【EPS.5】約500名が来場したホームゲームでSHIBUYA CITY FCは何を表現できたのか?
社長の魂胆、気付けばEPS.4から2ヶ月空いてしまいましたが気を取り直して先日の渋谷区スポーツセンターで開催されたホームゲーム、東京都リーグ1部1st STAGE第8節について。
チームはこれまで7連勝で20チーム中唯一の全勝、2nd STAGEへの進出を決めていましたが、ホーム渋谷区での開催は今年初で、日頃から応援してくださっている方々、地域の方々に今年の好調のチームをお披露目する非常に重要な試合と位置付け事前に選手スタッフの士気を高めこの試合に臨みました。
結果は5-0の快勝。首位での1st STAGE突破が決まり、戸田さんが指導する新チームになって21試合(練習試合含む)負けなしの結果となりました。
当日の雰囲気、ゲーム内容をハイライトでご覧になった上で記事を読み進めていただけますと幸いです。
ホームゲームが重要な3つの理由
僕たちSHIBUYA CITY FCにとって、この渋谷開催のホームゲームには3つの重要な意味合いがありました。
一つは先述の通り、応援してくださっている方々のおかげでトレーニング、試合ができていることへの感謝の気持ちを伝えること、そして今年のエネルギーを直接近くで観戦いただき、よりクラブのことを応援してもらうことです。
東京都リーグといえど休日に都心で抑えられるグランドが非常に少ないため公式戦は東京都外へ遠征することが非常に多く、また新型コロナウイルスの影響で非公開とせざるを得ない会場があり、直接試合を観戦していただける機会が限られています。
スポンサー企業様は何にお金を出しているのか。地元地域にサッカークラブが存在するとどんなことが起きるのか、応援しているクラブは周囲にどんな影響を与えるのか。皆様にクラブの存在意義をお見せする貴重な機会が、このホームゲームになります。
渋谷駅周辺をジャックしたサッカーフェス"FOOTBALL JAM"や地域貢献活動、クリエイティブに拘ったブランディングやプロモーションの根幹にはサッカーが強いこと。そして夢に向かって突き進み、勢いよくカテゴリーを上がっていくドラマ性が必要不可欠です。
2つ目に、SHIBUYA CITY FCの試合をエンターテイメントとして成立させる訓練です。Jリーグのトップクラブの試合であっても、知らない選手・チームの試合を90分間見続けることは、人によっては退屈で、ショーとして成立しないケースがあります。
映画に美術館、サウナやキャンプ、ショッピングモールや動物園など、休日を充実させる様々な娯楽施設が存在する上に、近年YouTubeやTikTok、Amazon Prime VideoやNETFLIXなど、外にすら出なくても楽しめるコンテンツが溢れ、「そんな中でサッカーを応援する」選択を取ってもらわないといけません。
渋谷を本拠地にする僕たちにとってライバルは相手チームではなく「コンテンツ過多」な多様化する現代エンターテイメントたちとも言えるかもしれません。
そんな中で「おもしろかったから、また次の試合も観に行きたい!」と思ってもらえる試合、会場の雰囲気、来場者への心配り、事前の情報が必要になってきます。
「訓練」と表現したのは、試合を重ねるごとに反省を繰り返し、アップデートしていくことが求められ、クラブが大きくなっても常にこのマインドを忘れてはいけないからです。今年は3試合も渋谷で試合ができるので、次の試合、またその次の試合、と、常にアップデートしながらお届けできればと思います。
実は戸田さんにコーチとして加わっていただく前、就任の打診をお願いした2022年1月にこの話しをさせていただいていました。渋谷のサッカークラブは既存ファンと新規ファンの割合が他クラブと比較し後者に偏る可能性すらある。「90分飽きさせない、アグレッシブなサッカー」を追求したい。今のSHIBUYA CITYのフットボール論の原点です。
3つ目に、選手やスタッフへの影響です。今年10名以上の新加入選手がプレーしていますが、彼らにとって200社近いスポンサーがサポートしてくださっていること、地元住民の方々に熱烈に応援してくださっていること、そしてクラブの急成長を期待してくれている人々がたくさんいることを体感できる場面はあまり多くありませんでした。
すでに応援してくださっている方は来場いただいた500名どころではないですが、このホームゲームでクラブでプレーする意義を感じてもらえればと思っていました。
また選手の数名を指導者として派遣させていただいている渋谷東部JFC、富ヶ谷サッカークラブ、FCトリプレッタの子供たちが計100名ほど応援に駆けつけてくれました。地元のサッカーチームでプレーする大人たちは、子供たちにとってJリーガーよりも大きな夢や感動を与えられる存在なはずです。文字通り間近でプレーを観れることの喜びや興奮を、子供たちの表情から改めて痛感しました。
ホームゲームへの準備
備忘録的に、どんな準備や企画を準備したのかを書き示しておきたいと思います。
上記踏まえ、まず来場いただく方々にお声がけをしました。スポンサー企業様とその社員さん、行政・地域の方々、少年団のこどもたちとその親御さん、SNSなどでフォローいただいている方々、選手の家族や友人。
会場キャパ的には500名-700名くらいが適正で、それ以上入ってしまうと試合が観づらかったり観戦予防の観点からリスクも生じる状況ということもあり。リリースしてからあっさりと人数に達した印象でした。
ホームゲーム用のチラシ&チケットを作成。スポンサー企業様にお渡しに回り、渋谷区内の全町会、小学校へ配布、サッカー少年団の子どもたちにお届けに上がったりしました。
また前週に笹塚のフレンテ笹塚さんにて「SHIBUYA CITY FC展」を実施させていただき、そこでもホームゲームの告知を。
観戦は無料、コロナ対策に加え事前に人数を把握するため申込を必須とし、来場者には事前に情報の記入をいただきました。7/24(日)の来場申し込みも絶賛受付中ですので、下記のフォームからご記入ください。
#渋谷を白く染めろ と銘打って、来場者の皆様にクラブカラーである「白」のドレスコードで来ていただくことの呼びかけました。ユニフォームを割引で購入できるキャンペーンも。
実際多くの方々が白シャツで来場していただき、渋谷が白く染まった1日になりました。
先週の酷暑が続き暑さ対策も必要だったため、スポンサー様や渋谷区サッカー協会、渋谷区の中学校(代々木中学校)からテントをお借りし、来場者用の日除けテント、両チーム選手用にベンチ&控えテントを用意しました。
またスポンサーの伊藤園様より健康ミネラルむぎ茶、どぶ漬けを提供いただき、来場者の皆様に配布させていただきました。伊藤園様、ありがとうございました!
また、ホームゲーム限定応援パックとして「チケット風記念紙」「シートクッション機能付きバッグ」をお渡しするホームゲーム限定の2,000円パックをご用意しました。事前購入で当日会場にてお渡しする流れでしたが、こちら告知不足でまだ少数しか販売できておらず反省。ぜひ24日会場にいらっしゃる方はチェックしてみてください。
あとは日々クラブの公式SNSでホームゲーム告知を繰り返し、また選手たちにもその拡散、声かけに協力してもらいました。選手の家族、彼女やパートナー、友人の方々も多く来場してくれたようで、非常に嬉しく思います。
今回のマッチデースポンサーはユニフォームパンツにロゴを掲載させていただいている、インターネット広告事業を展開するFUSION様。SHIBUYA CITY FC×FUSIONのコラボタオルを制作し、先着で子どもたちへプレゼントしました。
そして今回初めて、スタジアムDJをお呼びし会場を盛り上げていただきました。日頃からサッカー仲間としてお世話になっている、FC町田ゼルビアのスタジアムDJとしても活躍する和田タスク君に来ていただきました。
スタジアムDJがいるだけで、全く別物ですね…。24日もタスク君に会場を盛り上げていただきます!タスク君とのご縁をいただいたラッパーのGAKU-MCさんも会場に遊びに来てくれました。
長谷部渋谷区長に参加いただき、両チームへの激励のコメントと審判団へのキックインセレモニーを行っていただきました。
ハーフタイムにはスポンサー企業様、FiNANCiEのSHIBUYA CITYトークンホルダー様の中から選ばれた4名様とPK対決を行いました。見事、ユニフォーム背中上にロゴを掲載させていただいているオーチュー様から常務取締役 平野さんがSHIBUYA CITY FCのGK前川天良選手からゴールを奪いました!
通常の試合同様にYouTubeでのライブ配信も実施し、またフォトグラファーとビデオグラファーのチームにしっかりとホームゲームの様子をカメラにおさめてもらい、アウトプットに繋げています。みんないつも本当にありがとう。
そして今回、日本代表の試合なども撮影するカメラマン、大木雄介さんが試合の様子を撮影、写真提供をしてくださいました。大木さん、素敵なお写真ありがとうございました!
試合後は、阿部翔平 選手兼監督、戸田和幸テクニカルダイレクター兼コーチ、宮崎泰右キャプテンにインタビューを行い、来場者の皆様との集合写真、また選手によるお見送りをさせていただきました。
前日の荷物搬入をお許しいただき多くのわがままを「渋谷の人たちのためになるなら」と聞いてくださった渋谷区スポーツセンター様(&指定管理されているティップネス様)、マッチデースポンサーのFUSION様はじめ、日頃からサポートしてくださっているスポンサー、パートナーの皆様のおかげで無事素晴らしい1日と創ることができました。
スタッフのみんなもありがとう。「運営しているスタッフが一番楽しい」と言ってもらえる状態を1日でも早く作れるよう、がんばります。
ホームゲームで何を表現できたか?
試合後に来場者の方々にアンケートをお願いしており、100名以上の方から回答をいただきました。ホームゲームに満足していただけた方、次の試合もいきたい!とコメントいただいた方が非常に多かったため、クラブの目指していたことは大方達成できた部分もあるかと思いつつ、改善点は山ほど存在するので24日に向けて急ピッチで対策していきます。
来場者に楽しんでいただけたのはピッチで躍動した選手たちのおかげである部分が非常に大きく、運営サイドとピッチサイドはいつも連携し合い、共にエンターテイメントを創る同志だと強く実感しました。
何を表現できたか。それは今すぐにわかることでもなく、きっとこのホームゲームがクラブの長く続く歴史、そして今後大きく規模を拡大する未来において、ターニングポイントになる試合になったのではないかと思います。
最も伝えたいこと。それはSHIBUYA CITY FCは、未来あるクラブだということです。Jリーグ入りまで最短4年。J1まで6年。ここから、どんどん大きな夢、ビジョンを達成するために前進していきます。会場に来てくれた皆様とその道を共に歩みたい。そう思っています!
このクラブが描く、始まったばかりのドラマの一員になっていただくためにも、7/24(日)、皆様ぜひホームゲームに足を運んでいただければ幸いです。