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129公共性と利便性

卒業アルバムと学校写真のエキスパート 一級写真技能士の田賀谷浩です。今回もお目通しいただきありがとうございます。

キオスク(JR東日本の呼称で以外はキヨスクだそうです)といえば、かつてはターミナル駅のホームには大概ひとつはあるものでした。
飲み物、キャンディや飴、スナック類、週刊誌、新聞はもとより、ティッシュやハンカチ、靴下に至るまで、コンビニ並みに充実した品揃えでなにかとちょくちょく買わせていただいていました。
何が助かるって電車に乗る前の数秒間で用件が済むこと。思い立ったらすぐに手にできる便利さはそれは有り難いものでした。

それがここ数年であっという間に姿を消してしまいました。直接のきっかけはスマホの通信速度が4Gになった事だそうです。3Gの頃までは画像付きは言うに及ばず、文字情報のやりとりだけでも画面表示にそれなりのタイムラグが生じていたのが、ほぼ瞬時にやりとり出来るようになったので、車内での時間つぶしがスマホを用いてのものとなり、売店で週刊誌や新聞、コミックを買う必要が激減した事で利用客が目に見えて減っていたのだそうです。さらにコロナ禍による鉄道の利用者減が追い打ちとなった結果の大量閉店だそうで。今では総じて飲み物の自販機が辛うじてあるくらい。

駅舎内やコンコースなどにはコンビニ型の店舗が出来てはいますが、ホームに来てからや乗り換えの合間などでの用足しが本当に不自由になりました。地元の私鉄くらいの規模であれば、ホームになくてもさほどの不自由さは実感しにくいですが、新幹線くらいの規模になるとそうはいきません。友人が新幹線のホームのキオスクが閉店されていて困った話をしていましたが、私自身も昨年新幹線に乗る際に口にするものを買い忘れに気づいた時には既にホームに列車が入ってくるタイミング。閉店したキオスクを横目に乗車するも、車内販売も廃止されており購入の機会もないまま東京へ帰って来たこともありました。

鉄道会社も企業ですから経費を度外視するわけにはいかないことは分かります。とはいえ歴とした公共事業体でもあります。赤字でままならぬローカル線ならいざ知らず、大勢の人が利用する黒字経営の新幹線でそこまで利便性を軽んじなくても、と思うんですがいかがなものでしょう。

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