だから、仕事終わりの乾杯を、もっと愛してほしい。
平成から令和を駆け抜ける10連休が、おわった。
10日のうち、8日はお酒を飲んで過ごすという堕落した生活。
一応、休肝日を2日間作ったからそこだけは褒めてほしい。ただ、そのうち1日は二日酔いに悩まされてベッドから起き上がれず、気付いたら日が暮れていた。
翌日もあまり体調がよくなくて、お酒を全力で楽しめず、一緒にいる人にもお酒にも申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
いわゆる三日酔いってやつなのだろうか。そんなものが存在するのかはわからないけど、そうだと思えば納得がいく。
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お盆休みや年末年始、ゴールデンウィークをはじめとする長期のお休みを過ごすたびに、私は「明日も休みだし」「やることないし」「とりあえず乾杯」などと、とやかく理由をつけてお酒を飲む。
けれど、その度に感じることがある。
「休日が続くと、お酒がいつもよりもおいしくない」
もちろん、おいしいっちゃおいしい。でも、何かちがう。
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10日ぶりに会社で、やるべきこと、やりたいことに向き合う。
定時が過ぎて、「あ〜〜もうビール飲みながら仕事したい」とぼそっとつぶやきながらも、気付けばあっという間に21時。
今日は会社に向かっている道中ですでに、仕事が終わったらビールを飲むと決めていた。
自宅に到着するやいなや、寄り道したコンビニで買ったビールを開ける。もちろん、ロング缶。
『プシュッ』と、聞き慣れているはずなのに新鮮な音が鳴る。乾いていた喉にスルスルとビールが流れ込む。
その瞬間に気付いた。「あぁ、ビールは仕事終わりに飲むから、さらにおいしく感じるんだ」って。
堕落した生活の中で飲むビールは、少し罪悪感さえ感じてしまう。でも、仕事終わりに飲むビールはどうだろう?
「よくがんばったね」
「今日もお疲れ様!」
どこからともなくそんな声をかけられているような気がして、より一層おいしく感じる。
そう考えると、仕事も楽しみでしょうがなくなってくる。これ頑張ったら、おいしいおいしいビールが飲めるんだよ?仕事終わりの乾杯、めちゃめちゃ愛おしくない?
そんな風に、平凡で何気ない日常の中で、小さな幸せを少しでも見つけていけたら、人生、何百倍も楽しくなるんじゃないかなって、
私どこまでプラス思考なんだよって、自分でも思ったけど、その方が人生楽しいからいいよね?ね。
缶ビールが買えるくらいで十分です。あわよくば一緒に乾杯しましょう。ありがとうございます。