一口馬主始めます
競馬歴も歴だけ長くなり、いつかは一口馬主ぐらいは参加したいと思いながら、なかなか踏ん切れずにいましたがようやく念願を叶えました。
お小遣い範囲でほそぼそと活動していくことになる零細一口馬主ですので、その点は優しい目線で見ていただけるとありがたいです。
どこに入会した
一口を始めるにあたり20を超えるクラブからいずれかのクラブを選ばなければならないのですが、あるタイミングから一つのクラブに絞っていました。
それはシルク・ホースクラブです。
そうした理由は単純にアーモンドアイの存在があったからです。
アーモンドアイは歴30年を超える私の競馬歴の中でも1番思い入れのある馬です。一口の出資者の方もいる馬ではあるので、ほんとにささやかな話ですが、JRA-VAN POGでアーモンドアイを指名していたことがありました。
歴だけは長いのでその間で多くの名馬を見てきましたが、デビュー戦から最後の引退レースまで全てのレースをリアルタイムで見たことがある馬は、恐らくアーモンドアイのただ1頭です。
近いところでもイクイノックスやコントレイルといった時代を彩る名馬を見ていますが、デビュー戦を見ている、ということがなかなかハードルが高いです。この2頭については2戦目からは全部見ていますがデビュー戦を見た記憶がないです。
ナリタブライアンやディープインパクトやオルフェーヴルといった名馬も多くのレースをリアルタイムで見てはいるのですが、デビュー戦は見ていません。
POGで指名していたこともあり、アーモンドアイについてはデビュー戦から見続けることができました。それゆえアーモンドアイについては、たくさん見てきた馬の中でもとりわけ私の中で特別な存在になっています。
そのアーモンドアイが所属していたのがシルク・ホースクラブでした。
シルク・ホースクラブの入会までの道のり
シルク・ホースクラブの入会ですが、2022年に1度手痛い失敗をしています。この当時はカタログ請求を行いシルク・ホースクラブのサイトで仮登録と預金口座の情報について期限内に登録をすることで入会できたのですが、入会の流れについて正しく理解で出来ておらず、改めて入会の流れを確認したタイミングで既に預金口座振替依頼書の提出期限を超過してしまっていました。この当時は様々その他の雑事に追われていたこともあったのですが、うっかりしていたものです。
その翌年の2023年、今度こそ出資するぞと意気込んでいたのですがその割には下調べが行き届いておらず、例年通り6月ごろにカタログ請求がいつ頃かなとサイトを除いたところ、シルク・ファンクラブ(SFunC)サービス利用者から入会者を募る、という流れに変わってしまっていました。
そしてそれを見た頃には既に2023年の入会受付は終わっていました。
そんな話聞いてないよ、こんなことなら昨年ちゃんと手続きしておくんだった、と恨み言だけ言っていても仕方がないので次の年に向けて即座にSFunC利用者登録に踏み切りました。
そして約1年を経て今年2024年の「特別新規入会制度」での入会者募集のお知らせがやってきました。募集人数の600人が多いのか少ないのか判断はつかないのですが新規入会を申し込みました。
SFunC利用者期間が考慮されるため、ほぼ1年近く利用者期間があれば入会出来ない訳はないはず、とは思ってはいました。しかし600人枠の入れるかはわからないので不安もありました。
結果は6月10日に無事入会と相成りとりあえずスタートラインに立つことが出来ました。Xの反応を見てみると、入会できなかった方々の反応も見られたので広い門戸でもなかったんだなと改めて胸をなでおろしたものでした。
一口馬主の費用感について
入会をしてからカタログが届くまでかなり待ち遠しい思いをしました。
カタログが届く前の段階でも、netkeibaさんにはシルク・ホースクラブ所属の23年産の馬の登録がされていたので、血統表とにらめっこしていたものですが、7月12日にクラブから募集馬の一覧が出てからは金額も含めてさぁどうしたものか、という感じでした。
一口馬主を始めるにあたりランニングコストは無視できるものではないです。シルク・ホースクラブで馬を1頭持つと月に約4500円の支払いが生じます。
・愛馬に安心して出費できる よろこび
維持出資金は2歳1月から発生するようです。例えば1頭所有した馬が5歳12月で引退とした場合48ヶ月となる訳ですが、48x4500円で21万6000円です。このうちの15万8400円が月会費ではあるので純粋に1頭の馬の負担とするのは違う気もしますが、1頭の馬をデビューから引退まで見守ろうとすると最低でもそれぐらいの金額はかかります。
この金額に出資馬の購入費用が加算されます。一口10万円の馬に出資すればおおよその費用総額は31万6000円となります。
一口馬主は儲かるの?
この金額を獲得賞金の配当で賄うためにはざっくりですが2億6000円程度です。賞金のうち馬主の取り分は8割なので2億800万円となりますが、そこから「源泉税、クラブ法人手数料、消費税を控除した金額」が引かれると獲得賞金のおおよそ6割程度、1億5600万円が一口馬主に分配される金額として一般的のようです。これを500口で割ると一口あたり31万4000円です。
現行運営している全てのクラブ法人の過去の実績を調べたところ2億6000万以上の獲得賞金を持つ馬の割合はほぼ1%です。100頭に1頭の割合です。
言ってしまえば99%の割合でこの金額に届きません。
ちなみに出資金が5万円だった場合は2億2000万円ぐらいの賞金を要しますが100頭に1頭という割合であることは変わりないです。
統計上ですが一口馬主は儲けようと思って始めると確実に近いレベルで成功しません。儲けようと思うなら同じ費用を別なことに使う方が確実だと言えます。
一口馬主を始めるのか葛藤する
統計的に儲からないはずですが、一口馬主のクラブによっては容易に入会もままならないほど活況を呈している状態です。
イクイノックスの結果を見て、幻想を抱く人も中にはいるのでしょうが、ほとんどの方はそんな甘いものではないことを理解した上で一口馬主に参加されてるのだろうとは思います。
入会をしてカタログが届いた時には高揚感だけで動いていた気がしますが、馬の金額や諸費用を改めて見た時に甘い気持ちで始められるものでも無いと考えさせられました。
家族との生活もある中で、毎月5000円近い金額が出ていく事に抵抗感を感じながらもそれでも出資したい気持ちも捨てきれません。
そんな中で要するにこれは推し活なんだ、と思った時になんとなく自分の中で腑に落ちるものがありました。
一口馬主は推し活である
WEBの情報ではあるが推し活をされている方が毎月どれくらいの金額を"推し"に費やしているかと言うと約1万6千円程度のようです。
毎月4500円を12ヶ月、これに10万円の出資をした場合ですが年額15万4千円です。月額にすると約1万3千円ですので推し活と考えた場合、一般に照らし合わせて平均的な金額を上回りません。
また男性会社員の平均的なお小遣いの月額は、これもWeb調べですが3万円から4万円らしいです。月額1万3千円の推し活費用は常識的な金額を逸脱するものではないと確信しました。
この推し活は他の推し活とは大きく異なるところがあります。この"推し"は金銭的に還元してくれる可能性があることです。アーティストやアイドルグループ、野球チームやサッカーチームへの推し活には無い部分です。
一口馬主の楽しさとは
ある音楽ユニットが小さな箱から果ては5大ドームでツアーを行うまでの過程をライブ会場で観てきたあの頃は生活に彩りや張りみたいものがあった気がします。ライブごとにグッズを買うことでユニットの活動が一日でも長く続くことを願っていました。一口馬主もそういうものかもしれません。
一口で権利を持つことは500分の1でもその馬と直接的に関わりが出来ます。ただのファンの一人として馬を応援することとは意味が異なります。
アーモンドアイをPOGで指名をしていたものの、一口馬主として持っていた人に比べれば何も持っていないも同然であり、胸を張れるような話ではない、という気持ちがありました。
アーモンドアイやイクイノックスの出資者の方への憧れや羨望また嫉妬のような気持ちもあると思います。あのような強い馬に出資している喜びはどういうものか。きっと楽しいに違いありません。
一口馬主をされている諸先輩方のSNSやblogを見ても、強い馬を持とうが持っていまいが関係はなく、皆様それぞれ悲喜交々ありながらも、何か楽しそうにされている方が多いです。
出資した馬を応援することは、日々の生活の中で楽しみのひとつになるはずです。
募集価格と種牡馬の関係
純粋に顔の良さと馬の形で決めて金額に目をつぶろう、と思ったりはしましたが現実的には一口5万円前後か頑張って7万円ぐらいからしか選べないだろう、となりました。資金的な余裕があればウィクトーリアの23とかシャトーブランシュの23とかサロミナ、サラキアの23あたりに出資してみたいですが。
リストを見て思うのは当然ながら種牡馬でまず価格が決まるんだな、ということでした。キタサンブラック、エピファネイア、キズナといった活躍馬を多数輩出して評価が定まっている馬の子供は一口10万円以上となりまず手が出せそうになかったです。
アーモンドアイの父であるロードカナロアについては今は人気に陰りが出てきているところもあるようですが、ダイアトニックやダノンスマッシュ、レッドルゼルやファストフォースのように6歳や7歳でもGI含む重賞戦線でも戦える息の長い活躍ができる馬を出しています。
一口で出資するにあたり息の長い活躍ができる馬というのは、だいぶ魅力的に感じるのですがこちらも評価が定まっているので良いお値段です。残念ながら断念しました。
新種牡馬の募集価格
そうなるとまだ評価の定まらない新しい種牡馬に目が向きます。
共にGI馬の父であるエピファネイアとリオンディーズの2頭の兄を持つサートゥルナーリアは今年から産駒がデビューしており結果も良さそうです。
サートゥルナーリアが競馬場で見せた能力は少なくともリオンディーズに劣るものでは無いです。
成功が約束された新種牡馬と見ていますが、募集金額を見ても同じようなイメージがあるのかウィクトーリアの23の一口12万円を筆頭にどれも良いお値段しています。
まだ産駒がデビューしていませんが市場価格の高い産駒の多いコントレイルも同じような傾向にあります。コントレイルは種付け料は1200万円と、600万から800万に上がったサートゥルナーリアよりも初めから高額です。
インディチャンプはシルク・ホースクラブでは2頭募集がありどちらも一口7万円とサートゥルナーリアやコントレイルよりは安価なところは魅力的です。種付け料は120万円ですので割と強気な値付けである気もします。
インディチャンプはマイルを主戦場としており安田記念の勝ちタイムは1:30.9とスピードのあるところを見せています。他のステイゴールド系の種牡馬とは異なる個性が産駒にどう反映するかは結果を見るまでわかりませんが、ややリスクを感じます。
ステイゴールド系は打率よりもホームランという産駒傾向であり、初年度からホームランを打つ可能性を信じてみるのも面白いかもしれませんが来年以降で考えることにしました。
価格的に手頃な募集価格の馬にターゲットを絞ることにして、3歳2歳の産駒成績を見ながら候補を固めました。
候補馬の絞り込み
予算は10万円ぐらいで牡牝それぞれ1頭ずつ出資したい、というのが当初から思っていたことでした。
2頭揃ってクラシック戦線に、というのは虫が良すぎる話でしょうがランニングコストとして月会費の割合が大きいこと、リスク分散という意味でも複数の馬に出資することは悪い話ではないです。
募集価格は3000万円から2000万円ぐらいだと、父馬はレイデオロ、フィエールマン、アルアイン、サトノダイヤモンドといった現状の産駒成績から期待値が高くは出来ない種牡馬の産駒が多いです。リアルスティールやシルバーステートやブリックスモルタルといった一定の成果を上げた産駒でも牝馬であれば同じくらいの価格帯で募集されています。
いずれの種牡馬の産駒も大物感には欠けるところがあるので、未知の魅力と現2歳の成績から期待できそうなアドマイヤマーズとミスターメロディとシスキンの産駒に目を付けました。
8月2日の申し込み期限の間の2歳戦の結果はサンプルとしては少ないですが、この3頭の産駒成績は悪いものではなく、特にアドマイヤマーズの産駒は4勝と上々と言える成績でした。牡馬の中でも募集価格が安価でもありアドマイヤマーズ産駒のローエキスキーズの23を第1候補馬にしました。
次に目を付けたのはミスターメロディの牝馬、シュペトレーゼの23です。今回の募集馬の最安値である2000万円の募集であることが大きいです。
母父がディープインパクトで父はストームキャット系であり、国内では希少なScat Daddyの直系であることも魅力です。
父ディープインパクトにストームキャット系の牝馬は良く知られたニックスですが、サンプルは多くないもののその逆もまた好例は見られるようで期待出来そう。
スプリンターであった父なので本馬も短距離が主戦場になる予想です。短距離路線は中長距離よりも牡牝の差は薄いです。マイルまで距離がもつと大きいところへの期待も広がります。
シスキンの産駒は1次募集申し込み期限の段階では牝馬が2頭出走しそれぞれ1着と2着という結果。あまりにサンプルが少ないですが連対率100%でした。現時点でJRAに登録されている産駒はわずか6頭です。6頭中2頭でこの結果は注目するに値します。シャクンタラーの23とウィキッドリーパーフェクトの23も検討範囲に入れることにしました。
測尺を知る
長年競馬を見てきましたが知らないことはまだあるもので、募集馬の見方の項目に「管囲」という項目がありました。
これは前肢の太さの計測値なのですが出資馬を検討するまで意識したこともない用語でした。募集馬の検討をしている時にはざっとしか調べておらず、太い方が故障しにくい程度にしか見ていませんでした。
後々調べると間違いではなく太い方が細いよりも故障はしにくいという統計情報はあるようです。
勝ち馬率の観点からも馬体重・体高・胸囲・管囲いずれも数字の大きい方が小さいよりも良い、という統計結果もWeb上に情報がありました。
上記は獲得賞金が4億を超えるシルク・ホースクラブの代表的な活躍馬の募集時の測尺の記録です。胸囲は170cmを超え管囲は19.5cm当たりからがサイズ感としては良いようです。インディチャンプは結構小さい感じがしますので、こういう馬を拾うのは難しい気がします。
馬体重は様々バラつきますが体高・胸囲・管囲はある程度のサイズがある馬が多い印象がします。フレームにある程度の大きさがあれば、あとは鍛えることで筋肉量は載ってくるものなのかもしれません。
測尺から候補馬を再検討
管囲の部分からシャクンタラーの23は候補から外すことにしました。管囲は牡馬で20.5cm、牝馬では19.5cmある方が良さそうです。牡牝問わず19.5cmを下回るとそれより太い馬に比べ、3%から6%ほど故障しやい傾向はあるようです。管囲18.8cmは安心とは言えないサイズです。
レースの出走数をこなしてくれないと、乱暴な言い方かもしれませんが面白くないです。健康で競走できる期間が長い方が良いことであるのは間違いないです。%の数値だけ見ると誤差の範囲であるかもしれませんが、故障をしにくい馬を選びたいところです。
フレームの大きさという意味ではローエキスキーズの23は十分あります。上述した活躍馬と比較すると馬体重の差はありますがサリオスに近いです。シスキンの牝馬の2頭は馬体重については共に4月と遅めの生まれであることが影響していると考えられますが、管囲と胸囲にやや物足りなさを感じます。
シュペトレーゼの23も牝馬ですがこのサイズであれば悪く感じることは無いと言えそうです。予算的にもローエキスキーズの23とシュペトレーゼの23の2頭を候補馬の中心に据えることにしました。
実績枠と抽選枠
シルク・ホースクラブでは1頭当たり500口の募集が行われますが、1次募集は全500口から300口の実績枠と200口の抽選枠に分かれています。
※「募集の流れ」
どちらの枠にどれくらいの申し込みが行わるかの票読みはかなり重要で、この読みを間違うと取れる馬も取れなくなります。
SNS上ですごく参考になる資料を提供してくれる方がいらっしゃり大いに参考にさせていただきました。
募集馬を検討リストに追加されている方の人数や動画の再生数から導かれる人気の動向と、申し込み状況の中間レポートの内容を過去の実績などを比較してかなりの精度で予測が出来るそうです。
バッタの一口馬主データ分析室 から
【最終予測】シルク実績ボーダー・抽選確率予想【2024年度募集馬】
※本当に本当に貴重な情報で大変助かりました。
実績枠は過去3世代の出資実績から、になるのですがこの金額がなかなか凄いです。今回最も激戦になることが予想されるウィクトーリアの23の実績枠でのボーダーはなんと1100万円超の予測。蓋を開けてみたら1456万円の実績がないと駄目だったようですが、これは3年連続で500万円ほど出資しないと到達しない数字です。
1口10万から15万円といった範囲の馬に10口ずつ出資すれば4-5頭で到達する、のはそうですが私からするととんでもない金額です。また実績枠300口を300人で分け合っている訳ではないでしょうが、30人で10口ずつわけあっているにしてもなぁ、とは思いましたが一般馬主しながら一口もやっている人もいるんですよねぇ。安馬1頭買うのとそう変わらないので、年500万という金額はそういう方にとっては大した金額では無さそう。
そういった方達とガチンコでやり合うのは無理ですが、抽選枠200口は私のような無実績のものでもウィクトーリアの23への出資チャレンジは可能です。人気の募集馬の抽選枠は抽選時優先(抽優)制度での申し込みで200口を抽選することで決まります。
ウィクトーリアの23の抽優での申し込み口数は1068でした。無実績の新規会員でも5倍ほどの抽選を勝ち抜けば出資の権利を獲得できます。
シルク・ホースクラブはとにかく実績と言われますしそれは事実です。欲しい馬に高確率で出資する方法は実績を積むことです。完全抽選が望ましいと思われる方もいるでしょうが、毎年多くの出資をされている方を優遇することは、言葉的に矛盾する感じはありますが公平さがあると私は思っています。
抽優制度は私のような年に1頭か2頭の出資で考えているユーザーにとってはありがたい制度だと思います。シャトーブランシュの19ことイクイノックスは実績枠のボーダーは263万でした。実績枠では無理ですが抽優での申し込み口数は415程度で抽選倍率は2倍ぐらいだったようです。抽優がなく全て実績であれば新規参入組にイクイノックスのような馬はチャンスはありません。
抽選枠200口は実質抽優枠になりますが、それなりに実績を積んでいる方には新規参入者を優遇していると看做す向きもあるかもしれません。私のような容易に実績を積めない会員からすると実績枠300口と抽優枠200口という枠組みは多くの人が理解できるギリギリのラインに見えるので、ここは変わらないで欲しいなと思います。
票読みと出資申し込みの確定
1番出資したい馬はローエキスキーズの23です。検討リストの登録者数は多く満口になることも確実そう。実績枠ではとても無理なので抽優での申し込みしかない状況です。シュペトレーゼの23は抽優なら確実に取れそうです。
ローエキスキーズの23は検討リストの人数を見ると人気の高い方である馬のため、予測のリストにある抽優申し込み予想よりも多くの申し込みになることもあり得ると考えました。
牡牝1頭ずつ所有するという考え方になった場合、ローエキスキーズの23が落選することも考え票読みから申し込めば出資権利が確実に取れそうな馬としてムーンライトダンスの23をピックアップしました。
ムーンライトダンスの23はアルアインの産駒です。アルアインの産駒成績は複勝率が2割を超えない数値です。苦戦していますがコスモキュランダを輩出したところから長打は打てるタイプかもしれません。測尺の数値的にもフレームのサイズも悪くないので候補馬に加えることにしました。
月会費だけ払い続ける訳にもいかないので何か1頭は確実に出資したい、という気持ちもしてきており3つのパターンを考えることにしました。
甲. ローエキスキーズの23
乙. シュペトレーゼの23
丙. ムーンライトダンスの23 とした場合、
①甲乙丙全て申し込む
②甲乙で申し込む
③乙丙で申し込む
①の場合、少なくとも丙は取れる。甲が取れない場合も乙丙で牡牝の1頭ずつの出資は叶いますし、甲丙になってしまったとしてもこの2頭の出資であればそれほど悪いものではないと考えました。
最大のデメリットは3つとも出資確定したら出資金額が13万を超えるため気持ち的にしんどい、ということはあります。出せない金額ではないですが、7月8月と家計的に出費が多くうんざりしていたこともあり、9月の支払いでまたとなることが精神的にだいぶ辛い感じがしていました。
②の場合ですが、そもそも優先的に出資したい馬はこの2頭なので2頭とも出資で決まると嬉しい、ということがまずあります。どちらかでも取れれば良い、という感じもします。
③乙丙で申し込むメリットは乙を抽優枠で申し込み、丙は実績枠も抽優枠どちらも空きがあることが予想されるので2頭とも確実に取れる、ということです。
近づくタイムリミット
8月2日の17時の申し込み期限ですが、当日の12時を過ぎても悩んでいました。思い直したのは1番欲しい馬はローエキスキーズの23だということでした。
この馬を取るには抽優で申し込む以外に手はありません。2頭とも抽選に外れれば1.5次募集に進むのでムーンライトダンスの23についてはその時また考えれば良いと考え、②の甲乙の2頭で申し込むことに決めました。
結局最初の候補馬2頭で申し込んだだけなのですが、ここまで考えて決めたことでしたので後悔するような気持ちはありませんでした。
後はもう結果を待つだけです。
申し込み結果
8月8日は仕事をしていましたが、何かもう気もそぞろな感じで休憩時間やちょっとした隙間時間でXをチェックしてみたりと落ち着きが無かったです。
15時過ぎた辺りだった記憶ですが、シルク・ホースクラブの会員ページを更新してみるとお気に入りに登録している訳でもないローエキスキーズの23が愛馬最新情報の項目に上がっているではないですか。
出資馬という赤いバナーが付いていて嬉しさがこみ上げて来るとともに安堵感も強く感じました。
残念ながらシュペトレーゼの23は表示されず、こちらは落選となりました。募集結果を見るとローエキスキーズの23の抽優申し込みは250程度で自分が思ってたほどの申し込み数はなかったようです。
シュペトレーゼの23については7割の確率で取れる申し込み数だったのですが縁が無かった、という結果でもあったので7割8割の確率で当選するとしても取れない時は取れない訳です。ローエキスキーズの23が取れたことは素直に喜ぶところですね。
とにかく1番欲しい馬が取れて良かったです。
通常募集について
2頭のうち1頭抽選に通ったため1.5次募集に進むことはなく、1.5次募集から満口にならなかった馬が通常募集に流れます。
通常募集は先着順なので募集開始時間になった時にいかにすぐサイトにアクセス出来るかになるんだろうな、と思ったら過去の実績的にもそうらしい。
8月15日に1.5次募集の結果がわかり、検討リストのシャクンタラーの23とムーンライトダンスの23は満口にならなかったことが分かりました。
1度管囲の細さで嫌ったシャクンタラーの23ですが、8月8日の情報で馬体重が440kgになっていました。7月上旬の測尺時の馬体重416kgから短期間で20kgほど増やしています。4月生まれと生まれが遅いため1月生まれの募集馬とはタイムラグ的なものはありそうです。
シスキンの2歳馬がJRAに6頭しか登録がないところから、8月15日の時点では2頭目が勝ち上がっていて、第2のパレスマリスの雰囲気もあります。
シャクンタラーの23とムーンライトダンスの23で通常募集のサイトに入った時に残っていれば、どちらか1頭に出資申し込みすることに決めました。
そして迎えた8月16日10時ですが、やや出遅れてしまい503 エラーなどでサイトに入れず。入れるようになったら既に2頭の姿はありませんでした。悲しい。
通常募集の馬は5頭が満口にはならず、リアルスティールやドレフォンという割と結果を残している種牡馬の産駒でも売れ残りました。
牝馬でも馬体重が400kgに満たないと厳しいようですね。またその2頭は募集価格も4000万と4500万とミドルレンジでもあり私としては父馬が魅力的であっても手は出ません。
他の3頭は価格は安い部類ですが統計的に軽量の馬は厳しいので積極的に手を出そうとは思えないです。
ローエキスキーズの23の1頭から来年度の1次募集までに出資馬が増えるかどうかは、追加募集が行われるか次第です。
今後の出資方針
社台・ノーザン系4クラブの過去の活躍馬を見ると必ずしも募集価格が高い馬が収益率も高い訳でもありません。シルク・ホースクラブではイクイノックスやアーモンドアイ、ブラストワンピースやオーソリティやラストインパクトといった面々は募集価格が5000万未満と比較的安価な馬でした。この5頭は5億円以上の賞金を獲得しています。また5億円までは賞金を獲得してはいないですが、ラウダシオンやピクシーナイトといったGIを勝った過去の所属馬も4000万未満の募集価格でした。
募集価格が比較的安価な中から活躍する出資馬は、父馬が供用開始から間もないという傾向はあると見ています。イクイノックスやアーモンドアイはそれぞれの父の初年度の産駒ですし、ラウダシオンやピクシーナイトもそうですね。ブラストワンピースは2年目、オーソリティは3年目の産駒です。
種牡馬の種付け料が安価であれば募集価格は安くなるのである意味では当たり前な話です。最近でもアーバンシックがスワーヴリチャードの初年度産駒で募集価格も2800万と安価です。アーバンシックと母馬が全姉妹で父も同じくスワーヴリチャードのレガレイラもサンデーレーシングの募集価格は3000万です。
スワーヴリチャードは2020年から2023年まで200万円だった種付け料が、産駒の活躍から2024年に1500万円と一気に引き上げられています。今の時点でもスワーヴリチャード産駒の市場価格は上昇しているでしょうが、来年以降はもう私の手が届かないような価格で募集されることが想像されます。
父馬の種牡馬価値がまだ上昇しておらず募集価格が比較的安価な馬に、宝のような存在は今後ももちろん出てくるはずです。そういった馬を中心に出資していこうと考えています。
終わりに
この記事を書き始めたのはローエキスキーズの23の出資が確定した8月8日からです。
細かい試算の部分は出資確定後に計算をしたので時系列的には前後しています。
一口馬主は儲からない、という話は十分理解した上で出資をしたものの、実際どうなのかと試算をしている内に書きたいことが増えてしまいました。
試算した結果と過去の統計から99%で赤字になる、という結果については実際のところ多少の条件付与で変わるところもありますが、9割方赤字になることは変わりません。この辺りの話はまた別な機会に記事するつもりです。
出資が確定してから約2ヶ月経過をして、出資馬については8月から10月の3度レポートが掲載されました。過去の例から2歳の3月頃までは月初の更新で、4月から2週間隔、5月から毎週更新となっているようでした。これはその馬の育成や入厩のタイミングによっても変わるかもしれません。
10月のレポート内容が期待感高まる内容で来月のレポートが待ち遠しいです。もちろん毎回良い内容とは限らないでしょうが、一喜一憂することについても楽しみになっています。
POGの場合は2歳のデビュー直前までは基本的に知らない馬です。1歳の今の時期からその馬について思いをはせることになるので、デビューする週には積もった想いで自分がどんな気持ちになるか今からちょっと怖いです。
なんとなく儲かる儲からないは二の次なんだな、という気持ちは日に日に強くなる感じがあります。
この趣味を楽しむことは出来ると確信はしていますが、金の切れ目が縁の切れ目の趣味ではあるので、日々の生活をしっかり守り続けていかないとな、と気を引き締めています。そういうところも含めて生活の張りにしていこうと思います。
だいぶ長文になりましたが、シルク・ホースクラブへの入会希望されている方向けになんらか参考になる部分があると幸いです。