動詞の連用形? 方を省略した名詞?
マラソンなんかのあと、
インタビュアーが聞く「いい走りでしたねえ」
「走り」はすでに市民権を得た言葉
走る姿勢、走る速度、走った結果、走った成績
走ったスムーズさ、走ったあとの充実感
それらをゴチャっとひとまとめにしたのが「走り」
文法的には、走るの連用形、はしりーます、を名詞化したもの
という解釈をするらしいが、
個人的には「走り方」の「方」を省略したと考えている
もしくは、一回英語の run にして
それをもう一回日本語に直して
「走り」としたのかもしれない
とにかく、この動名詞みたいなの。
簡単だし、意味は漠然と広いし、便利な言葉だから
放送なんかでは、頻繁に耳にする
ほかには、
スキーやスケートの「滑り」
水泳の「泳ぎ」
が思いあたる
英語では Play が付かないスポーツという共通点がある
もしかすれば、やはり英語経由の動名詞かも
さて、「走り」「滑り」「泳ぎ」はあるのに
ボートの「漕ぎ」、高跳びの「跳び」、投てきの「投げ」
は、聞かない
このあたりで、いかにも新造語なんだなあと思わせるわけだ
んで、私のような古い型の人間には違和感ありありなのね
さらに、今回の五輪で笑ってしまったのが
スケートボードの「いい滑りでした!」
おい、おい。
スケートボードはスノーボードに似ていなくもないけど
車輪が転がって動いている
基本点には「滑り」ではない
なんだか、違和感ばっかりだなあ