見出し画像

どく(ミーアキャット)@岡崎東公園動物園

2020/09/12(?)死去。ご冥福をお祈り申し上げます。動物園好きにはマイナーな園でしょうし興味のある方がどれだけいるかもわからないですが、せめて読み物でこんな子が輝いて生きていたんだなと知って頂ければ何よりです。

1. 生い立ち

長年ふれあいのイベントで活躍していたおじいちゃんミーアキャット。人工飼育で育ってきたことから人間慣れしているらしく、飼育員さんからも人気があった子だそうです。

2. しまわれちゃうミーアキャット?

岡崎のミーアキャット達は朝・昼・夕3シフト制で出勤しています。獣舎が狭く群れを分けているのですが、全員が外に出れるように細かいシフト制を導入しているようです。

どくは高齢かつ人工飼育で育ったことから他の個体とは違うスペースで暮らしています。本来はバックヤードへの出入口から帰ればいいのですが、小さな動物園ゆえに潤沢なスペースがあるはずもないのです。そこでどくだけは特別に……(?)

画像2

どく「嫌だ、帰りたくない……」

画像3

どく「えっ……掴まれた?」

画像4

どく「あっ、はい、おとなしく帰ります」

見ててびっくりするぐらいあっけなくしまわれちゃいます。しまわれ際のどくはいつも「微妙な表情」をするので、初見だとこれ見てていいのかな……と思ってしまうのですが……?

岡崎の子もそうなのですが、普通のミーアキャットは人間を警戒するのでまず手づかみで掴めるはずなどないのです。どくは人工飼育で人間慣れしてるのもありますが飼育員さんが信頼されているからこそできる芸当。その点だけはご理解のほどお願いします。

画像4

なおどく自身も割とノリノリに掴まれたがっています。閉園間際になると定位置をウロウロしてることが多いです。ちょうど写真の位置が定位置で飼育員さんが来るのをチラチラ見てましたね。

画像5

どく「今日はまだ帰りたくない。帰りたくない。」

画像6

どく「結局しまわれちゃうんですね、あっ、はい帰りますよ……」

帰宅拒否のときは地面に突っ伏して掴まれまいと必死に抵抗します。ですが、結局掴まれてしまわれちゃいます。逆に帰りたいときは掴みやすいように伏せないで待ってるようです。

3. 普段のどく

画像8

バックヤードの中のどく。ゲージの中にはクッションが敷かれているが、これはどくがふわふわなもの好きだったからだそう。しまわれちゃうゲージの中にはごはんがあるので、これもあって待ち遠しくしていた模様。

画像7

高齢なのもありますが普段は割と突っ伏してぐっすりしてることが多かったです。園内の他のミーアキャットは割と忙しない子が多いのですが……

4. 岡崎とミーアキャット

8年前の映像ですがこの時代から園内ではエース級の扱いをされているようです(岡崎には圧倒的エースのアジアゾウ・ふじ子さんがいるにせよ)

岡崎はふれあい重視で地元の子供たち向けに設計された動物園と思われますが、警戒心の強い子が多いなかで、イベント等でふれあいできるミーアキャットとして活躍したどくの功績は大きかったのかなと思います。

岡崎では今後もミーアキャットには力を入れて展示していくようです。繁殖も行っているほか、つい先日新規個体を導入したとのニュースもありました。少数展示故にどくに限らず個性が目立つ子が多いので当アカウントでも追っていきたいなと思っております。

画像9

どこかで見たことある写真……?同じ構図で撮影し直していなければ……実は高解像度版のデータは自分が持っています。著作権は放棄してないですが園関係で使用する分にはご自由にどうぞと、どくが生前のときから書面込で提供してあります。念のため記載しておきます。

5. 参考文献

なおどくと直接関係があるかわからないですが、岡崎市のミーアキャットに対する扱いについてリンク集を載せておきます。

岡崎おでかけナビ

岡崎市ネット動物園



いいなと思ったら応援しよう!