2021年は、ドラマのセオリーに身をゆだねて大吉
2020年を乗りきったぼくらにとって、2021年は、すごい年になる。
それは、2500年前から連綿とつづくドラマの鉄則からみると、そうとしか考えられないのです。
シナリオ・センターは、1970年に優秀な脚本家、プロデューサー、ディレクターの養成を目的に、新井一が創立。
700名以上の脚本家、小説家を輩出してきたノウハウをもとに、いろんな角度から記事化していきます。URL:https://www.scenario.co.jp/
障害を乗り越えた先には、成長が待っている
シンプルにいえば、ドラマは、目的を達成しようとする主人公が、幾多の障害に阻まれながらも突き進み、最後に変化、成長をする姿を描くことです。
そうです。障害の先には成長があるのです。2020年の新型コロナは人類史にのこる障害です。でも、そんな大きな障害を乗りこえたってことは……
ほら、2021年の今日は、1年前の今日よりも成長しているはずです。
炭次郎だって、最初から強いわけではない
2020年に大ヒットした『鬼滅の刃』を例に考えてみます。
主人公の炭次郎は、最初から水の呼吸を使えたわけでありません。妹の禰豆子を人間に戻したいという目的のもと、修行という障害を経て、やっと会得します。
障害が、炭次郎を強くしていくのです。
悲劇中の悲劇!オイディプス王だって最期は幸せ
古代ギリシア悲劇の名作『オイディプス王』はご存知でしょうか?紀元前427年ころに三大悲劇詩人ソポクレスによって作られました。
『オイディプス王』とは、それとは知らず、じつの父を殺し、じつの母と交わり、こどもまでもうけたオイディプス王が、自らの所業を自分自身で暴き、さいごには、両目をえぐり、テーバイの国を去るという物語です。
こんな悲劇、他にありますかね?
現存するギリシア悲劇の中でも、悲劇度は上位だと思います。(『ヘラクレスの子どもたち』もなかなかやばいですが……)
そんなオイディプスは、自身の運命を呪い、自らの死さえ悲劇的であることを望みます。ですが、ソポクレス作『コロノスのオイディプス』では、穏やかな最期を迎えることができます。
運命を受け入れ、歯を食いしばった人間には、救いが訪れるわけです。
2021年には『ショーシャンクの空に』のあのシーンが待っている
言わずと知れた名作『ショーシャンクの空に』。冤罪によって投獄された銀行員アンディには、刑務所内でさまざまな障害が待っています。
それでも、アンディは淡々と自らの計画を実行し、あの感動のラストシーンが生まれるわけです!
障害を乗り越えた先には、あの開放感がまっているのです!そう、だれもが一度は夕立のなかでまねした、あのポーズです!
すでに障害を経験しているぼくらの強さ
2020年に突如訪れた新型コロナウィルス拡大は、人類にとって悪夢のような障害です。
そして、2021年もそれは続くのでしょう。
でも、大丈夫!
だってぼくらは、新型コロナという障害を、ドラマの主人公ばりに経験しているから。もう、成長しちゃっているから。
『ドラゴンボール』の悟空や、『キングダム』の信と同じように、、敵が強くなろうと戦い続けられます。「あの日やれたんだから大丈夫」というメンタリティーができています。
要は、レベルアップしちゃっているわけです。
しかもまわりには、共に乗りこえた仲間がいます!みんなでレベルアップしてるんだから、次の障害がさらに困難でも、乗りこえられちゃうってわけです。
ドラマは人間を描くもの。です。
2500年前から描かれている人間の姿は、いまのぼくらにも重なります。自信をもって、2021年をすごい年にしていきましょ~
YouTubeでも似たような話してます。
【謹賀新年】2021年もモチベーションを維持して書こう!
『障害』についての考え方、去年の夏に詳しく書いてます。
遅ればせながら、2021年あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします