写真集:モノクロコスモス(栃木県・益子)
なんか唐突に秋がやってきた気がします。何も準備していなかったので、毎年撮影している彼岸花は完全にスルーしてしまいました。
とはいえメインの紅葉までは少し時間があるので、ちょうど見頃を迎えていたコスモスを今年も撮影してきました。ただ例によってマンネリから抜け出しきれていないので、ちょっと味変して今回は全面モノクロ×オールドレンズの組み合わせに挑戦しています。
以前ご紹介したF1.0の組み合わせとグレイン・エフェクトの影響で、華やかな雰囲気にもレトロな雰囲気にもなります。明るすぎてピントが甘いのも、昔の写真のような演出になっている気もしますね。少しセピアに寄せても良かったかも。それはRAW現像で遊ぶ時にやってみます。
コスモスは基本的に群生する花だと思うものの、桜と異なり1輪だけ切り出してもしっかり絵になりますね。太陽の方を向いているので順光にはなるのですが、オールドレンズのフレアを入れようとするとどうしても裏からの写真となってしまうのがいつも悩みです。
彼岸花をスルーしてしまった原因の一つに、この所雨が続いていたというのがあります。その影響でコスモスも倒れていたりしたのですが、絨毯のように広がって花をつける形になっていて、それはそれで綺麗でした。
気がついたら日が落ちるのもだいぶ早くなり、低くて強い夕日を受けたSuper Takumarがいいフレアを出してくれます。経年劣化でレンズが黄変していることもあり、カラーで撮ると赤いリングが派手に映り込みます。モノクロだと色味が無い分表現に取り込みやすいですね。
モノクロ写真もたまに街スナップでやるのですが、光の使い方や明るさの取り方が全然違うのでいい勉強になります。その辺がカラー写真から色を抜くのとは違う所ですね。今回の写真もRAWでカラーに戻せるはずですが、普段以上にアンダーで撮っているので調整が大変そう。
それはそうと、毎年行っている益子のコスモス祭が去年で終わってしまいました。その代わり今年は道の駅ましこで開催していたのですが、去年までオブジェの1つだったどこでもドアが会場入口として現役張っていて安心しました。
【撮影情報】
カメラ:富士フィルム X-T5
レンズ:Super Takumar 50mm F1.4
撮影場所:栃木県 益子
撮影日:2024年10月14日