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【ロールプレイ実践講座2】ロール小技集2024

0 はじめに

この記事はSchosanの独断と偏見100%で構成されています。この記事に書かれている内容は全て個人の感想であり、記載されている手法などに関しても所謂アレです。
「※個人の感想です。効果には個人差があります。」
「※効果・効能を保証するものではありません。」
以上のことを御理解、ご了承の上、ご覧いただけますと幸いです。

また、この記事では主に、地の文をつけた、ある程度の文字数があるロールを想定しています。
セリフだけでのやり取りなど、短文でのロールでは、また違ったテクニックが必要となってくる可能性が高いので、予めご了承ください。


1 ロール小技集って?

みなさん、ロールしてますか!?
沢山ロールしている人も、ちょっとだけロールしている人も、やってみたいなーって人も、最近ご無沙汰だって人も。
定期更新ゲームを始めとしたロール界隈には、色んな人がいます。
そんな中で、PCとPCが出会って、関係を作っていく。
そんなロールは一期一会、相手との相性やら場面やらに左右されて、明確な攻略法がありません。
ダー〇ソウルやエル〇ンリングでさえ攻略法があるのに。

だから、ロールをしていると必ず、「どうしよう?」と悩む場面が訪れるでしょう。
今日はそんなとき、もしかしたら、ちょっとだけ役立つかもしれないロールのテクニックを、いくつかご紹介します。

あくまでもこれは、Schosanが経験上こんな風にしたら良いんじゃないかなー的なものでしかないので、それをご了承の上でお読みいただき、用法用量を守って楽しくお使いください。

それでは、いってみましょう。


2 キャラを自由に動かそう編

さてさて、まずは自キャラの動かし方に関する小技です!


悩み① 「飛び込みたいけどキャラ設定的に難しい!」

ロール界隈には、様々な設定のキャラクターがいます。
ギャグテイストのキャラクターからシリアスなキャラクター。
陽の者から陰の者、正義の味方から犯罪者まで。
きっと、キャラ設定はPLの皆さんのコダワリポイントだと思います。

しかし、時にその設定が、足を引っ張ること、ありませんか?
『楽しそうなイベントやってるけど、うちのキャラはそういう所に顔を出すタイプじゃないよな……。』
なんて悩んでいるうちに、飛び込むタイミングを逸してしまう。
1つ目はそんなときに使える小技です。


小技① 「あらすじストーリーロール!」

ロールの中に「参加に至るストーリー」を書いて説明してしまう。というテクニックです。
これを使って、人見知り系キャラでダンスパーティーに突入してみましょう。

配役 Schosan・・・自PC、人見知り系

Schosanさんは焦っていた。

「マジで誰も近づいてくんなよ。頼むから何事もなく終わってくれ。
つーかアイツ何処に居るんだよ……ったく。」

思わずそうつぶやいてしまうくらいに。
だって、まさか、依頼がダンスパーティー会場での人探しだなんて、そんなの聞いてない。
出来るだけ人目を避けて、カウンターに座っていたい。
けれどそうしていては、目当ての相手は見つからないだろう。
終わった。詰んだ。助けてくれ。

例なので、かなり強引な理由をつけてぶちこんでみました。
「人探し」という依頼にしたことで、きょろきょろしてみたり、じろじろ見てみたり、交流のきっかけを作ることもできます。
ただ、これだと、周りのPCのPLさんは『誰かと待ち合わせかな?』と思ってしまうかもしれません。
そこで、もう一工夫。

彼には知る由もないことだが、探している相手はインフルエンザにかかって不参加である。
彼は行きたくもないダンスパーティーで見つかるはずの無い相手を探していたのだ。

探している相手を消し去って待ち合わせじゃないことをアピールしましょう。
これで、哀れな巻き込まれPCの完成です。


悩み② 「表向き不愛想、トゲトゲなキャラで交流したい!」

無口キャラ、クールキャラ、ちょっと棘のあるキャラ。
どれも上手く動かせるととっても素敵なキャラになります。
けれど、どうしても「明るく元気!」「社交性抜群!」なキャラに比べて、交流の場では動きにくい部分がありますよね。
PLは交流歓迎なのに、PCがなかなかトゲトゲしかったり、不愛想だったりで……ソロ発言しているだけで、キャラの印象が悪くなってしまうんじゃないかと、不安になることもあるかもしれません。
そんなときに有効なのが、このテクニックです。


小技② 「地の文フォロー!」

気持ちは言わなきゃ伝わらない。でもキャラは口に出さない。
それなら地の文で言っちゃおう。
これを使って、不愛想だけどそんなに悪い奴じゃなさそうなタイプのキャラを動かしてみましょう。

配役 Schosan・・・自PC、不愛想系

明るい話し声が聞こえて、Schosanは視線を向けた。

「…………………。」

睨むような視線が、あなたへとまっすぐに向けられる。
Schosanは何かを言いかけて、そのまま視線を逸らした。

ここまでだと、何か不愛想な感じですね。

Schosanは視線を逸らしてすぐに、失敗した、と、思っていた。
当たり前のように「おはよう。」と言えばいいだけだったのに。

こんな感じの文章を付け加えるだけで、キャラの性格と、PLは交流したいんだよ!っていう気持ちが伝わります。
発言を分けてアイコンを変えたりしてもいいですね。
やり過ぎると回りくどくて面倒くさい印象にもなりかねないので、キャラ性を出したい場面で使うのが効果的です。


3 ロールを広げよう編

次は相手キャラとのやり取りに関する小技ですよ!


悩み③ 「話題が続かない!広げたい!」

会話って、難しいですよね。
現実でもロールでも、楽しい会話を続けるのはとっても難しいです。
次の話題を、次の話題を、と考え続けるなんて、無理無理無理無理。
ある程度仲良くなったけど、そろそろ話題が無い。
そんなときに使えるかもしれないのが、このテクニックです。


小技③ 「巻き込み型ストーリーロール!」

話題がもうない?
それなら会話ではなくストーリーを提供しちゃおう。
これを使って、会話相手をちょっとしたストーリーに巻き込んでみます。

配役① Schosan・・・自PC、冒険者
配役②「あなた」と呼ばれる誰か・・・相手PC
配役③ ギルドメンバー・・・演出のために登場させるNPC

食事も終わって、そろそろ帰ろうかというタイミング。
店に入ってきたギルドメンバーが2人が座るテーブルの方へ歩み寄って、Schosanに耳打ちをした。

「……そうか、ありがとう。」

ギルドメンバーにそう言ってから、Schosanはあなたに向き直る。

「なぁ、物は相談なんだが……俺と一緒に、ちょっとばかし小遣い稼ぎする気はないかい?」

突然の申し出に、あなたは首を縦に振ってくれるだろうか。

ギルドからの依頼を一緒にこなす。みたいな感じのストーリーに巻き込んでみました。
テーブルに座っているだけでは話題も尽きてしまいますが、こうしてストーリーに巻き込んでしまえば、色んな展開を作って一緒に遊ぶことができます。
この小技のもう1つのポイントは「自PCの発案じゃない展開にも巻き込める」というところです。
自PCが行きそうにないような場所にも、相手PCと一緒に行くことができますよ!やったね!


悩み④ 「強引な行動をしたいけど確定ロールが怖い!」

確定ロール、強制ロール、駄目、ゼッタイ。
これはロール界隈ではもう周知の事実になっていると思います。
でも、現実でもある程度強引な動作や行動は発生しますよね?
それを全て「~~するだろうか。」「~~するかもしれない。」と未確定で描写していたら回りくどいし、何だか味気ないし、思った方向にロールを進められないかもしれません。
そんなとき便利なのが、こちらの小技です。


小技④ 「条件付き結果確定ロール!」

これはあくまでも選択肢を提示しつつ、結果を確定させるような表現をするテクニックです。
これを使って、相手を抱きしめてみましょう。

配役① Schosan・・・自キャラ、多分タラシ
配役②「あなた」と呼ばれる誰か・・・相手PC

雨は一向に止む気配がない。
バス停で雨宿りをしながら隣を見れば、雨に濡れたあなたは膝を抱えて震えていた。

「…………………。」

Schosanはそっと、ほとんど無意識に、あなたに向かって腕を伸ばす。
あなたが避けたり、嫌がったりしないのなら……その腕でそっと、あなたを抱きしめるだろう。

相手に拒否する余地を与えつつ、拒否しなかったときの結果は確定させてみました。
とは言え2択を強いることになるので、現実と同じで、強引な行動を成立させるにはある程度の関係性が必要です。
現実だとしても、この2人が初対面だったらヤバいものね。

このテクニックは戦闘ロールでも有効です。
避けたり抵抗したりする余地を残しつつ、相手への影響を確定することができます。やったね!


4 実践例からみるロールテクニック!

いくつかのテクニックを紹介しましたが、ここからは実際に私が過去にやったロールのログから、実際の場面でどんな風に使っていくかをご紹介!

今回見て頂くログは、暗夜迷宮で行った、SchosanのPC『矢那諫怜吾』とえりーさんのPC『六堂蓮さん』のロールです。
最初に断っておくと、このロールはアクション映画っぽい異界ロールをしたい!というノリと勢いから始まった、ほぼ相談なしのノープランロールです。
ただし、Schosanはえりーさんとそれなりに古い付き合いで、PL同士が知り合いという状態でのロールになります。
お互いに、ある程度無茶振りをしても大丈夫!という安心感がある状態でのロールだということを念頭に置いてご覧ください。
ついでに、誤字脱字に関しては見なかったコトにしてくださいね!

※ログの掲載許可をくださったえりーさん、ありがとうございます!

この2キャラ、これ以前には一切ロールしたことがありません。
というわけで、小技①「あらすじストーリーロール」&小技③「巻き込み型ストーリーロール」で初対面なのに強引に共闘せざるを得ない状況を作っています。

清々しいほどに言い争ってますね。
でもそこでお互い小技②「地の文フォロー」をちまちま入れて、盛大に喧嘩しつつも、実際には共闘せざるを得ない状況だし、それをお互い理解しているということを表現しています。

地の文フォローを織り交ぜつつ好き勝手やっている2人。
ここで六堂さんの地の文の中にちらりと、小技④「条件付き確定ロール」がありますね。
横転した場合の結果は描写されつつも、そうするかどうかは相手PLに任せる表現になっています。

見事に生還を果たした2人。
戦闘シーンはここまでで、依頼を達成して報酬を貰って、ロールもここで終わっても良かったのですが……。

もうちょっと遊びたかったので、さらに小技③「巻き込み型ストーリーロール」でお話を膨らませてみました。
ちなみにここでも小技④「条件付き結果確定ロール」で、見抜くことができた場合の結果を確定したうえで、相手に判断を任せています。
シンプルに方向性をつけることができるので、ある程度強引に話を進めたい場合などには便利ですね。

そしてしっかり乗ってくれる六堂さん。
異界から無事生還して、しっかりと依頼の品を手に入れた2人。
けれど、どうやらそれはワケアリの品だったようで。
果たして2人は、無事に報酬を得ることができるのか!?
実際のロールはこのあと、もうちょっとだけ?(2人合わせて32発言、12000文字くらい)続きました。
いやー、遊んだ遊んだ。

こういう長文のシチュエーションロールは、あまり一般的な例ではないかもしれません。
ですが、「慣れるとこんな感じに好き勝手動かして遊ぶこともできるよ!」という一例として、ご紹介させていただきました。
ちなみに、ロールしている最中、Schosanはずっと「アンチャーテッド」のドレイクとサリバンが軽口を言い合いながら遺跡のトラップを突破しているシーンをイメージしていましたよ!!

六堂さんPLのえりーさん、改めてありがとうございましたー!!超楽しかった!!


5 過去記事も参考にしてね!

というわけで、いくつか思い付きで書いてみました。
皆さんのロールに、ちょっとでも助けになったならうれしいです。
過去にも…というか昨年も、

【ロールプレイ実践講座】知らない人に話しかけよう!

を書いているので、そちらも是非参考にしてくれると嬉しいです。


6 あそぼうぜ!!!

今年も色々書いてみたけれど、結局、言いたい事はこれ!!
迷ったり、悩んだり、困ったり、ロールをしていると色々なことがあるのだけれど……Schosanはみんなと遊びたい!!!
今年も皆さんのロール生活が、少しでも充実することを祈っています!!!


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