2020年9月 Ryu Ika「The Second Seeing」
銀座ガーディアン・ガーデンで開催中のRyu Ika(劉 怡嘉)「The Second Seeing」展に行ってきました。
今まで観たことのない写真家さんですが、美術手帖の記事を読み、顔写真の山が目に留まり、興味をもち展覧会へ。
ガーディアン・ガーデンを訪れるのも初めてで、多少入口がわかりずらく、ちょっと迷ってしまいました。
Ryu Ika(劉 怡嘉)さんはInstagramもやっており、本展覧会に出展されている写真も閲覧可能です。
さて、目当ての顔の写真の山、やはり迫力ありました。Ryu Ika(劉 怡嘉)はモンゴル出身の方ということで、撮影されているのはモンゴルの方だけかなと思いましたが、色々な国の方の写真が使用されています。
他には、上半身裸のおじさんが豚足をさばいている写真の手触り感というか、「肉々しさ」、「肉体感」もなかなか印象深かったです。
展覧会リーフレットに掲載されている、第21回写真「1_WALL」グランプリ受賞及び本展覧会に関する沢山遼さんの批評では、下記のようにRyu Ikaさんの作品とジョージ・オーウェルの『1984』との関連が説明されています。
Ryuは、『トゥルーマン・ショー』の監視構造と似たジョージ・オーウェルの小説『1984』に登場する、国民行動のすべてを監視する「ビッグ・ブラザー」に撮影者である自分の姿を重ねてグランプリ受賞作を撮った。
この批評を読んだ後に、写真を見直してみると、確かに写真から、「のぞき感」、「監視感」を含んだ撮影者の視線が感じ取れるなと思ってみたり。
本展覧会、無料ですし作品数は決して多くないですが見応えはあります。Ryu Ika(劉 怡嘉)さんの大規模な展覧会があれば観に行きたいと思います。