『大人もときめく愛され服』より、12のマーメイドラインのワンピースを作りました
相変わらず夢中で縫っております。今回もどっぷりとハマり中の『大人もときめく愛され服』より。本を購入して真っ先に惚れたワンピを、ついに形にできました!
えー最初に型紙をトレースしようとし、挫折したのは実はこのパターンのことでした。パーツは小さく、本当に多かったのですが、このワンピの難所は、実はもっと別のところにあったのです。。
しかし、出来上がった形は、愛でながら酒が飲めてしまうほどうっとりな形。まさに自分で作ったとは思えないステキすぎるパターンでした。今回はこの、マーメイドラインの12番のワンピースを作ってみた感想を綴りたいと思います。
使用した生地
去年か一昨年、手芸ナカムラさんで購入した、綿100%、ブロード?タイプライター?な割としっかりした厚みと、ハリのある、ド派手な花柄の生地を使用しました。実はこの生地は、ナカムラさんでの購入で、数回に一度訪れる、しくじった回。
花柄が思ったより大きく、思ったより主張が激しい。何度鏡で自分にあててみても、やけどしそうな予感しかしない生地でした。158cmの昭和顔(しかも漆黒の黒髪)が着ると、どうにもこうにも60年代の日本映画から飛び出してきたかのような(決してヒロインではない)レトロ感が漂うのです。
いやここはもう、欲しい人にお譲りしよう!とメルカリに出してみるも売れず。かといって捨てるのも忍びなく、、、どうしていいか分からず、生地が部屋の中を行ったり来たりする状態が長く続きました。
そこへ救世主のように現れたこの本。マーメイドラインのワンピースを見て、ピンときました!
使用したパターン
パーツが多く、トレースにそこそこ気合は必要でしたが、この派手派手な生地を生かせるのは、体に程よくフィットしつつ、ある程度複雑な作りの立体的なパターンしかないだろうという結論に。
そこへきて、インスタでこのパターンを大きめの花柄で美しく縫っていらした方の投稿を見て、俄然やる気に火がつきました。
しかし、パーツは確かに多いのですが、どれも小さく、縫い方も割と直線ばっかりなので、蓋を開けてみたら工程自体はそこまで難しくはなかったです。
苦戦した箇所
おそらく、このワンピは久々の(思えば洋裁を始めた頃以来の)リッパー使用率の高さでした。何をそんなに一生懸命縫って、解いてを繰り返していたかというと、ファスナー箇所にやられまくったのです。
欲しいファスナーが手に入らない
今回、個人的にぜひやってみたかったのが、金属ファスナーのむしを、デザイン的にあえて見せる取り付け方法。今まで、ファスナーをつけるとしたら、コンシールファスナー一択だったのでこの金属ファスナー仕様にはときめきました。
…なのですが、「40cmの金、かつスライダーが玉じゃないもので、アイボリー色」が、行ける範囲の手芸屋さん3つ巡ってみてもない!あってももっと短いもので、玉スライダーがほとんどでした。
んー確かに金属ファスナーって鞄とかポーチにつける需要がほとんどなんだろうなぁと納得。一度洋裁熱に火がついたら作業を一気に進める私ですが、ファスナー探しで1週間足止め。結局ネットで買うことにし、届くのを待つことに。
初めての金属ファスナーに四苦八苦
届いて一気に仕上げだー!と意気込んだのもつかの間、またしても壁にぶつかることになったのです。
金属ファスナーの取り付け方が細かいところまでよく分からず、(上のつけ始めの位置とか、ファスナー止まりに切り込みを入れるとか)、上につけ過ぎてしまったり、切り込みを変な位置に入れてしまうこと2回。。。
その度にリッパーで縫い目をほどいてやり直し。裁断からやり直しになった時は、さすがにもう諦めようかとも思いました。しかし、恐ろしいくらい時間をかけて、どうにかこうにか完成しました。
どんどん形になっていく様子に歓喜
細かなパーツを縫い合わせていくと、だんだん形が見えてきました!
いつかのソーイングビーで、コルセットの回があったのですが、ボーンこそ入れないですが構造は似た感じなのかもと思いました。(その時の参加者もパーツの多さに驚いていた気がします)
キレイなシルエットに期待が高まります。もちろん無駄に試着を繰り返します。
1か所だけアレンジ
試着してみて、肩ひものところが薄すぎる上半身にフィットしていなかったので、前後数センチずつ縮めました。
あと、改めて自分の体の歪みを実感したのは、肩の位置。私、目に見えて左右の肩の位置が違うのです。なので、ちょうどいい位置まで縮めたのですが、左右でこんなにも違うのか!と軽い衝撃でした。。
最後に裾のフレア部分をつけて完成
数々の難局を乗り越え、ついに完成!!!程よくフィットしていながらも、身体のラインを拾わない形に唸りました。このパターンも素晴らしかったです。
柄は派手ですが、生地のハリはすごく良くて、パターンとの相性も◎裾のフレアもキレイに出ました。
既製品見えポイント「ダブルステッチ」
自分で作ったとは思えない!なんて思わず自画自賛してしまうポイントには、おそらく「ダブルステッチ」が大きく貢献しているのではないかと。
もともとステッチを入れる作業は割と好きなのですが、これはもう半端なく入れる箇所が多くて最後は無心で作業。
でもこのダブルステッチがあることで、服自体がとてもしっかりして、洗練されて見えるのです。もちろん省くこともできる工程ですが、仕上がりに感動するので、これから取り掛かる方は是非頑張ってほしいポイントです。(本当めちゃ多いけどね)
最後の最後でファスナートラブル!?
意気揚々と着て、くるくる回ったりしていたのですが、あれ?ファスナー落ちてきてないか???そうなのです。金属ファスナーが着ていると落ちてきてしまうのです。
おそらく背中の肉で左右に引っ張る力が働くからだと思うのですが(サイズMで作った方が良かったのかしら。。)特に上にホックをつける仕様でもなかったし、付けるといっても結構左右の空きが広くて、こんなに長いホックもないしで、悩みました。
ですが、そこは元アクセサリー屋、手持ちのパーツでなんとかしましたよ。
こうなりました。
邪道だとは思いますが(糸がグレーですいません)ホックの向きを変えて、輪になっているところにチェーンを通してフックにチェーンを引っ掛けて留める仕様にしましたよ。表から見てもそんなに変じゃないし、これでファスナーは落ちてこなくなったしで結構満足です。
まとめ
いやー熱く語ってしまった。こんなに長くなるとは。
とにもかくにも大満足の1着になりました。やっぱり柄は派手すぎて、初めて着た時は(中でなく)上からTシャツを着てしまったのですが 笑 スカートだけでもめちゃかわいいです。
ここからすかさず、こんなに派手な柄じゃなかったらどうなるのか、検証してみたくなって二作目を作っています。また近々二作目もアップします♪