交流という名の激闘~2023カープまとめVol.10~
ついにカープにとって鬼門の交流戦がやってきた。
しかも、第1週は、目下12連敗中のオリックス戦と、過去17年で借金23を抱えるカモ状態のソフトバンク戦。昨年は、全く歯が立たず、それぞれ3連敗を喫した相手だ。
今年は一矢報いることができたのだろうか?
5月30日(火) オリックス戦 京セラドーム
相手先発は久々の登板ではあるが、2年連続投手4冠の大エース山本由伸。
一方カープは過去交流戦で白星がない大瀬良。
序盤4回までは投手戦の様相でしたが、5回に大瀬良がつかまってしまう。
暴投と犠牲フライで2点を献上。結局これが決勝点となる。
打線は山本に全く歯が立たず2安打完封負け。
ここのところの大瀬良は、どうも中盤粘れない。本人が一番悔しいだろう。
エースである以上、いい投球をしただけでは物足りない。
相手を上回り、チームの勝ちに繋がる投球を次回こそは見せてほしいものである。
5月31日(水) オリックス戦 京セラドーム
カープ先発は勝ち頭の九里。
この日も序盤から投手戦。
九里は6回まで粘りの投球で得点を与えない。
一方打線は、田嶋の前に何度もチャンスを作るも点が入らない。
そして7回、ようやく重たい扉が開く。
ランナー二人を置いて、秋山の価千金3ランホームラン。
この点が決勝点となり、オリックス戦の連敗をようやく13で止めました。
パ・リーグ出身の秋山が交流戦の悪い流れを吹き飛ばしてくれました。本当にカープにきてくれてありがとう!
6月1日(木) オリックス戦 京セラドーム
相手先発は、防御率0点代の山下。
苦戦が予想される中、4回、相手のミスに乗じて坂倉のタイムリーで先制する。
一方、カープ先発は今シーズン勝ちがないコルニエル。4回までは0点におさえるが、5回突如崩れる。
2アウトから四球も絡み4失点。
リリーフ陣も打たれ、惨敗となった。
コルニエルは中盤どうも粘れない投球が続いてますが、スタミナの問題なのか、勝ちを意識しての問題なのか?
今シーズンから先発に挑戦し白星まであと一歩のところまできているのだが、なんとかこの壁を乗り越えてほしい。
6月2日(金) 福岡ソフトバンク戦 マツダスタジアム
序盤、相手先発和田の脚に打球があたり緊急降板するアクシデントがあったが、その後を受けた板東がカープの前に立ちはだかる。
一方、カープ先発は故障明けの床田。
3回に一点は失うものも、粘りの投球を見せていたが、6回に柳田に2ランホームランを浴びる。
打線は、マクブルームのホームランで一点を返すも、そのあとが続かず。
ソフトバンク戦も3年越しの5連敗となった。
6月3日(土) 福岡ソフトバンク戦 マツダスタジアム
先発は先週今季初白星を挙げた森下。
序盤ピンチを与えるも無失点で切り抜けると、7回まで無失点に抑える。
打っては、2安打1スクイズと野手並の活躍。
この日は森下の独壇場でした。
9回、抑えの矢崎が4点差の場面で登板。まさかの1アウトもとれず、4人ランナーを出した時点で島内にスイッチ。
島内はノーアウト満塁で緊急登板ではあったが、1ヒット打たれるも、しびれる場面で近藤、柳田を抑え見事セーブ。
矢崎に多少疲れが出てきていますが、島内が抑えの役目も果たし相乗効果が現れています。矢崎もまだまだ必要な存在。ふたりとも、頼もしい存在です。
6月4日(日) 福岡ソフトバンク戦 マツダスタジアム
この日は、初回から矢野が足でかき回し、秋山のタイムリーで先制。
この3連戦、甲斐から2盗塁。日本シリーズの悪夢を払拭できたのではないかと思います。
カープ先発はアンダーソン。先週に引き続き見事な投球で5回までノーヒットノーランに抑える。
ところが、足がつるアクシデントで降板。
後を受けた栗林が、不運なヒットもあり3失点。
なかなか抑えの信頼を取り戻すのは簡単そうにありません。
打線は、9回羽月がモイネロから四球を選び、最後まで粘りを見せるも、あと一点が遠く逆転負け。
ホークス先発、藤井はカープ時代の2019年以来のマツダスタジアムでの登板で、見事白星を挙げました。戦力外から独立リーグ経由で見事な活躍。敵ながらアッパレです。
さて、今週は2勝4敗と負けが込んでしまいましたが、苦手チーム相手に同一カード3連敗は阻止しました。例年に比べるとまだ互角に戦えている感触もあります。
次週はパ・リーグ首位のロッテ戦もありますが、オリックス、ソフトバンクより比較的対戦成績はいい相手。
札幌、千葉をなんとか勝ち越して、マツダスタジアムで交流戦上位を狙ってほしいなと思います。
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