![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/136082343/rectangle_large_type_2_d4347b0c4344d6699824c98785bf9b83.png?width=1200)
いいなと思った映像 vol.0007 「Paper」
Mathieu Aubry「Paper」
丁寧なアニメーション、簡潔な構成、それでいて感情の起伏を生み出すストーリー。
「良いショートフィルムを見たな」と思えるまさに優れた作品です。
少女と出会うシーンやエンディングの音楽の入り方もとても好き。
1枚の紙から出てきてしまい驚く→外の世界への探検→画面内の少女との出会い→印刷を実行→印刷しただけでは少女は目覚めない→翌朝には少女と同じ紙の中に
と、文章で構成を書き出してみると、ところどころ唐突な展開はあるようにも感じますが、テンポの良さのおかげか、映像を見ている限りでは違和感を感じません。
ここに、ボイスやSEなどが入ってくればもう少しゆったりした尺で、間に補足のストーリーを挟みながら展開できるかもしれませんが、それだとまた違う意味を持った作品になりそうなので、これはこの形がベストにも感じられます。
作者は動画の説明欄に
"Say I love you holds on a piece of paper"
"愛してると紙に書いて"(DeepL翻訳)
と書いています。
これは男の子の言葉なのか、それとも少女の言葉なのか、はたまた、作者から視聴者に対するメッセージなのか。
展開が粗いものだからこそ、行間を読むことができるので、ある意味視聴者にすべて委ねられているという解釈もできそうですね。
僕的には”紙”側である少女の言葉なのかなと思ってますが、惚れてるのは男の子の側だから、少女が「愛してるって言って」と言うのも変なのかなと結局答えは出しきれてないままです。
こんなちょっと小説っぽいストーリー性をもたせた作品も作ってみたいなと思う今日このごろでした。
私は普段、リファレンス探しの一貫としてVimeoで「スキ」をつけており、現在1000件を突破しています。
この記事はそれら映像のいいなと思った部分を言語化し、備忘録としてつけていくためのものです。