すきなもの備忘録Vol.3 サムパラ

またこれかよって感じですね。まあサマパラのレポが書きたくて初めたからいいんだけど。

本日は!7 MEN 侍!!
7 MEN 侍のSummerParadise、通称サムパラです。
8/11の15:00、12の15:00、18:00と3回公演観ました。だいぶ感情が昂っているので大変読みにくいかもしれません。

まずざっくりと。
7 MEN 侍はバンドスタイルを軸とするユニットです。今の体制になってから初となる単独公演。そして、初となるオリジナル曲を引っ提げてのライブとなりました。

刀を携えた6人(7 MEN 侍だけど6人組)のシルエットから始まり、刀を蹴飛ばし投げ飛ばし、一人ひとりカメラにアピールしていきます。みんな目をギラギラとさせて正に戦いにでている侍のよう。
刀からマイク、楽器に持ち替え、初のオリジナル曲『サムダマ』からバンドスタイルの曲を立て続けに4曲、その後矢花黎のソロ、本髙克樹のソロ、もう一曲バンドスタイルで行い、前半戦終了。
前半はあくまでバンドとして、ロックにひたむきに音を奏でる侍たち。初のオリジナル曲となった『サムダマ』は男臭く前に進もうとする「侍魂」を歌ったものですが、歌詞はキャッチーでジャニーズを感じられるもの。曲はだいぶかっこよかったです。カバーも男闘呼組の『DAYBREAK』や関ジャ二∞の『侍唄』など、少しばかり男臭い曲が続きます。がなり声やシャウトなど、安定しているとは言えないかもしれないが、ライブ感溢れる歌声に心を打たれました。
ソロはちょっと色々言いたいことがあるから後にします。なんかね、ヤバいから。

毎度トンチキなMCが終われば一転してアイドルに。このMCで暴れ回る狂犬こと佐々木大光が曲始まる瞬間にカメラに抜かれる顔がめちゃくちゃかっこよくて、切り替え方が素晴らしかった。
アイドルらしく歌って踊ったのは5曲のみ。その間に中村嶺亜、佐々木大光、菅田琳寧、今野大輝のソロが入っていました。この4人はだいぶアイドルだったな。
かっこいいダンスで魅せる『DANGER』、オシャレな雰囲気の『Right moves』、わちゃわちゃな『罪と夏』、唯一スケボーを披露した『Other side』ファンとコールを楽しめるように作られた『I Scream Night』と、バンドとは違った様々な顔を見せてきます。ダンス曲は今までの定番をほぼ封印。
私は新しくセトリ入りした『DANGER』と『Right moves』はとても7 MEN 侍に合っていると感じました。後半の3曲はメンバー同士絡み合ったりボケたりボケたり。等身大の青年たちを見ました。

7 MEN 侍は最年長の中村嶺亜がスケボーの日本代表をめざしていたこともあり、スケボーも武器として持つのですが、なかなか披露する場が無く。今回も久々に見ましたが、やはりまだメンバー間でスキルに差がありすぎること、ステージが狭くてスケボーを魅せられる構成が作りにくいことなどからあまり見栄えも良くないのかなと感じました。
もっともっとでかいドーム級の所ならかっこいいパフォーマンス見られるかしら。ジャニーズのお家芸であるローラースケートとは違ってあまり細かい動きができないし、前例もないので難しいのかもしれないと思います。でも、本物の武器になったらとても強いだろうな。

その後またバンドスタイルへと戻り、彼らの代名詞でもあるタッキー&翼の『SAMURAI』、その次に持ってきたのがKing&Princeの『シンデレラガール』、、!?!?
バンドスタイルでのシンデレラガールです。さっきまで侍として攻撃的に睨みつけてきた6人が王子としてニコニコ演奏します。矢花黎だけシンデレラガールをがなり声で歌ってたのでまだ侍モードです。そんな所が好きよ。矢花黎。
菅田琳寧のシンデレラガールの思い出MCからラストスパート、『rockin'』と『JUMBO』で最上級まで盛り上がり、最後にもう一度『サムダマ』を持ってきて終了。
なのですが、最終公演では終わり方がよく言えばロック、悪くいえばだいぶ無法地帯でした。
ベース担当のはずの矢花がドラムを奪い、なぜかギター担当の嶺亜さんはギターを捨てベースをいじる本髙に(この人もキーボード担当のはずだが、、?)向かって「おい!貸せよ!!」と怒鳴り(まあまあ怖かった)いつも無表情でクールな今野は「終わらせんじゃねぇ!!」と叫びながらギターをかき鳴らし。このサマパラを終わらせまいとする気迫が全員にあって、なかなかカオスでした。正直あまりロックに触れていないファンはついていけなかったのではなかろうか。
この映像を見ながら、ああ、私が好きなグループはこんな感じかーと思いながら、ちょっと面白がってました。
全部通してだいぶアウトローで7 MEN 侍のパワーを感じる1時間半でした。終わらせねえといいながらきっちり規定の1時間半で終わってました。えらい。

ここからはメンバーごとに少しずつ。ソロに関してはだいぶメンバーのキャラが際立ったものになっていました。

中村嶺亜

圧倒的アイドル最年長中村嶺亜。ソロに選んだのはHey! Say! JUMP、有岡大貴くんのソロ曲「Bubble Gum」
ピンクを基調にした可愛らしい衣装、ポップな可愛いダンス、曲と彼自身にあった甘くて可愛らしいパフォーマンスでした。
ライトを使って風船ガムを表現したり、最後にガムを踏んだ演出があったり、なかなか凝った演出を考えていたのも、アイドルだなと感じさせます。最後毎回違うあざとさを持ってくるのも。完璧なアイドル。
だけどソロじゃなくてバンドスタイルの時はバンドマンの人格が現れるようで、睨みつけたりざらついた声にしたり、シーンごとにみせ方を変えているのはさすが。嶺亜さんの透明感のある声好きだけど、ざらついた声の方がバンドには合うのかもしれないなとか思いながら聴いていました。でもそのままの声も素敵なのよ?どうか君らしくあれ、、。
最後の挨拶や『サムダマ』の時にメンバー一人ひとりに寄り添う姿など、今回の公演で嶺亜さんはやはり最年長なのだなと感じました。いつもはクイーンのようだけど、頼もしくて、優しくて、この人が7 MEN 侍の最年長で良かったと強く思います。

菅田琳寧

私の最推しRINCHAN。彼ほどスイッチの切り替えが極端な人はいないと思います。普段の一人称「りんね」の天然系ボーイとアイドルの時のThe・ジャニーズとバンドスタイルの時の菅田琳寧。この3つの違いを大きく出せることが私が思う彼の魅力です。
そんな彼が選んだのはHey! Say! JUMP山田涼介くんの『Oh! my darling』
彼は山田くんに憧れてジャニーズ入りしているため、本来ならこのようなTheジャニーズの曲を求めているのかもしれません。しかし、かわいい系のアイドルをグループとしてはなかなか出来ないため、ソロにその気持ちをぶつけるという形でしょうか。琳寧くんのアイドル魂をみた曲です。
アイドルスマイルにアクロバット、ダンス、歌、どれをとってもジャニーズアイドルとして完璧。憧れを持つ人は強いのだと感じさせられます。
私が彼についてもうひとつ驚いたのがギター。元々サックス担当、この春から並行してギターも担当することになったため、ギター歴は半年くらいのはずです。それなのにステージで違和感なく弾き、単音も綺麗にかっこよく弾いている姿を見て、バンドへの覚悟というものを感じました。
人間として素晴らしい方だと思っています。普段はだいぶ抜けているのに。

本髙克樹

インテリジャニーズとしてテレビに出始め、爽やかイケメンを世間に振りまいていますが、この男もなかなかのロック。
彼がソロ演目に選んだのは嵐の櫻井翔くんの『T.A.B.O.O』
入りのアレンジがメンバーの佐々木大光のドラムに合わせ自作の英詞ラップ。そして曲に入ると矢花もギターで参戦します。このギターが細かいカッティングが多くてカッコイイんだこれが!
本髙のラップは言葉尻が上擦るところに特徴があります。ラップとしてそれがいいのか悪いのかは分かりませんが、自らのスタイルを確立しているのだと感じます。
櫻井翔のものとは全く異なるセクシーかつロックなT.A.B.O.Oでした。
それに続いて『Rollin'』が来るのですが、いつもはキーボードを担当し、後ろの方にいる彼がメインボーカルとしてセンターにたち、歌います。その姿の堂々としていること!!彼も雰囲気を作るのが上手く、いつもセンターにいたかのようにしっくりときたパフォーマンスでした。
バンドとして、しっかり目印となるような歌を歌えていたのではないかと私は思います。とてもかっこよかった。

今野大輝

ステージ上ではクールでセクシーなこんぴこと今野大輝。彼が選んだのは尊敬する木村拓哉さんの『サンセットベンチ』
1人ステージ脇に座り、しっとりと聞かせるバラードは、彼の透明感と不思議な儚さのある歌声によく合いました。
普段からクールで無表情なため、曲中も特に表情を変えることなく、ただ前を見据えて歌っているのですが、「君は綺麗だ」という歌詞のところだけまっすぐカメラを見つめていました。切れ長の目のなんと美しいこと。その目線使いに何人のファンが虜にされたことでしょう。
彼はやる気がないとか、無表情ゆえ誤解されがちな節がありますが、そういう所を見ると、やはり彼もアイドルで、たくさんのことを考え、経験してステージに立っているのだと再認識します。
顔も声も仕草も、どこを取っても美しく儚げな彼のことを、永遠に見守っていたいです。

佐々木大光

最年少"金曜日の狂犬"こと佐々木大光。手足が長い彼のダンスは一級品です。彼のソロ曲はKAT-TUNの『PHOENIX』
その名の通り不死鳥かのように力強く、この世のものとは思えないほど美しく舞います。重力がないように見えるのにしっかり動きが重く、強い。こういう踊りはLockというのでしょうか。曲の世界観も相まって少年と青年の間の壊れそうな彼を手に汗握って刮目していました。
バンドではドラマーとして後ろからみんなの演奏を支えますが、ダンス曲ではセンターにいることも多くなりました。彼のダンスはとても素晴らしいので、ぜひ7 MEN 侍もダンスを捨てないで欲しい。
あと、『サムダマ』でカメラを使ってドラム中に遊んでおりましたが曲調的に正解だったんですかね?疑問ですけどファンとしては普通に可愛かったです。18歳だね。

矢花黎

問題児矢花黎。現役音大生としてきっと誰よりも音楽にこだわりを持つ彼は、なんとソロ曲を自作してきました。『I know.』と名付けられたその曲は何十年代ロックだか分かりませんが、きっと今の時代ではジャニーズファンはおろか、ロックファンでも受け入れてくれる人はどのくらい居るのだろうかと思うくらい渋くてとがった曲でした。
「私、全部知ってるよ本当はね」
ざらついた歌声、シャウト、デスボイス突然出てくるブルースハープ。元関ジャ二∞のファンならちょっとしたトラウマが蘇ったかもしれません。私はだいぶ心がえぐられました。
しかし、きっとこれが彼の"今"やりたいことなんだろうなと思うととても切なくなったりします。7 MEN 侍として、まだあまり日を浴びていなくて、だからこそ自由にできる雰囲気があり、弱冠の矢花黎が最大限まで自分の音楽というものを表現したのではないでしょうか。
きっと来年再来年にはちょっと変わってしまっているだろうと考えると大切に思える。青くてもろいような彼の感情。
配信だったから画面の前で冷静でいられましたが、きっと生で聴いたら私の感情も壊れていたでしょう。どういう風にかは分からないけれど、それも感じてみたいと思いました。この衝撃を生で、目の前で見てみたかった。
と思うと同時に絶対的に受け入れられないファンはいるはずだから、ファンの反応を直視できない状況で良かったとも少し思いました。
彼はどこまでロック、アウトローを突き詰めるのでしょうか。普段の人格はとても穏やかな気がしますが、そのアウトローさで、グループを大成長へ連れ出すか破滅へ追い込むかの鍵を握る人物だと思います。元関ジャ二∞ファンのトラウマです。ロックに傾倒しすぎるジャニーズは色んな意味でちょっと怖い。

以上です。ジャニーズJr.としてはだいぶ異色で、同年代のグループに比べるとまだまだ見つかっているとは思えませんが、その音楽、アイドルへのこだわりの強さで必ず大きくなると思うグループです。
生のライブに行って、早く大きな衝撃を受けたい。
嶺亜さんの「一生かける」という言葉や、矢花くんの「俺たちが7 MEN 侍だ」という叫び声。それらを信じて、勢いよく貪欲に前に進む彼らに一生ついて行きたいと感じるライブでした。

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