今はなぜ、こんなに結婚することが難しくなった?
こんにちは、渡辺さっちんです♪
『婚活』という言葉が生まれたのはいつ頃なのか知ってますか?今や、当たり前のように使ってますが、実は、2008年中央大学教授山田昌弘さんと女性のライフキャリア立役者、昭和女子大教授白河桃子さんが『「婚活」時代』を上梓、婚活ブームの火付け役として、このお2人が造語を考案したのです。
結婚活動(けっこんかつどう)は、結婚相手を見つけるための活動。略称は婚活(こんかつ)。日本においては、結婚を目指して恋愛相手を自力で探したり、見合いや結婚相談所を利用したりすることは2000年代以前から行われていた。「婚活」は就職活動(就活)に見立てて社会学者の山田昌弘が考案・提唱した造語である。
こんな前からあった言葉だとは思いませんでしたね...
山田さん曰く、「日本の結婚の実態を明らかにし、“結婚できないけれどしたい”という人をサポートすることが必要だと思った」という気持ちから『婚活』という造語を生み出したみたいですね。
社会現象からきている少子化、晩婚化をストップさせるには、この『婚活』をいかに成功させるかが、カギにもなっているわけなんです。
ところが、この『婚活』もなかなか思うようには行かない現実に阻まれて苦労している婚活男女が多いのではないでしょうか?
【婚活は就活と似てる!?】
『婚活』と『就活』は自己分析して、相手に自分を売り込む、つまり、気に入ってもらうという点は似ているように感じます。しかし、決定的に違うのは、『就活』は(家業を継ぐ人や一部の恵まれた人、起業家精神高い人などは別)生きてゆくためにはやむをえないが、『婚活』はそれとは違って、するかどうかは価値観次第、本人次第といえるのです。
10年20年前に比べれば、今の時代、テクノロジーの進化によって企業に属さなくても生きていくため手段はたくさん出てきました。個々人がプレーヤーになって収入を得る生き方をする人も増えてきた時代でもあります。
とは言え、2020年今春卒の高校生・大学生の就職率は3月末時点で98%というここ数年になく高数値をたたき出しています。すごいな!やはり、コロナ禍の中で民間企業に就職したり、公務員を目指したりする未来への安定を求めていることは、若者の中でも未だ”就職は王道”として根強いのです。
つまり、『就活』...社会情勢の変動があるにしても、生きていくためにはやむを得ない、という必要性からくる活動。一方で『婚活』はやっても、やらなくても自分の価値観で決めるという、二者択一が可能な活動。したがって、『就活』と『婚活』はここが大きな違いの1つなのです。
2000年前後は就職氷河期と言われていた時期があるように、『婚活』においても、表現は違うにしても、結婚したくてもし難くなっているという『婚活困難期』が到来しているといえるでしょう。
【婚活困難期は経済格差が起因!?】
『婚活』は個人の価値観に委ねられているとはいえ、こんな10年以上も『婚活』が活気づいている情勢なのは、やはり、”結婚=幸せ”という価値観を持っている女性が今も昔も変わらずいることだと思います。ですが、もちろん、その一方で”結婚だけが女の幸せではない”という考え方も、現実には増えていというのも事実です。
日本の近代社会において、
結婚とは、経済的安定と親密性が欠かせないものであった。
今もなお、この両方をパートナーに求める結婚観が色濃く残っているのです。ですが、若者たちの経済格差や日本ならではの「世間体」によって、それらの両者を満たすことが難しくなってきたからなのです。
つまり、女性は、結婚後の生活を保証する経済力を男性に期待し続けているから、余計に、結婚への道を狭めている要因でもあると思うのです。ですが、この結婚の価値観は、”親の背を見て子供は育つ”じゃないですが、親世代から植え付けられてきた考え方なので、あと数十年は変わらないかと思います。
【欧米の恋愛・結婚観は?】
ここでちょっと欧米での恋愛・結婚観を覗いてみました!欧米では、性的なパートナーは人間の幸せにおいて必要だけど、パートナーと結婚する必要はないし、ずっと同じパートナーと一緒にいる必要もない、と考えている人が多いようです。
そうゆう意味で、結婚する人が減った、つまり、結婚に対して重きを置いてないために、事実婚や同棲が増えているようです。視点を変えると、結婚は減ったけど、パートナーは幸せのためには必要という恋愛観、すなわち親密性は減っていないのです。
また、欧米では、成人すると男性も女性も経済的自立を求められる社会のため、結婚しても女性は、パートナーとは別々の財布で生計を立てることが基本スタイルのようです。
しかし日本では、事実婚や同棲が好まれないだけでなく、「貧乏な恋愛ならしたくない」という意識が強いので、恋愛そのものが減ってしまったのです。そして、パートナーがいなくても、それなりに楽しく生活できる仕組みが日本にはたくさんあることも、恋愛に消極的な人も多いんだと思います。
【欧米と日本の恋愛・結婚観比較】
欧米と日本における恋愛・結婚観の違い...
欧米では...❶結婚は不要❷幸せのためには性的なパートナーは必要❸女性は結婚後も経済的自立をする社会→パートナーの収入や職業に依存しない
日本では...❶結婚は絶対ではない❷幸せの尺度がパートナーor娯楽産業の謳歌or異次元世界への没頭❸女性は結婚後、経済的安定を求める→パートナーに依存、それがステータスと認識
【婚活困難期の要因】
こうまとめてみますと、❷と❸が婚活困難期と言われる起因といえるのではないでしょうか?
日本の女性はパートナーに経済的安定を求め、相手に幸せにしてもらおうという姿勢であること。そして、相手の職業や収入で生活できるのよ!という依存型ステータス意識が、周りへのアピール...すなわち、勝ち組的な感覚を満たすことが幸せの1つと捉えているところに問題があるのかと感じます。
なのに、男性側はといえば、社会情勢の変化に伴い、所得格差が大きく開き、女性が求める収入を得ている若者が少ないのに、経済的な一面だけ全面にしている。だから、思うような相手がいないと理想と現実のギャップに悩み、婚活は難しいと感じてしまう一因になっているのです。
また、日本の娯楽産業の台頭により、男性は生身の異性がいなくても、ポルノやキャバクラ、そしてアニメやゲームなど、バーチャルな二次元表象の異性との親密な関係がいくらでも実現できます。ライブに行ってアイドルに恋をする若者も多い。だからパートナーがいなくても、それなりに楽しく生きられるのです。パートナーなしでも親密性が手に入れられるのが、現代の日本であるのです。
さらには、「パラサイト・シングル」と呼ばれる、親とずっと同居する若者は多く、いや、若者だけはなく、40代50代でも独身のままで、実家暮らしの男性は多くいます。朝、晩の食事は高齢の母親がいそいそと作ってくれ、給料のほとんどは、自分の趣味に充てて、それなりに楽しく豊かな暮らしをしている男性もいます。
つまり異性のパートナーなしでも、肩身の狭い思いをすることはない社会になりつつあります(世間体を気にしない人であれば)。生身の異性との恋愛や結婚であれば、いろいろ面倒くさいことも多々あるので、「恋愛はコスパが悪い」という感覚の若者もいるようですね。
恋愛・結婚は面倒という意識が出てきている男性陣が増えているとなると、それだけ経験不足...恋愛下手な若者も多いのです。となると、女性がどんなに頑張って婚活しても、やはり、恋愛下手な男性に惹かれるというのは難しいように思います。
【まとめ】
色々な視点で見てみると、婚活女性は、収入や職業、未来への安定を男性ばかりに期待するのではなく、自分も経済的自立の意識も忘れずに、スペック以外での内面的な要素を見つけ出すことに、エネルギーを注ぐことが大事だと思います。また、自分も相手に価値あることを与えてあげる...そんな意識もあるといいと思いますね。
それをすることで、自分の価値観もアップして、より輝くオーラを放つので、自然に理想のパートナーを引き寄せるパワーが生まれ、あなたが求める幸せキップへの近道になるだろうと私は感じます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪