
Photo by
kozakura119
発車のベルのほうが良かったなあ
列車が発車するときに発車メロディというのが
ホームに流れるのが一般的になっているが
以前のようにジリジリジリーンというベルのほうが
良かったのになあ、と思っている
発車ベル(メロディ)は
渡し船の船頭さんが発する「船が出るぞお」と同じ役割で、
「列車が発車しますよぉ。乗る人は急いでください。乗らない人は列車から離れてください」
という、注意喚起のためのものだと理解している
発車メロディだと危機感がない。
緊張もしないし、緊迫感も得にくい。
列車の発車には危険がともなう
走り出した列車に接触して衣服のなにかが引っかかったときには
大事故になりかねない
そういう危険な状況で注意を喚起するのが
発車ベルなのに
耳障りのいい音楽では、その効果は皆無ではなかろうか
と、つねづね思っている
なによりも
発車メロディが音楽的に凝ったものになればなるほど
ホームに流れるBGMに聞こえてくるのだ
ホームが何本もあるターミナル駅では
BGMがあっちからもこっちからも聞こえてきて
最終的には注意喚起の役割はみじんも果たさなくなる
駅員さんが「○番線、○○行き、発車しまーす」って
知らせてくれとまでは言わないけれど
発車のときはジリジリジリーンっていう
ベル音のほうが、旅情的にも切迫感的にも
いいように思うのですが
いや、向谷実さんが嫌いとかは言ってないです