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音楽の授業ってすごい!

ドイツで子育て中の日本人の方に言われたことがある。
「学校にピアノが無いのよ〜。ピアノでなくても何かほかの楽器があればいいんだけど、音楽を流すときはラジカセを使うから子どもにあまり良くない気がして・・・。」


それはおそらく、たまたまその方のお子さんが通っている学校に楽器が無かったとかそういう話であって、ドイツ全体に言えることでは無いだろう。


だけれど、その話を聞いて初めて気がついた。

日本では、保育園・幼稚園をはじめとして小学校、中学校と、(高校も?)多くの場合“本物の“ピアノがある。音楽学校でなくても、ごく普通の音楽の授業のためにピアノが用意されている。

そうしてそれを先生が弾き、それに合わせて生徒が歌ったり踊ったり。


小学校以上になると合唱祭、あるいは合唱コンクールなんてものを開催するところも多いと思う。学校の行事として運動会・文化祭の次に一般的といってもいいのではないか。

そういえば、卒業式で涙ながらに歌う合唱も定番だ。

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私が通っていた地元の小さな市立小学校では、音楽の先生がなぜかすごい数の楽器を持っていて、生徒はそれを使うことができた。

リコーダー、木琴、鉄琴、カスタネットなど割と一般的なものから、シンバル、トライアングル、キーボード、ドラム、アコーディオンなど、そしてトランペットやらトロンボーン、ホルン、サックス、フルートなどの管楽器も使って、小学生が一丁前に(弦なし)オーケストラで演奏した。


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管楽器はやっぱりカッコいいからか、やってみたい!という子の中で毎回争奪戦だった。(オーデションのようなものがあった気がする。)

一方で、あまりやる気のない子たちの中ではリコーダーやカスタネットなどのポジションを狙って、そこでもゆる〜く争いが起きていた。


春が近づいてくるとお琴を弾かせてもらえて、3月にはみんなで「さくら」を演奏し、お花見をするなんてこともあった。

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中学、高校になると吹奏楽部もある。
コンクールがあって、部員全員がものすごい情熱で自分の楽器を練習し、一丸となって自分たちの演奏を極めていく。



すごいと思う。


もちろん、全員が全員小さいころから音楽を学ぶべきだ!というわけではない。

ただ、ほんのちょっと興味を持った時にすぐに手を出せるところに楽器がある、音楽がある、という環境が当たり前のように用意されているのは素晴らしいと思う。


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世の中複雑になってきていて、オンラインスクールなどもじわじわと普及してきているが、どういう形であってもこういった個人の“感性“を育てるような、鉛筆と紙だけでは学べないことを学べる場というのは、無くならないでほしいなァと思った。



余談

以前、ピアノの体験レッスンに来てくださった方のお話。

ピアノを全く習ったことがなく、何も弾けないと言いながら「ド」の位置を既に知っていて、さらに「ドレミファソラシド」が弾けた。

どうして?!と思ったら、

「小学生の時に鍵盤ハーモニカで習ったのをまだ覚えている」

と。


鍵盤ハーモニカ!

あったなぁ!と懐かしく思い出しながら、そこでもまた「音楽の授業」のすごさを実感した。


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執筆 : S

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