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先生の困りごとを子ども達が解決!

今回は、長野県茅野市立北部中学校で行われた授業を取り上げました!
月刊スクーミーvol.3は記事最後のリンクからご覧いただけます。

月刊スクーミーvol.3

教頭先生の困りごとをスクーミーで解決

 長野県の茅野市立北部中学校の3年生を対象に、学校の中で起こる課題を解決する授業を行いました。この授業は、技術家庭科の技術の時間で実施され、計6時間で行われました。教頭先生に学校生活で困っていることを実際にインタビューし、その困りごとを解決するためのセンサーをつくりました。生徒らは1年生の時からスクーミーボードを使用しており、今回はインターネット通信が可能であるブラックボードを使い、より実践的で発展的な学びを行いました。

ストーブのつけっぱなしをアプリで見つけられるように

 教頭先生へのインタビューから、生徒が下校した後にストーブのつけっぱなしがないかどうかを、全ての教室を見て回っていることを課題として挙げました。そして、教室のストーブがついているかどうかをアプリ上で確認できるような仕組みがあれば良いというアイデアを出しました。課題を解決するために、ブラックボードを使い各教室のストーブ付近の温度データをスプレッドシートに書き出しました。そして、そのデータをスマートフォンで見ることができるようにするために、アプリを作成しました。その他にも、戸締りがしっかりとできているかどうかや電気の消し忘れがないかどうかを確認できるセンサーをつくった生徒もいました。それぞれが課題を主体的に見出し、それを解決するためのアイデアを具現化することができました。

教具として、強化学習でも活用できる

 スクーミーのセンサーは、生徒の学びを促進するための教具として、教科学習でも使うことができます。例えば、理科や技術科の授業では、生き物の生育について学ぶ単元があります。授業ではアサガオやメダカを育て、その生育条件やヒトとの相違点を学びます。その際に必要な温度や湿度、水温などをスクーミーのセンサーで測定し、自動で表にまとめ、データを蓄積することが可能です。授業中や放課後など観察ができない時間にも測定することができます。より多くのデータを得ることは、深い考察につながります。また社会科で、縄文時代にセンサーがあったらどんな課題が解決できそうかを考え、つくるという授業もできます。縄文時代の人々の課題を解決することを通して、その時代の生活様式について理解することができます。さらに、現代社会も課題を見つけ解決していくことで発展しているという視点を獲得し、課題を解決したという経験から、主体的に社会に参画していこうとする態度も育まれます。このように教具としてスクーミーを使うことで、教科学習において考察や学びを深めることができます。

スクーミーを使った授業の特徴を、担当の先生に聞いてみました!

 スクーミーの教材は、簡単にプログラミングができるということが特長です。インターネットにつないで温度や明るさなどのデータを取得し、スプレッドシートに書き込むという動きもブロックで感覚的にプログラミングをすることができます。簡単にセンサーをつくることができるので、そのセンサーを改善することに時間を取ることができます。そのため生徒同士で議論が生まれ、一度できあがったセンサーをより良くしていこうとする主体的な活動につながります。また議論を通して他の生徒の意見やアイデアに触れることで、新たな見方・考え方を身につけることができます。主体的・対話的で深い学びを実現するための1つの授業モデルとして、効果的なものであると言えるのではないでしょうか。


このように、ブロックを組み合わせることで、感覚的にプログラミングができます。
順序立てて組み合わせることで、プログラミング的思考も育まれます。

使用したスクーミーボードはブラックボード

 ブラックボードは、ネットワーク通信を行うことが可能です。そのため現在の時間を取得したり、LINEに通知を送ったりすることができます。これを使うと日常生活の様々な課題を解決することができます。例えば、子どもが家に帰ってきたことをセンサーが感知してLINEを送ることができます。この通知機能があると、親は安心することができます。このようにブラックボードを使うと、より実用的で発展的な課題解決を行うことができます。



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