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香りからパフォーマンス最大化を目指す!フェンシングエペ日本代表 見延和靖選手とつくる「勝利の秘訣の香り」開発レポート

皆さんは、大切な勝負事の前に嗅ぐ香り、リラックスするために嗅ぐ香りなどはありますか?嗅覚は、視覚や聴覚と違い本能や情動をつかさどる脳の部分に直接作用し、情緒や感覚に即効性のある変化をもたらすと言われています。そのため、自身に適した香りを嗅ぐことで効果が期待できます。

2021年夏に発足したSPORTS × KAORIUMでは、 フェンシングエペ日本代表 見延 和靖選手を「Chief Sports Officer」に迎え 、スポーツ領域において香りを言語化するAIシステム「KAORIUM (カオリウム)」を活用することで、嗅覚を刺激しアスリートのパフォーマンス最大化を目指すプロジェクトを実施しました。今回は、大切な試合でパフォーマンスを最大限に引き出すため見延選手と共同で開発した「KAORIUM オリジナルアロマブレンド」の開発レポートをお届けします。

香り効果でアスリートのパフォーマンス最大化に挑戦

スポーツはどの競技でも集中力や感性が必要です。試合時のパフォーマンスを最大化するためには、身体面はもちろん精神面も数日前から整え、リラックスさせておく必要があります。今回は見延選手と共に、香りを言語化するAIシステム「KAORIUM」を活用し、アスリートが自宅で過ごす際やオフの時間に最高にリラックスできる、個々にパーソナライズされた香りの開発に挑戦しました。

個人別の最適な香りづくりを実現する“香りを言語化するAI”

嗅覚は、視覚や聴覚と違い本能や情動をつかさどる大脳辺縁系に直接作用し、情緒や感覚に即効性のある変化をもたらします。そのため、自身に適した香りを嗅ぐことで効果が期待できます。しかし、香りは一人ひとり感じ方が異なるため、他の人に効果のある香りでも共通の効果を得ることが非常に困難です。

KAORIUMは、人の香りの感じ方を学習し、香りと言葉を相互に変換するAIシステム。KAORIUMを活用すると、香りと言葉を紐づけ好きな香りを言語化することで、「香り選びの軸」が見つかり、個人別に効果的な香りを探しだすことが可能になります。

見延選手には、様々なジャンルの香りを試して頂き、自分の好きな香りの「キーワード」をKAORIUMによって抽出。そのキーワードのイメージを持つ、「パチュリ」や「ゼラニウム」などの香りを調合し、イメージに合う香りへと近づけて行きました。

見延選手の自分史上最高の香りが完成

フェンシングは、瞬時の状況判断や繊細な感覚が要求される競技。見延選手はメンタリティやコンディションを整えるため、ご自宅や遠征先の空間で、数多くの香りを試してきましたが、本当にぴったりくる香りにはまだ出会えていなかったそうです。今回はKAORIUMを活用し、見延選手の「リラックス」をイメージさせる香りと言葉を紐づけていくことで、見延選手に本質的にマッチしたオリジナルアロマブレンドが完成しました。

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見延選手 コメントレポート

オリジナルアロマブレンドの開発を終えた見延選手に、取り組みについてや完成した香りへの感想を伺いました。

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「試合前の空間づくり」としてコンディショニングの整え方
アスリートは極限まで身体能力や自分を突き詰めて、限界を超えていくのが職業なので、五感をどれくらい研ぎ澄ませるかというところが重要です。年間たくさんの試合があり、海外のホテルを拠点に気候や環境が変わる中で、同じパフォーマンスを発揮しなくてはいけない。コンディションを整えるのに、空間づくりが大切で特に香りは重要です。ホテルではまず部屋を換気し、自宅で使用しているものと同じ香りにします。海外遠征でも日本で使っている同じ洗剤を持っていきます。それにより、試合前日の心の整え方や、寝つき方も変わります。香りは、リラックスするために非常に大事です。

これまでの「香り」選びの課題
これまでも自分に合う香りの要素を探していましたが、しっくりくるものにはまだ出会えていませんでした。雑貨屋さんに行って片っ端から一つひとつ香りを嗅いでいって、気に入ったものもありましたけれど、どこか100%ぴったりくる香りに出会えたことはなかったです。

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KAORIUMによって引き出された自分だけの「香りの軸」
「みずみずしい香り」といっても、人それぞれ感じ方や経験があって、自分の記憶をみなさんに共有して香りを探っていくというのが難しいと思っていました。膨大な言語が詰まったKAORIUMを活用していくことで、自分が思っている感覚と言葉と香りを一致させていくことができました。最初は「華やかさ」が欲しいというイメージがあったのですが、感覚のズレがありました。素敵だなと思った「パチュリ」という香りから、「雅やかな」香りという言葉を知り、自分の求めている香りに近づき、まとまるという感覚になりました。

正直、ここまでしっくりくるものに出会えるとは思わなかった。改めて家にあるものの香りの要素を見てみると、その香りと似ているものが入っていました。自分はこういう香りが好きだなという明確な軸に気づけたことは大きいです。

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オリジナルアロマブレンドの開発を終えて!
試合に向けた適度な緊張感を持ったリラックスできる香りづくりというテーマがあったので、ただリラックスをするだけではなく、そのなかに程よい緊張感もあるような香りが欲しいと思っていました。いい香りで安らぐところはあるけれど、時々高揚するような高まりも入ってくるような。

今回、ここまで自分の理想の香りが出来上がるとは想像していませんでした。みんなに自慢したいくらいの自分にとってお気に入りとなるような香りに仕上がりました。試合中に滞在するホテルは、この香りで満たしたいと思います。

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Chief Sports Officerプロフィール

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見延 和靖 選手
NEXUS FENCING CLUB所属。高校時代に父親の勧めでフェンシングを始める。当初はフルーレ、エペを両立していたが、大学入学後エペに専念。主要学生大会での優勝に加え、広州アジア大会団体戦で銅メダルを獲得。NEXUS株式会社入社後は、五輪出場を目指し、イタリアへ単身武者修行も実行。力をつけ、日本男子エペ個人では初のワールドカップ優勝を成し遂げる。’16年のリオ五輪では悲願の個人戦出場、6位入賞を果たした。その後も輝かしい記録を打ち立て、2018-19シーズンでは、ワールドカップ1勝、グランプリ2勝し、世界ランキング1位で、日本フェンシング界史上初の年間王者に輝き、2020年よりJOCシンボルアスリートにも選出。名実ともに日本のトップフェンサーとして東京五輪出場・団体戦で金メダル獲得。



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