behind the scenery - ③デザインの方向性が決まるまで
こんにちは、コピーライターの杉浦です。
カメラバッグ開発の裏側をお届けする、「behind the scenery」第三回は、カメラバックパックの「デザインの方向性」が決まるまでに行われた話し合いを振り返っていきたいと思います。
普段使いもできる「カメラバッグっぽくない、カメラバッグがあったらいいよね」という話から始まった、sceneryの「camera backpack」構想。では、そもそも「カメラバッグっぽさ」ってなんだろう?チームミーティングを進めていく中で、そんな疑問をもっと具体的にイメージしていくことが必要になってきました。前回の記事はこちら。
そこで、「カメラバッグっぽさ」の正体を突き止めるため、各々で
※イメージマップを作って発表することになりました。
※イメージマップという言葉は、業界によってさまざまな意味や使い方がありますが、ここでは、各々が思い描くデザインの参考画像を集めてマッピングしていき、言葉では表現しきれない具体的な目標のイメージ像を明確にしたもの。…という意味で使っています。
みんなの認識を擦り合わせていくと「カメラバッグっぽさ」の正体が徐々に可視化されていきました。まとめると、「形がしっかりしていて大きめ」であること。そして「表面の生地がしっかり張っている」こと、さらに「レンズなどがたくさん収納できるよう、機能がそのまま現れたような形状」をしているという3つです。そこから逆算し、「カメラバッグっぽくない」デザインを実現するためには、どんな要素が必要なのかを導き出して行きました。
そして、ミーティングを重ねた結果、目指すべき方向性が定まっていきます。キーワードとなったのが、「適度な素材の柔らかさ」でした。つまり、「カメラバッグっぽくない、カメラバッグ」を実現させるデザインの方向性として、非常に重要なのが「内側はカメラは守れる構造だけど、外側は柔らかいプロダクトの質感」であること。これをどう表現していくかが、もっとも重要な課題になってくるということがわかりました。
重厚なカメラバッグっぽい印象を抑えつつも、機能とデザイン性を両立させていくためには、どんな工夫が必要になってくるのか…。幾度もミーティングを重ねて、ついに具体的な形の構想へと進んでいきます。次回の「behind the scenery」④は、ke shi ki のディレクターでもあり、scenery「camera backpack」のデザインを手掛ける瑠璃さんから、詳しい機能や普段使いを意識したデザインについて直接お話を伺いながら、初公開となる「camera backpack」の構造を、大解剖していきたいと思います。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
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