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てぶくろ

部屋なのに手袋。寒すぎて。
布団かぶってるから体はあったかいけど、スマホをいじっていると手だけは布団の外に出ているから寒い。

手袋の話を3つ。

小学校の頃、帰りの会で早く帰りたくて手袋をしていた。

それを当時の担任に見つかって、「部屋の中で手袋をするのは貴族で、それは私は家事をしませんという意思表示なのだ」と教わった。
多分担任が言いたかったのは、部屋の中で手袋はするものではないということ。
それは分かっていたけれど、子どもながらに担任の言い方はとてもイラッとした。

その人は小学4年生から6年生の3年間も私の担任だった。
女の先生でサバサバしていて気さくで、最初はとっつきやすくて好きだったんだけど、途中から色んな違和感があって嫌いになった。
多感な時期の子どもが、というか、私が嫌だと思うこと全部やってくれる先生だった。

ストレートに注意すればいいのになんか回りくどく、嫌味っぽく言うところとか、私みたいな真面目ちゃんはあまり興味がなさそうでちょっとやんちゃな子とかが先生は好きなんだと11、2歳くらいの私に分かってしまうような言動とか。
あと極めつけは子どもの前で「なんで言うことをきいてくれないのか」と泣いたこと。
それからクラスメイトたちは先生を泣かせないように(?)少し大人しくなった。
その場面を見て先生のことを軽蔑するようになった。そんなやり方で子どもを支配するなんてって。

嫌な子どもだと我ながら思う。

けど、その頃に持った違和感は今もずっと続いているような気がする。

あと、その先生と自分は考え方とか話し方とか実は似ているんじゃないかと思ってしまって自分が嫌になったりもする。

次の話は今私がしている手袋について。

私は子供の頃いじられキャラだった。
おしゃれに無頓着だった私が着る洋服は、いつもちぐはぐでダサいものだったかもしれない。
それを毎回毎回バカにされて、私は自分で選ぶもの、自分の着るものに自信が持てなくなってしまった。

何を着てもバカにされるんじゃないかと思う。それは今でも続いている。

そんな中で編み出した方法。

一つ目は友人に洋服を選んでもらうこと。
そうすることで選んだのは自分じゃないからどんなに貶されても責任転嫁ができる。
あとは「友達が選んでくれたんだけどなぁ」と言えばその友達を影でけなしているようになるから、ちょっとヤバいと思ってくれるかなと思って、そんな手をたまに使う。

二つ目がアーティストのグッズを使うこと。
この手袋は私が一番好きなバンド、シナリオアートの公式グッズだ。
私が着る服にはシナリオアートの公式グッズの洋服がたくさんある。
それを着ていれば、シナリオアートに貢献することもできるし、

ダサいと言われたとしても好きなバンドのグッズだと言えば着ている理由になるし。

そうそう、楽チン楽チン。

って、考えながら洋服着るの本当に面倒くさい。
自分が好きな洋服を着たい、けどその気持ちを、昔のトラウマが邪魔をする

そんなことを言う友達とはもう縁を切ったし、周りも大人になって、無闇に貶す人はいなくなった。
それはいいんだけど、やっぱり言われたことって消えない。

嫌だなぁ。過去の嫌な記憶全部消したいなぁ。

最後のお話は、絵本。
『てぶくろをかいに』が好きだったって話。
好きだったってだけなんだけど。
ほっこりするよね。
何かジメジメした話ばかりしてしまったから、最後くらい、ちょっと可愛らしく終わろうと思って、ネ。


--------キリトリ線--------

手袋の下の爪が今とってもかわいいことになってるんだ〜。


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