日本における世界統合失調症デーの広がり
日本における世界統合失調症デーは、統合失調症をもつ人たちをはじめとする大勢の名もない個人がSNSで上げ続けたたくさんの声の力によって広がりました。
海外のデーが団体や専門職の活動を中心とする中で、日本のデーは個々人の発信がずば抜けて多く、一人ひとりが啓発活動の主体であることが大きな特徴です。
小さな声でも世界を少しずつ変えられる。
呼びかけ5年の節目を迎えて、大切なその原点と、初期に応援してくださった方々のことを書き留めておきたいと思います。
日本では世界統合失調症デーは2010年代終盤までほとんど知られていませんでした。
2017年に宮城大学の小松容子氏が先駆的に「世界統合失調症デーin仙台」という集いを始められたのが唯一の活動だったようです。
2019年、統合失調症カフェが「5月24日はハッシュタグ#世界統合失調症デーでSNSに投稿を」の呼びかけを始めました。
京都新聞、京都市こころの健康増進センター、こども情報ステーションぷるすあるは 他の皆さんが応援してくださいました。
それから毎年、統合失調症をもつ人たちをはじめとする数百件の投稿がツイッターなどSNSに上げられました。
それぞれの苦しい経験に基づく深い思いがたくさん集まり、人の心に強いインパクトを与え、その力によって日本の世界統合失調症デーは年々広がりました。
2022年に世界統合失調症デーは初めてテレビに取り上げられました。
2023年には、統合失調症LINEグループ すきゾ! さんが世界統合失調症デーについて、数百人の会員に事前に回覧されるという動きがありました。
これを知って私は涙を流しました。
そして2023年5月24日、ハッシュタグ#世界統合失調症デーは初のツイッタートレンド入り(1868件)。
同時に、大きな支援団体や専門職が一斉に世界統合失調症デーの記事を出し始めました。
呼びかけ5周年にして世界統合失調症デーは一気に広がりました。
(2024年追記)2024年も続いてX(Twitter)トレンド(1513件)。
みんなの声がよりいっそう世間に届きますように。
世界統合失調症デーの詳細は統合失調症カフェのウエブサイトに↓