2020.05.07 蠍座満月
今日の19:45に蠍座で満月を迎える。今年は土星や木星の逆行間近の満月で、エネルギーの動きがゆっくりで重い感じのある満月である。ではざっくりと、今日の満月図を読んでみたい。
アセンダントは射手座、牡牛座太陽ー蠍座月は6−12ハウスに入っている。木星冥王星土星は2ハウス、そして一昨日双子座入りしたばかりのノースノード(DH)は7ハウスで金星が近い。太陽・水星の合は冥王星海王星と小三角の位置にある。金星海王星は正確なスクエアを組んでいる。
アセンダントのサビアンは”Two men playing chess(チェスをする二人の男)”である。射手座の5度まではアクションを起こす前の準備・計画段階を表しており、さしずめ今後の戦略を練ることが満月図全体のテーマとなる。チェスは駒の特徴を熟知し、相手との心理的駆け引きや先の手を予測する高度な知性が求められる。したがってわたしたちが暮らしている社会の事、例えば政治や経済、暮らしに関わる法などについて詳しく知って先の見通しを立てることが今回の満月の課題と言ってもいいかもしれない。
太陽のサビアンは、"A woman holding a bag out of a window(バッグを窓から外に出している女)"
月のサビアンは"A wood rich in autumn coloring(多彩な色で輝く森の小道)"
太陽の方は虫干しをして空気を入れ換える、月の方は落葉によって翌年の新緑に備える、”入れ替え”やその延長での断捨離が共通したテーマである。その一つ前のサビアンシンボルと合わせて考えると、自己の矛盾や対立する性質や概念と正面から向き合っていくうちに、今まで変わらないと思っていたものが古くなっていく(朽ちていく)、いずれは自分の手から離れていくことに気づく、という感じだろう。
これらの事もふまえて満月図から見えてくるのは、社会的に何らかの方向変換や改革に今すぐに取り組まなければならない状況に世の中全体が置かれていること、とりわけ労働や収入については”過去はこうだった”が一切通用しなくなっていて、社会全体が面倒を見ざるを得ないがそれに対する明確な手立てを打つための調整を水面下で進めているのでは、ということだろう。6ハウスは医療従事者にとっても重要なハウスなのだが、4ハウスの状態を見るにまだ国内での感染はだらだら続きそうで、当分は神経が張り詰めた状態は続くのだろうと思っている。
満月図からひとつ気になる点を上げるとすれば、情報についてである。水星と小三角を組むのが冥王星・海王星である事と、12ハウスの月、そして双子座Nノードと金星の組み合わせは、本当の事を知りたい心情と秘密を暴きたい欲望と、世界的な情報統制(というよりも攪乱と言った方が適切かもしれない)が同時に存在していて、この三つ巴故に信頼性の高い、正確な情報がなかなか手に入りにくい状況にあるとも言えそうなのである。不思議なのは、重要な事項に関してロックがかかっているようでそうではなく、ただまともに検索しても見つかりにくくなっている点にある。
現在世に出回る情報の内、本当に信頼できるのは4分の1以下という説もあるくらいだが、信憑性はともかく内容が重複していたり部分的にカットされているものが多いのは確かだろうと思う。個人的には、それらは意図的に変えられたものだけではなく、伝言ゲームのように人から人に伝わる間に少しずつバイアスが入り込んで自然と変わっていったものもあると思う。満月図を見る限りは、陰謀説もピークに達するかあるいは何か重大な秘密が明かされる可能性も感じるが、それをどのような経緯で知るかが大事な気がする。
満月図を個人の生活に照らしてみると、やはり今の最大の関心事はお金の事なのだろうと思う。蠍座満月を豊かさの象徴とか宇宙からの恩恵を受ける時と訳するのも一理あり、倉の扉が開くイメージは確かにある。収入より支出が上回る状態は安定収入があっても今の時期には起きやすく、支払いに悩む人はおそらく多いのではと思う。しかしどのような形であれ、出て行くだけではなく必ず(お金が)入ってくる道もある。また働く場所や働き方を変えざるを得ないか、あるいは職種自体は変わらずともその中身が大幅に変わった方々も多いかもしれないが、それ自体が後に革命的な何かを引き起こす可能性も大である。
見方を変えるとこの時期はふるくなった頭の中を虫干しするタイミングなのかもしれない。あるいは使えなくなったものへの執着を手放すとか、現実的な断捨離を実行する時かもしれない。そしてもしやりたいこと、やってみたいことはあるがもう少し状況を見てからにしたいと考えているなら、半年続けられたら仕事として成り立つようになるだろうから、それまでどう生計を立てるかの対策を立ててから今すぐ始めてもよいのではと思う。