大人になっても着たい物語のある服より、ケープカラーのノースリーブブラウスを作りました
細切れの時間をつなぎ合わせて、完成させたこのブラウス。なんだか感無量です。
仕事を始めて洋裁に向かう時間がほとんどなくなった今、これまで1着に時間をかけ過ぎていたことにも気づきました。「ここの縫い目が気に入らない」、「ちょっとシワが寄っている気がする」、などと何度もやり直す時間。無駄だったとは思いませんが、ぶっちゃけそこまでこだわらなければ、もっと短時間でたくさん作れるよ!というのを学びました。
で、こちらのブラウス。本は2021年の秋頃に買ったものの、1つも形にできていませんでした。(そして思えば去年の秋頃からが、怒涛の忙しさの始まりでした。。)インスタでいろんな方が作られていて、最初はちょっとかわい過ぎるような気がしましたが、それでもデザインと世界観が素敵で購入したこちらの本。
中でも、一番作りたい!と思ったのが今回の「ケープカラーのノースリーブブラウス」でした。1つ懸念点はあったものの、なんとかクリアし、結果大満足のブラウスが出来上がったので、今回はそのレポートをお届けします♪♪
使用した生地
日暮里トマト(アーチ館1F)のメーター100円コーナーで購入した、綿ポリエステルと思われる生地。無地の綿ポリは当初、全く買う予定は無かったのですが、鏡で顔に合わせてみると最高に顔映りがよく、即決でした。
私が日暮里に行くメインの目的は、この100円コーナーかもしれません。ここでいい生地に出会ってしまうと、もう普通の手芸店で買えなくなります。最近も、この100円コーナーで見かけた生地と全く同じものが、某手芸店で6倍以上の値段で売られていて驚愕でした。色々なものが値上がりしてますが、トマトの100円コーナーはいつまでも続いて欲しいと願う私です。
と、話は逸れましたが、ハリがあって縫いやすく、水通しの際も一瞬で乾いて優秀な生地でした。割といつも、特に夏場はローンなどのハリのない生地を縫っている気がするのですが、ギャザーを寄せた時のふわっと感と、襟のドレープが綺麗に出るのには感動しました。
難しかった点
ブラウスだし、袖もないし、もっとも簡単な作りの部類なのですが、1点だけ迷いました。それは襟の端処理。
縁は「巻きロック」という指示で、それしか載っていなかったのです。私はロックミシンは持っているのですが、巻きロックをするのには別売のアタッチメントが必要で、それは持っていないのです。よくある手芸本って、例えばロックミシンの処理でも、「もしくはジグザグミシン」と書かれていたりして、おそらくロックミシンを持っていない大多数の人に向けて書かれているのですが、これは結構レアだと思いましたね。(しかし同時にこういう媚びない手芸本も素敵だなと思いました)
さて、どうしよう?というのも、私、その代わりとして思いつく、カーブがある場合の三つ折りの処理が昔から本当に苦手で。。。イライラしながらやるしかないのかーと思っていたところ、ネットで細かな針目のジグザグミシンで、巻きロック風に仕上がるというのを発見!やってみることにしました。
私がやったのは、
出来上がり線より3cm広めに生地をカット
出来上がり線に2本、直線縫い
その上を一番針目の細かなジグザグミシンでなぞる
さらにその上を↑より若干幅を広げたジグザグミシンでなぞる
縫った箇所の横ギリギリを出来上がり線でカットする
という、トータル4重縫い。はい。えーーーーらい時間かかりました。
で、出来上がりはこんな感じ。
悪くなかったのです。4度も縫い重ねているので、謎のぷっくり感も出て、さらに巻きロックっぽい雰囲気に仕上がったかなと思います。
ここをクリアできたので、その後は爆速で仕上がりました。
バリエーション
長年の巻きロックに対する憧れになんとなく近づけたので、気を良くして、これまた爆速で2作目を完成させました。こっちは水色リネン。
この生地は数年前に買ったものの、長らく布山の奥の奥の方に隠れていた子。ずっとぴったりのパターンが思いつかず、放置してしまっていたので、こうやって陽の目を見る日が来て嬉しいです。
1作目の綿ポリと比較して、また全然違った雰囲気のブラウスになりました。どっちもお気に入りです。
おわりに
今回は「巻きロックもどき」と、「時間がなくてもソーイング」に開眼した一件でした。いつもインスタで、フルタイムで働いて、小さな子供がいたり、3人の子供を育てていたりするママさんたちが、私より断然速いスピードでかわいい服を次々と完成させているのを見て、「天才過ぎやしないか?神なのか?」と思っていた私でしたが、謎のこだわりを捨てると、案外自分も早く縫えるのを発見しました。
これからも隙間時間にガンガン縫っていく所存です。