近雑に使われがち。3枚あると安心だが枠の都合上2枚。
 ルギアかバンギラスの耐久力を強化して攻撃回数を増やすのが主目的。アマージョの回復込みだと2パンする時は実質HP+80になるのでかなり固くなる。

・ギフトエネルギー×2
 効果による気絶では効果が発動しないので注意。アタッカーが3体倒されたらほぼ終わりなので2枚採用。
 ツツジやジャッジマンを撃たれそうなタイミングでアタッカーに付けられると手札干渉による不利を負いにくくなる。オススメは3枚目のサイドを取るアタッカー。

・ジェットエネルギー×2
 貴重なトリプレットビートのカード。このデッキでは多投のメリットが少ないため2枚採用。
 エネルギーの回収手段が少なく、入れ替え系のトレーナーズが入っていないため、逃げたい時や逃げロックされている時に使いたい。
 ベンチに手貼りすると自動で入れ替え効果が働くため、時々手貼りで後続を育てられなくて苦労する。

3-4.不採用カード

・一撃イベルタル
 ミュウ、サーナイトをサイド1枚で取れるのは強力だが、一撃エネルギー3枚要求が他の一撃アタッカーとの噛み合いが悪く不採用。
 インパクトエネルギー入りなら検討の価値アリ。

・ジュラルドンVmax、一撃ウーラオスVmax
 対ジュラルドン、空ピカ、ミラーに強く出られる。
 ジュラルドンは進化前が弱くインパクトエネルギーが複数必要、一撃ウーラオスは色付きエネルギー3枚トラッシュが重いため不採用。

・リゲインエネルギー
 先殴りへの耐性が付けられる。
 アマージョの回復だけで充分と考えたため不採用。白ルギアのように他の輝くポケモンを入れるなら必要になる。

・インパクトエネルギー
 5枚目の色付きエネルギー。
 イシヘンジンとバンギラスは共に色付きエネルギー要求が2枚なので活力の壺込みならエネルギーは充分足りると判断して不採用。

4.各対面での立ち回り

 各ターンで狙いたい基本の動きはこんな感じです。

1ターン目
 ルギア2体を場に出す。
 穴抜けの紐の採用+1回目の攻撃でルギアを倒してきそうなデッキ(特にライコウVが見えたら要警戒)に対してはイシヘンジンも出しておきたい。

2ターン目
 
アーケオスを2枚トラッシュしてルギアを進化、攻撃開始。
 だいたいの場合ルギアにVガード+ギフト+ダブルターボを付けてストームダイブを使う。

3ターン目以降
 相手に応じてイシヘンジンとバンギラス(と生き残ったルギア)を使い分けて攻撃していく。
 非Vにはイシヘンジン、Vとexにはバンギラスを後出しでワンパンしていきたい。
 ネオラントは早めに崩れたスタジアムでトラッシュに送っておかないとVガードを付けたVアタッカーを活かせないので注意。

 一つ意識しておきたいのが、「アーケオス2体に拘らないこと」。今のゲームスピードでは悠長に複数ターンかけてアーケオスを2枚トラッシュしていてはサイドレースの不利が大きくなって逆転不可能になります。
 手貼り込みならばアーケオス1体でも全てのアタッカーが1ターンで起動できるため、次のターンに即倒されなければ後続を1~2体用意することができます。

〇対ロスバレについて
 採用されているアタッカー次第で相性はかなり変動する。
 アマージョのおかげでロストマインの力を大きく削ぐことができるため、バラ撒きによる複数取りには悩まされなくて済む。
 ロスバレのアタッカーにはイシヘンジンが刺さりやすい、安易にルギアとバンギラスを出すと負け筋になる、といった事情からアーケオスでヤミラミやキュワワーを倒す事態がたまに発生する。

・リザードン型:有利
 イシヘンジンの使い所が大事。
 回復しながらベルト付きウッウをルギアVstarで2回受ける、HP130以上のアタッカーでリザードンを誘い出しイシヘンジンで倒す、この2点を意識したい。
 手札干渉でクララやベルトを流せると各アタッカーが2ターン以上残りやすくなり、サイドレースで優位に立てる。

・ロストカイオーガ:五分?
 対戦回数が少ないため不明点が多い。
 終盤にカイオーガでサイド4枚取りされる可能性があるため、崩れたスタジアムでベンチからVポケモンを消した後でテーブルシティに貼り換えて非V5体でベンチを埋められれば勝てるはず。

・雷入りロスト:不利
 空の封印石でサイド3枚取りされたり不意の雷鳴蹴りでエネルギーが消えたりするのでかなり厳しい戦いになる。
 ルギアVstar1体目が封印石抜きで倒された場合、2体目は進化させないのも手。

〇ミュウについて
 初撃からルギアが落とされるため、下手すると3回の攻撃で先攻4ターン目か後攻3ターン目には負ける可能性がある。
 ルギアVを1ターン目に2体置くことが最低限、ミュウVmaxを一撃で倒すことかルギアVstarで1回攻撃を耐えることのどちらかが必要になる。
 ミュウを1体倒すと雪道ツツジが飛んでくる可能性が高いので、バンギラスをベンチに置いて2体目のミュウを一撃で倒せるアタッカーを2体準備しておきたい。
 
・フュージョン型:五分
 ルギアを倒しに来たメロエッタをイシヘンジンで、ミュウをバンギラスで、ルギアでゲノセクトを倒す1-3-2プランを取る。
 初動を妨害されにくく終盤にバンギラスとボス+ルギアの二択が取れるため雪道型より遥かに楽。
 
・雪道型:不利
 後1雪道ジャッジマン・・・トテモ・・・ツライ・・・。
 バケッチャとドラピオンでミュウを倒しながらアッセンブルスターの準備をしないと間に合わないため要求値がかなり高い。

〇ギラティナについて
 できれば進化前のギラティナをルギアで1体倒したいが、そんなタイミングでボスを使う余裕があるのは稀。
 基本的には攻撃してきたギラティナVstarをバンギラスでワンパンしていくことになる。
 ギラティナ起動までは高火力の攻撃をされにくいため、サイドを2枚以上取られないように動ければサイドレースで負けることはないはず。

・ロスト型、純アルセウス型:有利
 ウッウをルギアで、アルセウスをイシヘンジンで倒してサイドを2枚取っておき、ギラティナを迎え撃つ準備をしておく。
 バンギラスを先に出しているとそちらを狙われてギラティナ2体目を一撃で倒す手段が無くなるので、ギラティナ1体目が殴り始めるタイミングではバンギラスをベンチに置かないこと。

・空ピカ入りアルセウス型:不利
 ノコッチが無いとボス系連打を強要されるのでほぼ詰み。アルセウスをイシヘンジンで倒すのが半ば必須条件になる。
 ノコッチ入りの場合はルギアでピカチュウと殴り合いができるので五分の勝負に持ち込める可能性が高くなる。

〇ルギアについて
 ルギアでネオラントを倒せるかどうかが勝敗のカギ。
 バンギラス2体でサイドを4枚取りたいので、ルギアとイシヘンジンでサイドを2枚取ることを目標にする。
 ボス系が引けなくてルギアVを殴ることになった場合、できるだけダブルターボ以外の無色エネルギーで220ダメージのストームダイブで倒していきたい。
 相手も同じプランを取ってくるため、崩れたスタジアムでネオラントをトラッシュしてルギアVにVガードを貼って対策をすること。

・一撃型:五分
 後からバンギラスを出した方が有利。必ずしも先攻有利とは言えない。
 というのも、バンギラスを一撃で倒せるのはバンギラスしかおらず、自分が先にバンギラスを出してしまうと相手の2体目のバンギラスを一撃で倒す手段が無くなり、2回技を使われることになるのだ。
 ここにツツジを併用されてボスを使えない状況にされると、最後に2枚サイドを取る間に相手がサイドを2枚以上取って後攻からの逆転が可能になる。
 先にバンギラスを出す場合は、ルギアとイシヘンジンでサイドを2枚取った後、サイドの4枚目を取るタイミングで使いたい。そうすれば1体目を倒しに来た相手のバンギラスを2体目で倒して勝てる。

・白型:有利
 Vガード付きバンギラスを一撃で倒せるのはアヤシシしかいないため、相手の盤面にエネルギーが残らないようにアタッカーを倒していくか、早々にバンギラスを出してVポケモンを狙っていくかの二択が取れる。
 相手の盤面からVポケモンが消えたらアヤシシ対策でアタッカーをイシヘンジンに切り替えられるとベスト。

・サーナイトex:有利
 初動がかなり遅いデッキなので、順当に2ターン目から攻撃できていれば終盤にサーナイトexやミュウツーVunion、ザシアンVが出てくる頃には逆転が難しいほどのリードが取れる。
 サイコエンブレイスでサーナイトとミュウツーのHPが300を下回りやすいため、ドラピオンにダブルターボエネルギーを2枚付けてもワンパン可能。ボスやサイコプロージョンでアーケオスが1体になった時に活用したい。
 空の封印石+ザシアンが怖いのでルギアを進化させるのは1体だけにすること。

・ミライドンex:五分
 最近はレジエレキVmaxを並べる型が主流なので、ボスで呼び出してイシヘンジンとバンギラスで倒していきたい。
 ライコウVによる速攻や空の封印石によるサイド3枚取りをされるとイシヘンジンのサイドアドバンテージが小さくなるため、イシヘンジン1枚構築だと難しい戦いを強いられる。

・ジュラルドンVmax:ほぼ無理
 進化されてしまうと対処方法無し。
 進化前を狙いたいが進化前が場にいるような序盤はボスを使う余裕が無いため、大人しく進化されるのを眺めることになる。
 雪道を貼ってもバンギラスでワンパンできない、そもそもマッチングする可能性は極めて低いといった理由から対策は放棄することにした。

5.当日のマッチング

シティリーグ
 予選 4勝1敗 3位通過
  1.雪道ミュウ 先攻 6-4 勝 ※
  2.フュージョンミュウ 先攻 6-3 勝
  3.ロストカイオーガ 先攻 6-2 勝
  4.サーナイト 先攻 6-1 勝
  5.フュージョンミュウ 後攻 0-2(種切れ) 負
 トーナメント 準決勝敗退
  1.ミライドン 先攻 6-2 勝
  2.フュージョンミュウ 後攻 1-6 負

CL宮城
 Day1 5勝3敗 223位
  1.ロストライコウ 先攻 6-4 勝
  2.雪道ミュウ 後攻 3-6 負
  3.アルセウスギラティナ空ピカ 先攻 0-6 負
  4.アルセウスギラティナ 後攻 6-3 勝 ※
  5.ロストギラティナ 先攻 6-5 勝 ※
  6.ロストライコウ 先攻 6-3 勝 ※
  7.ロスト連撃 後攻 5-4(相手投了) 勝
  8.ロストライコウ 後攻 4-6 負

※アーケオスを1体しか出せなかったゲーム。手貼りが上手く噛み合ったり相手が事故ったり山雪崩でチェレンをトラッシュできたりすると勝てます。

6.SV2P/D新デッキについて

 (ここからSV2P/D発売後)

 入れ替えられるカードが少ないので一撃ルギア自体はデッキレシピが大きく変わることは無いと思います。ex頻出化に伴うボスの増員、ジャッジマンとツツジをナンジャモと入れ替えるくらい?
 新弾で強化されたデッキ、新登場したデッキはどれも難敵で明確な勝ち筋を編み出せていないのが現状なので、大型大会への起用は慎重に考えたいです。

・パオジアンex
 カイオーガがアーケオスを狙撃してくるのでアーケオス1体で戦うのはほぼ不可能。かと言ってモタモタしているとパオジアンがルギアをワンパンしてくる。
 V、exポケモンがネオラント以外全員HP200を超えていてイシヘンジンを活かすのが難しく、サイド2枚の取り合いになりがち。
 下振れを回避しつつ先殴りできないと勝ち目は薄い。

・ディンルーex
 特性ロックにより不自由な戦いを強いられる。手貼りとプライマルターボをやりくりして1ターンでルギア2体にエネルギーを付けられれば、闘抵抗を活かして殴り勝てるはず。

・サーナイトex
 ミュウツーやザシアンといったサイドを複数取れるアタッカーが減り、お守りフワンテとアメ多投が主流になって立ち上がりが大幅に高速化。もはや有利対面とは言えなくなった。
 フワンテをVポケモンに対して使われるとサイドレースでかなり劣勢になるため、サーナイトexを倒す(=バンギラスorドラピオンを出す)タイミングは慎重に計りたい。
 ロストスイーパー、ツールジャマーの採用も視野に入る。

・白ルギア
 サイド先行するとレントラーが飛んでくるようになった。
 崩れたスタジアムのギミックは極力ネオラントに使いたいため、アーケオスのトラッシュやルギアの進化がスムーズに進みそうならルギアVを1体しか出さないのも手。(ただし先攻限定)

7.終わりに

 ここまで1万字以上も読んで頂きありがとうございました。
 今まで感覚で処理していた考えを他人に伝わるように言語化する難しさを痛感しました。
 ルギア+アーケオスのデッキは色々なエネルギーとアタッカーを扱えるので、きっと面白いデッキが今後も生まれ続けると思います。
 これからルギアを使う時、新しいルギアデッキが生まれる時にこの記事のことを思い出して頂けると幸いです。

 最後になりますが、対戦相手、ジャッジ、スタッフの皆様、楽しい大会をありがとうございました。
 アンケートで自分のnoteを読みたいと答えて下さった皆様、発表するべき時期を逸した後もなんとか書き上げようと思えたのは皆様の声のおかげです。次があるならもっと早く仕上げられるよう努力しますので、その時はまた宜しくお願い致します。

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