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MT(マニュアルミッション)は篩(ふるい)の役割があった

絶滅危惧種

今や絶滅危惧種となった車のマニュアルミッション(以降MT)ですが
古くはAT限定免許なんてものは無くて、教習所では必ずMT車で
運転をしていました。
それでも数回はAT教習があったかもしれません。

今はAT車があるのでクラッチを踏む事も無く、ドライブに入れて
アクセルを踏めば勝手に走るので誰でも、大げさに言えば
子供でも運転できます。

車を盗んだ中学生

MTの車を盗もうとしてどうにも動かせず、あきらめてAT車を盗んだ
なんて事がありました。

自分が幼少の頃、父が運転する車でアクセルとブレーキはわかる。
ギアチェンジをしているのもわかるけれど、左足で踏んでいるのは
何だろう?
なんて思っていました。

クラッチ操作を理解して実際に運転し、ある程度訓練しないと
運転できない訳です。
これはある意味ふるい分けでしょう。

年寄りをふるい分け

病院で杖をついてよぼよぼとやっと歩き、途中躓いたり
休み休み歩いている年寄りを見かけて
「タクシーで来たか、送ってきてもらったのだろう」
と思い、見ていたら自分で車を運転して帰って行きました。

かなりの安全運転ではありましたが、正直言ってその
レベルの人が運転していたのでは、反応速度に
かなりの不安を感じます。

とっさの際、即座に反応し、力強く急ブレーキが踏めるとは思えません。

こんなのがうじゃうじゃと運転していると思ったら怖くて外も
おちおちと歩けず、このレベルの人ははっきり言って免許の
返納をしてもらいたい。

運転していたのはもちろんAT車でした。
あの脚ではMT車のクラッチは踏めないでしょう。

ほとんどがMT車だった頃ならば

クラッチが踏めなくなる=運転できない

となるので、このような人はふるいにかけられて、すでに運転して
いなかったはず。

クラッチが踏めない体になれば、自らもう運転できない歳に
なったのだなと理解できた訳です。

免許取得する人をふるい分け

AT限定免許が無い頃は免許を取得しようとしてもMT操作がうまく
できないからやめておこうという人がいました。

自ら運転に適していないからと取得をあきらめていたので、ふるい分け
されていたのです。

それでもがんばって免許を取得しに行ったならば、当然クラッチ操作をし
ギアチェンジしていた訳で、ギアやエンジンブレーキとは何か?
という講習を受けて「???」となっていても、実際にMT車を
運転すれば体感的になんとなく理解できたはず。

それでなんとか免許を取得、車はAT車を運転するにしてもクラッチ操作が
減る分運転に余裕が生まれるので、ギリギリでAT限定免許を取得した場合
よりも、より安全運転ができるのではないか?と思っています。

まあ、AT限定免許制度で免許取得人口が増えれば警察が儲かりますもんね。

あくまでも個人的な意見です。


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