自分を失くしてしまうくらいに。
backnumberの『黄色』をMV観ながら聴いたら、
ちょっと昔のことを思い出して切なくなりました。
そういえば私にもそんな時があったな〜…と、思わず遠い目になりますが。
昔は今と違って、割と好きになるまでのキッカケやタイミングは単純で早かったな〜なんて思います(若かったんやw)。
自分に自身がなくて人を見る目も無かった私は失敗ばかりでしたけど…。誰かを好きでいる事自体は幸せな気持ちではあったな。
しかし好きになるまでは簡単でも、
恋愛に限らず友人関係でも、誰かと関係を築いてそれを継続していくのが下手だったな…。(今は改善されたのかって?されてたら今頃一人じゃないでしょうねw)
この前ずっと放置していたFacebookを開いてみたら、昔好きだった人の顔をちょっと見たくなって、
その人のページに飛んでしばらく眺めていたら、
ああ、心が真っ黒く塗り潰されてしまいそうな気分の時も、
この笑顔を見たらいつだってホッとして、元気を貰えたんだよな、
ああほんとに、本当に私は、この人の事がただただ好きだったんだなって、
当時の気持ちが嫌ってほど蘇ってきて。
もうあんなに純粋な気持ちで人を好きになる事なんてこの先無いかもしれないな…なんて、
そんな事をふと思いました。
その人には昔、遠回しに自分の気持ちを伝えましたけど、
これまた遠回しに振られましたね。
しかも『酔ってるんだね』みたいな感じで。
(多少酔ってはいたかもしれないけど、そういう類の嘘は言わないし、相手もそれは解ってたと思う)
よくよく思い出したら、自分から初めて告白したのもこの人で、初めて振られたのもこの人だった。
今のところ最初で最後。
口説かれて振ったことなら何回もあるんですけどね(笑)。
昔はタイプじゃない男性にばかり好かれて嫌でした。
(今よりも自信が無いが故の八方美人な言動が原因ですかね…)
『何でも言う事聞いてくれそう』ってよく言われました。内心馬鹿にしてんのかこのアホ野郎…って当時も思ってました(←なんやかんやで根っこのプライドは高いw)。
まあ、タイプっていうか好かれたい相手には毎度何故か恋愛対象として見てもらえないパターンだったんですけどね。
(今思えば自分に振り向かないだろう人ばかりを無意識に選んでた傾向はありますが…)
そもそも親が、愛情を理由に支配や罵倒してくるタイプと、面倒な事は見ないフリして問題には向き合わないくせに表向きはいい親みたい…なタイプだったので。
(父みたいな人は死んでもごめんだわ)
自分を無条件に愛してくれる人も、そんな人が自分に対してどう接してくるものなのかも、よく解らないままなんですよね。
そんな奴ホントにこの世界に存在するの⁈って未だに思ってるし。
これだけ世の中に人が居て、自分が相手を好きになったところで、
その人が他の数多ある選択肢を捨ててわざわざ自分を選ぶ要因が分からないし(笑)。
せいぜいたまたま近くにいてフリーで顔や体型が許容範囲内だったとかじゃねえの?って思っちゃうし。(ひでえw)
…ほんと、思えば遠くに来たもんだって感じです(笑)。
純粋な恋愛なんてもう来世にでもならない限り出来る気がしねえ( ̄∀ ̄;)…。
まあ昔の自分と違うところは他にもあって、
相手に想いを伝えてそれが残念な結果になったとしても、別に世界が終わったりなんてしないってことですね。
嫌になるくらい普通に日常は続くし。
そして相手と気持ちが通じ合わなかったからといって、
その原因が自分にあるとは限らないし、
=自分が魅力の無い人間という訳ではないって事を知ってるって事ですね。
『何でも言う事きいてくれそう』なんて、所詮お前の思い込みだろって(笑)。
自分がなくなるんじゃないかってくらい誰かを特別に思ってしまうと、
そんなにしてまで一緒に居たかった人を傷つけてしまったり、
自分に愛想を尽かして離れていかれたりしたら…
疲れるし、自己嫌悪にもなりそうだし、
それまでのその人との時間なんだったの⁈って思うし、
また誰かを好きになっても、
また同じように離れる結果に終わるのかと思うと…こわいですね
(“こわい”なんて、未だに文章にするだけでも抵抗があるけれど…)
結局、人一倍臆病な自分を私自身が長らく受け入れられずにいたから、
本心を人にさらけ出せず、
それに気付いた相手はたぶん…自分は信頼されてないとか思ったりして…離れていったのかなって。
自分の思いを誰かの都合に合わせて蓋をするのに慣れすぎてしまってた。
私の居た所はそうするのが自分に求められていることで、
そうするのが無難なやり方だったから。
それでも稀に気持ちを吐露すると、
その重さとかに相手が耐え切れなかったり…。
(人一人受け入れるのって、そんな簡単なことじゃねえよと思ったりはする)
本心も、何でも言えばいいってもんじゃないんじゃーないかなって思います。
…良い曲っていうのは、人の忘れてた感情とか、それこそ蓋をしていた筈のものを嫌でも引きずり出すような、
そんな力がありますね。
報われない恋がこんなに切なくて痛いものだったんだなって。
MVの二人は…私の解釈では両思い…まではいかなくても、相手も憎からず思ってはいたんじゃないかなと思うんですけど…。
恐れているものが違ってたけど、お互いへの思いは同じだったんじゃないかなと。
普通に男女間でも、最終的に選ぶのが一番好きな人とは限りませんしね。
昔の友人だった人に、男性だけど居ましたね。自分が好きな人じゃなくて、自分を好きになってくれた人と結婚した人が。
当時の私には解らない選択だったけど…。
まあ今でも普通に続いてるみたいだし、それはそれでアリな選択だったんでしょうけどね。
お陰で最近なんだか…今以上大きな変化がない、平和で静かな自分の日常が、
フワフワと、心に少し波立つものを感じます。
変化が無くて、平和で、静かで、何も起こらない毎日で良いと思ってたんですけど…。
特別な人、大事な人なんて、居ない方がラクで良いから、私はもうそういうのいいよ…って思ってたのに。
執着とか嫉妬とか期待とか失望とか、するのもされるのもめんどくさい、もういい私には向いてなかったんだそういうの…って思って、
今の何も起こりようが無さそうな環境に自ら身を置いてたのに。
きっとまたそんな感情蘇ったところで、しんどいだけなのに、解ってるのに。
絶対に振り返っちゃいけないのにふとそっちに目が向いてしまいそうな、フツフツとしたものを感じて。
自分で自分がめんどくさい…。
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