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2024ジャパンカップ展望

キングジョージ6世&クイーンエリザベスSの勝ち馬ゴリアットと英愛ダービーをはじめGIを計6勝しているオーギュストロダンと、久しぶりに強力な実績を持つ遠征馬を迎えてのジャパンカップになりました。

迎え撃つ日本の馬は天皇賞で豪快な差し切りで勝利したドウデュースを筆頭に3歳牝馬2冠のチェルヴィニア、ジャスティンパレスやスターズオンアースといったGI戦線で実績を残す馬たちです。

ドウデュースがやや抜けた印象ですが昨年の様に2頭に人気が集中することも無さそうです。ジャパンカップは2017年から昨年まで5番人気以内の馬で馬券圏内が占められています。今年も人気を集めそうな馬はそれぞれ力も実績もある面々になることは確実です。
そこまで大きな配当にはならないと見て、点数を絞り厚めに張り込み勝負します。

断然実績のある1枠

過去10年の成績で1枠の馬の成績が断然です。1-2-3-馬券外の頭数は5-4-1-7頭となり連対率は52.9%で勝率は29.4%です。これだけ特異な数値になったのは、例年1枠に強い馬ばかり入ったためで、イクイノックス、コントレイル、アーモンドアイ、キタサンブラック、シュヴァルグランといった勝ち馬の名前も凄いですが、2着リバティアイランド、カレンブーケドール、レイデオロ、ジャスタウェイ、3着ラブリーデイと錚々たる面々が1枠からジャパンカップを戦いました。

このレベルの馬ばかり1枠に入っていれば、おかしな数値になる訳です。1枠に入り5番人気以内の人気になった馬の成績は5-4-1-1で連対率は81%で実績の勝率は45%で着外になったのは、三冠馬3頭の対決となった2020年5番人気のカレンブーケドールの4着です。それも3着デアリングタクトとは際どいハナ差でした。1枠に入った6番人気以下の馬の成績は0-0-0-6と過去10年成績では全て馬券圏外です。

さらに10年遡ると1枠かつ5番人気以内の馬は1-0-0-2頭で、6番人気以下の馬は0-0-2-14という成績でした。2008年に4番人気オウケンブルースリが5着、3番人気メイショウサムソンが6着に敗れており、逆に人気薄から3着に来た例は2010年8番人気ヴィクトワールピサ、2011年14番人気ジャガーメイルという例があります。それを加味しても5番人気以内の1枠の馬の成績は、6-4-1-3頭となり、6番人気以下は0-0-2-20になるだけであって1枠の馬が上位に進出するとすれば、5番人気以内にファンから評価される必要があると見ます。
ゴリアットは6番人気ぐらいなので微妙なラインです。

人気から見える傾向について

1枠の条件を除いても過去10年成績から5番人気以内の馬が強いです。2017年以降は5番人気以内の馬しか馬券圏内に来ていません。6番人気の3着が2回あり、7番人気の2着が1回あり、8番人気以下は全滅です。
過去20年に広げた場合ですが、勝ち馬については2008年の9番人気スクリーンヒーローが勝った以外は5番人気以内の馬からしか勝ち馬は出ていません。

また1番人気の実績は圧倒的で過去20年成績で9-4-4-3頭で馬券圏外になった馬は3頭です。2011年デインドリーム、2014年ジェンティルドンナ、2019年レイデオロがそうです。共通性は特に見つけられませんでした。天皇賞を勝って来た1番人気の馬は3着外になったことは無いようです。

2番人気ですが過去20年成績で1-6-5-8頭で勝ち馬は1頭しか出ていません。2011年のブエナビスタの1頭です。過去10年成績では勝ち馬は出ていません。
また3歳牝馬で見た場合ですが、過去20年で2番人気になった例は3例であり2007年ウオッカが4着、2014年ハープスターが5着、2023年リバティアイランドが2着です。
現時点で2番人気はチェルヴィニアです。恐らく3番人気のジャスティンパレスのオッズを見ると、順番は入れ替わりそうにありません。
チェルヴィニアのGI勝利数は2勝です。2着になったリバティアイランドはGIを4勝しており、GI2勝はウオッカと同じです。ハープスターは桜花賞の1勝でした。チェルヴィニアは軽視したいです。

同枠に5番人気以内の馬が2頭入った場合

過去20年で同枠に5番人気以内の馬が2頭同居した場合の結果を調べたところ
2004年5枠1番人気ゼンノロブロイ、2番人気コスモバルク
2006年6枠1番人気ディープインパクト、5番人気ドリームパスポート
2012年1枠3番人気ジェンティルドンナ、1番人気オルフェーヴル
2017年1枠5番人気シュヴァルグラン、2番人気レイデオロ
2023年1枠1番人気イクイノックス、2番人気リバティアイランド
以上は1/2着を占めた組み合わせです。

2007年5枠1番人気メイショウサムソン3着、3番人気インティライミ10着
2009年5枠2番人気オウケンブルースリ2着、5番人気リーチザクラウン9着
2014年2枠4番人気エピファネイア1着、1番人気ジェンティルドンナ4着
2022年7枠1番人気シャフリヤール2着、2番人気ダノンベルーガ5着
以上は片方が馬券圏内に入ったものです。

2008年1枠3番人気6着、4番人気5着
2009年8枠3番人気4着、4番人気13着
2011年4枠3番人気16着(非GI馬)、4番人気13着
2013年2枠3番人気10着、5番人気8着
2015年6枠2番人気10着、3番人気8着
以上は2頭とも馬券圏外になったものです。

どちらかが1番人気だった組み合わせは7例あり、4例がその2頭で1-2着になり、3例でも一方は馬券圏内に入るという結果でした。

人気と枠を頼りに買い目を考えてみる

◎ドウデュース
○ジャスティンパレス
▲オーギュストロダン
△スターズオンアース
△ゴリアット
Xドゥレッツァ
Xシュトルーヴェ

同枠に5番人気以内の馬が2頭同居した場合を調べたのは、その2頭で連対する例がままあることを発見したから、というのがその理由でした。
天皇賞で明らかに強かったのはドウデュースでこれはもう説明不要かと思います。それに続くぐらい強かったのがジャスティンパレスでした。

この2頭が5番人気以内になることは間違いなく、2頭を軸で馬券を買うのでなかば自分を安心させるために調べ始めたのですが深堀りすることで気づいたことがありました。

1番人気と3番人気の馬が同枠に同居し加えて2番人気が3歳牝馬だった場合2007年に相似性があります。5番人気→4番人気→1番人気で決着しています。
この2007年ですが1番人気は武豊騎手騎乗で天皇賞を勝ったメイショウサムソンです。ちなみに2番人気のウオッカはチェルヴィニアと同じ6枠で結果は4着でした。

2番人気が3歳牝馬だったという軸で見ると2014年もそうで、この時は2枠に1番人気のジェンティルドンナと4番人気のエピファネイアが同居します。
勝つのは4番人気のエピファネイアで1番人気のジェンティルドンナは4着と馬券圏外です。4番人気→3番人気→6番人気で決着しています。

2007年ですが1番人気メイショウサムソンが3着、2番人気ウオッカは4着でした。2014年は1馬人気のジェンティルドンナが4着、2番人気のハープスターが5着でした。両年とも不思議なことに2番人気の3歳牝馬の一つ前の着順に1番人気の馬が入っています。

2番人気になった3歳牝馬は3例中2例で馬券圏外なっています。2着にこれたリバティアイランドはGIを4勝しているため、これに及ばないチェルヴィニアは馬券圏外になる方で考えるつもりでした。
2023年1番人気イクイノックスが1着、2番人気リバティアイランドが2着であることに気付いてしまいました。3例連続で同じことになっているジンクスは何か強そうです

ドウデュースが勝つことを期待するとチェルヴィニアを2着に入れる馬券も買わざる得ない気がしてきました。

ドウデュースとジャスティンパレスの2頭軸を本線とするつもりですが保険的にチェルヴィニアとの組み合わせを買うのが無難そうです。
そうしながら、上記したオカルト的な情報からドウデュースを3着に固定した馬券も買おうと思います。

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