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医者は何をみて治療方針を決めているか? その1


おいしゃのたなかです。2回目のnote投稿になります。

医師が治療方針を決めている頭の中身について、ご紹介したいと思います。
今回は治療編です!
今後診断編についても書いていくので、お楽しみにしていてください(個人的には診断のほうが好きなので、語ることは多くなりそうです笑)

クリニック・病院にかかったときにもらう薬の数々…病気によっては大きな病院に紹介します、など言われるかもしれません。

では医者は何を基準に治療方針を決めているのでしょうか??

経験?カン?医師の資格を取ったときの知識?

この医者の頭の中身を知ることで、主治医に重要なサインを伝えることができるようになります。
ここに病院をうまく使える賢い患者さんになれる手がかかりになるかもしれません。

実は日本の医学生は病気の概念(病態=病気になる原因やしくみ)、検査項目、重大な病気かどうか、程度は国家試験で出題されますし、十分な知識を得ているのですが、目の前の患者さんにどんな処方をすべきか?手術が必要なのか?などは漠然としたレベルまでしか習得しません。

見逃すと命にかかわったり、永続的な障害を残すような病気・診断・治療を最優先に勉強し、細かい患者選択や治療適応については医師になったあとに学んでいくことがほとんどです(そういうわけで研修医制度もあるわけです)。

本屋さん・Amazonで売っている分厚い医学書もほぼ同様で、疾患概念やおおまかな治療法は書かれているものの、細かい患者さんの状況毎の治療方針や、治療法が2つあった場合の選択の仕方、などは細かくは書かれていません。

では医師は何をみて治療方針を決めているのでしょうか?
それが“治療ガイドライン“です。

ガイドラインは各学会が主体となって発行しているもので、一部の学会はホームページで無料公開しています
例)日本循環器学会 https://www.j-circ.or.jp/guideline/guideline-series/

ではこのガイドラインには何が書いてあるのでしょうか?

次回はガイドラインの中身(つくり)についてご紹介いたいと思います。


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