海外サッカー名作インサート Panini Calcio Cards Grandi
PaniniのKaboomといえば各スポーツを跨いで人気インサートとして確固たる地位を築いてます。あれだけの人気があれば「名作インサート」といっても違和感ないですよね。
でも海外サッカーの名作インサートという括りで考えると、Panini Calcio CardsのGrandiもそこに含めていいのではと思うわけです。もちろんプライスはKaboomにまったく及びませんけども。
Grandiは初登場のCalcio 99から2005まで7年間も継続してリリースされました。1980~2013年のプレモダン期でこれだけ続いた海外サッカーカードのインサートは他に無いのでは?この事実だけでも特筆すべき存在で、ちょうど手元に各年度が揃っているのでここらでまとめておこうと。
Calcio Cards 1998-1999
Grandiが初登場したのがこのCalcio 99。Calcioシリーズ自体は1994-1995シーズンからリリースされており似たようなデザインのカードもありましたが、Grandiは他のカードよりもやや厚みがあり1BOXに1枚のオッズで封入されたインサートでした。
Grandiはここから7年間で合計60種類もありますが、怪物ロナウドは初年度のCalcio 99のみ収録。逆にデルピエロとバティストゥータは最多となる5回もカード化されています。
Calcio Cards 1999-2000
シリーズ唯一の横型デザイン。個別のシリアルは刻印されていませんが発行枚数を表す1/1200の記載があります。大胆な写真と凝ったデザインでファンも多いカードですね。
ただし収録選手が前年の10から5と半減してしまい、ロナウドとジダンが外れてしまったのが今となっては悔やまれます。前年とおなじ10選手で各600枚とするのは無理だったんでしょうか?
Calcio Cards 2000-2001
ZidaneのGrandiカードがリリースされた最後のシリーズ。金箔で縁取りされた豪華仕様のカードで、背景写真はカラフルに加工され全体的に高級感があります。ただ黒を基調としているので表面やエッジ部分に劣化があれば色あせのようになって目立ちやすくなってしまいました。
PSA10が難しいシリーズをひとつ選ぶとすれば個人的にはこのCalcio 2001を挙げます。
Calcio Cards 2001-2002
収録選手は3年ぶりに10名に戻りましたが、前年までの豪華仕様とは対照的にCalcio 2002では一気に特別感が薄れるデザインになってしまいました。ほぼ同じ加工で別のインサートも収録されていたのでなおさらです。
この2002以降は特別感の薄いデザイン・加工だったりそれまでよりも出やすいオッズだったりするので、個人的には99・2000・2001がTOP3だと思います。
Calcio Cards 2002-2003
Calcio 2003も前年とおなじく他のインサートと差別化されていないデザインと加工で存在感が薄いです。2002と2003はちょっとした低迷期ですね。
ただ2002と2003にはメモラやオートも封入されていたので、商品自体は非常に魅力があるシリーズでした。その煽りを受けて軽視されたのかもしれません。
Calcio Cards 2003-2004
2年続いた低迷期からCalcio 2004はデザインを刷新。初年度を思わせるラメ加工が復活しました。ただしオッズは1BOXから複数枚出現するほど出やすかったので、その点でやや特別感が薄くなっている印象です。
シェフチェンコは2001以来となる復帰を果たし、セリエAで長く活躍してきたブッフォンがようやく初収録となりました。
Calcio Cards 2004-2005
2005でリニューアルされたデザインはかっこいいのですが、ホロ加工に2種類の写真の組み合わせというのはありふれたデザインともいえるかもしれません。そしてGrandiカードはこのCalcio 2005が最後となりました。
マルディーニ、シェフチェンコ、トッティといった当時ベテランの選手たちが収録された一方で、アドリアーノやイブラヒモビッチ、カカなど新世代の選手も収録されました。
以上がPanini Calcio Cardsに封入されたGrandiカードの7年分まとめです。昔から集められていた方には懐かしいなと思っていただければ、ほとんど知らなかったという人には少しでも認知していただければ幸いです。
Paniniがもし復刻封入とかやってくれた日には大歓喜ですが、その時はぜひ99・2000・2001のどれかでお願いします。
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